2006年7月30日 帝釈山塊 ウツルギ沢白滝沢左俣→右俣下降
装備:ザイル9mm×45m 靴:フェルト
遡行図はこちら
蔵王八方沢を計画していたが、天気予報の翻弄され、雨でも行けそうな帝釈山塊白滝沢に決定。急遽、moto.pさんを通じゴルジュ13さんも加わり
4人での遡行となった。
5:50安らぎの森キャンプ場発→6:10林道終点(入渓点)→6:28白滝下
7:16 (1:1)二俣→7:40(1:1)奥の二俣→9:00 3段18m滝下→9:40稜線(下降開始)
→11:52白滝下(左俣合流点)→12:42安らぎの森キャンプ場着
宇都宮IC近くの大晃ドライブインに20時集合の予定だったが、都内渋滞のため1時間遅れの待ち合わせ。
ゴルジュ13さんは尾白川で
バッタリお会いした以来。ご一緒させていただくのはモチロン初めてである。 クライミングギア満載のトランクはまさに驚愕。。。この車をなぜかmoto.pさんが運転し、きむひろさんとの
待ち合わせ地点の鬼怒川公園駅
に到着したのは夜10時前だった。ここから車2台で移動。 さて白滝沢の基点であるが、湯西川の『安らぎの森自然公園』をめざす。事前にWEBで"入場無料"と確認した
のだが、どうも前夜泊すると
有料になるのか、受付を済まさないと管理人のおやじに怒られるので注意。入り口にロープが張ってあるのだが、その手前にも駐車スペース があるので、ここで前泊すれば問題ないし、 ここ出発でもそんなに歩く距離は変わらない。我々は『キャンプする人以外侵入禁止』と書いてある看板を確認。
"キャンプするからいーんだ!"と判断。ロープはずして中へと入っていった。
さっそくテントを張って寝ようとしたら、moto.pさんが、 「あれ!靴が片方無い!」と叫ぶ!!!
「そこら辺落ちてるんじゃない?!」と、とりあえず靴は明朝探すことにした。。。
明朝、靴は無かった・・・
「あー留守番だ!」
「サンダル貸してあげようか?!」。。。等のやり取りで結局、ゴルジュ13さんの運動靴でとりあえず出発。
キャンプ場のすぐ先にゲートがあり、ここから草交じりの林道を20分ほど歩くと林道終点。入渓開始。 奥秩父の沢みたいな様相を10分強歩くと右俣/左俣を分ける分岐に出て、そこから白滝18mが見える。
この滝は直登は不可能で右岸を高巻く。
泥ルンゼを上がるが滑りやすい。途中からみんなバラバラのルート で巻くが、ゴルジュ13さんは3mほど滑り落ちたらしい。怪我は無かったようで ラッキー。 次の5m滝は水流右側がルート。moto.pさんが取り付く。。。 「うーん靴が滑りそうで怖い!」
と叫んでいるが、そもそも、なんでザイル持っていない”運動靴の人”がリードしているのか不思議だ!(笑)
「うーん、うーん」と唸っているmoto.pさんをバックに、ゴルジュ13さんとキムヒロさんで記念撮影。 その後小滝を越え(1:1)の二俣に出る。
ここを右に入る。
すると10mトイ状滝。水流右から登るが、最後の落ち口への
1歩が微妙。左右の足を入れ替えてなんとか突破。私がモジモジしている間に
moto.pさん達は乾いたルートで超えて行った。2段7mは右から小さく巻く感じで超える。さらに4m小滝を超えると"奥の二俣"。ここも右に入る。
5mナメ、倒木のある3m滝、6m滝、7m滝、どれもすべてフリーで超える。難易度は3級〜3+。
標高1210m付近に到達すると右岸から枝沢がはいる。時間はまだ9時前。。。
「昼前にはゲートに戻れるんじゃない?!」
と横浜から出向いてくれたゴルジュ13さんにはやはり物足りなかったか・・・。
確かに"雨前提"で計画した沢だが、天気予報が大幅に外れ、こうも天気が良いと「もうちょっと違う沢でも・・・」という
声が聞こえても不思議ではない。
まぁ運動靴で"丁度良さそうな"人も居るが。。。(笑) この先の2段7m滝を快適に越えると最後の3段18m滝。moto.pさんが、「これは運動靴では滑る!」とタワシでゴシゴシ岩を磨いている横を、
”標準仕様の靴メンバー”は通り過ぎていく。。。
この滝を越えると水は急に涸れる。ガレを詰めそのまま笹薮帯へ突入。15分も漕げば、稜線だ!
時間は10時前だが、稜線は踏み跡すらない
感じなので、「枯木山まで行こう!」なーんて言う人は"ゼロ"。 稜線を少しも歩くことはせず、右俣に向かって強引に下降する。 最初に現れた窪を下降していくが、水流は無い。小滝はすべて笹を掴んでクライムダウン。途中スパット切れ落ちているところが現れ30m涸滝となる。
左岸の小尾根にあがり、潅木支点で懸垂下降1回の懸垂では到底下には降りられず、そのまま左岸を巻いて滝下に出る。
水もようやく流れ始めると右俣本流にぶつかる。(1:4)の水流で、moto.pさんが持ってきた遡行図を見ると右俣の
"おいしい所"はすべてこの出合より
上流だった。平凡な様相の中はじめて滝らしい5m滝を右岸巻きし、最後と なる4m滝を下り、しばらくすると右手に朝一で見た白滝が視界に入る!
あとは来た道を戻るだけ。林道でたった今済ませたばかり(?)の熊の糞を発見したが、こちらは4人。熊が出てくるわけも無く1時前に車に到着した。
温泉は鬼怒川公園温泉に入り食事後解散となる。
P.S:帝釈初の山隗の沢であったが、この白滝沢は広葉樹林の間を流れる初級者向きの沢と言えるだろう。
魚影は見なかったがキノコは多かった。秋はキノコ通にはお勧め!?
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