2006年8月12〜15日 南アルプス 聖沢本流 & 前聖ノ滝沢

メンバー:moto.pさん、ひろた
装備:ザイル9mm×45m、靴:フェルト
遡行図、概念図はこちら

お盆は越後方面はアブが大量発生するため、南ア聖沢に決定。支流に前聖ノ滝沢、奥聖ノ滝沢という2本の急峻な沢が聖岳に伸びており
当初その両方を遡行する計画であったが、結局は聖沢本谷&前聖ノ滝沢の遡行となった。
moto.pさんは聖沢本流を6年前に5人で行ったが時間切れで完全遡行は出来なかったとの事。彼にとってはリベンジになる。

アプローチ
17:20荒町バス停→18:07石橋駅、18:18石橋駅発→(武蔵浦和)20:20府中本町駅着1:22 R1/R362交差点→3:22畑薙ダム手前駐車場着

電車で府中本町駅へ。Moto.p氏と合流して東名へ。コンビニは静岡に入ると少ないらしい。それにしても清水ICから畑薙までが実に長く、
2時間もかかる。無料駐車場は畑薙ダム手前。駐車場脇の道路に美味しい水が出るところがあり、トイレは簡易トイレながら綺麗だ。
東海フォレストのバスはココから出る。テントを張って寝たが、さすがにお盆。クルマがガンガンやってきてほとんど寝れなかった。。。

初日
9:00畑薙発(東海フォレストバス)→9:55聖岳登山口発→10:40聖沢吊橋、10:52遡行開始11:28大垂下→13:05大垂上→14:16テン場着

東海フォレストのバスは始発が8時と言う事だったので7時に起きて見たが、既にバス待ち行列が出来ていた。「まぁ、何台か出てくるだろう。。。」とノンビリ
してたが、25人乗り位のバスが2台しかやってこない。そもそもバスは4台しか無いそうで、交互に行き来しているらしい。結局、最初の便に乗れず、
畑薙を出たのは9時発の便になってしまい、前聖ノ滝沢沢出合まで今日中に行く行動計画が早くも崩れそう。。。

ところで、東海フォレストのバスについては予約は要らないが"厳格な決まり"があるので要注意。
 
 聖岳登山口で降り、聖沢吊橋まで一般道を歩く。数箇所で水が得られるのであらかじめ水を持っていく必要は無い。
一汗かき聖沢吊橋から入渓。平凡な様相はすぐに終了し。ゴルジュに突入。釜を持った6m程度の滝を腰上まで水に浸かって取り付く。岩魚を
早くも発見。
聖岳登山口
聖沢吊橋
入渓直後のゴルジュ

 ゴルジュが終了すると沢は左に曲がり、そこからもう大垂50m滝が遠くに見える。話には聞いていた取水口も大滝手前に立ちはだかっていた。
取水口手前に"小垂"があるのだが、どれが小垂なのか判らなかった。取水口手前に滝があり、シャワーで突破するか、水流左に古いトラロープが
ぶら下がっている脆そうな壁を直登するかの選択で後者を取る。取水口堰堤を左からハシゴを利用し超えると大垂の直下。滝の飛沫が物凄く寒いくらい。
大垂は左岸の枝沢を少し登り大高巻き。途中小さな沢筋を横断する小高巻きも検討したが断念。大垂の上で左岸から沢が入るのだがその手前で
2ピ
ッチの懸垂下降で大垂の巻きを終了する。
大垂50m滝が見える(クリックして)
左岸から巻いて支流手前で下降(カーソルあてて)
懸垂視点から見た巨岩帯連瀑

降り立った所は巨岩帯で構成された連瀑となっている。巻きを終了してすぐの滝が泳がないとダメそう。。。他のルートを探すと微妙なフリクションを要する
ルートを発見。ここを空荷でmoto.pさんが突破し先に進む。巨岩帯連瀑を超えると7m斜滝10m3条滝と続く。その後4〜5m前後の釜を持った小滝を
過ぎると平凡な様相になり右岸に良い感じのテン場が見つかる。時間は2時過ぎ。。。遡行図も無く、どれくらい進んでいるのか判らない。 
当初の目的である前聖ノ滝沢を越えた所まで進むのは無理と判断して、今日はここで終了する。
7m斜滝
10m3条滝(残り2条は隠れる)
5m3条滝

遡行図も無く、どれくらい進んでいるのか判らない。 当初の目的である前聖ノ滝沢を越えた所まで進むのは無理と判断して、今日はここで終了する。

この判断は大正解で、タープを張っていると急に夕立がやってきた。雨が降っている間、タープ下でミニ焚き火。moto.pさんが料理用の固形燃料を
持ってきたので濡れた木でも着火。お茶でも飲んでいると雨も止んできたので、早速釣りを開始。。。魚はいたる所に居るので、ガンガン釣れる。。。
ハズだったのだが、餌にイクラを使ったのが大誤算で全く釣れない。虫に切り替えればよかった物を、大シロウトの私はここで断念してしまった・・・
概ね平凡な様相が続く
突然の夕立
雨も止み、落ち付けた



2日目
5:20出発→7:11奥聖ノ滝沢出合→7:55前聖ノ滝沢出合→9:23二俣手前テン場(荷物デポ)9:52二俣→13:00聖岳山頂着、
13:28下山開始→14:25聖平小屋→14:50二俣手前テン場着

初日に当初の予定であった。前聖ノ滝沢より上流の幕営地まで行けなかったので、早出する。30分程進むと左岸から(5:1)でタケビル沢が見事な30m滝
となって入る。その先、左岸の大ガレを過ぎると両岸良いテン場となる。通常、聖沢吊橋から入渓すると初日でここまで来れるはずだ。
このすぐ先で、右岸から崩沢が入る。この沢は『日本登山大系』で書かれている枝沢で、1/25000の地図でも水線で描かれている沢だ。 
30m滝で出合う左岸タケビル沢
左岸の大ガレ
地図にある右岸からはいる崩沢

 『日本登山大系』を見ると、この先で左岸から入る枝沢が奥聖ノ滝沢か!と思ったのだがそれは奥聖ノ滝沢の一本手前の赤ベト沢であることが判った。
 本流はこの赤ベト沢出合で10m巨大CS滝が行く手を阻む。直登するなら左壁だが、かなり微妙で4級+近くありそう。
「行けるんじゃない!見てみなよ!」と言うが
「ムリムリ」
とのお返事なので右岸大分手前からの大高巻きに入る。この巻きはかなり上に追い上げられる。高巻きが終了して、7m滝を越えると奥聖ノ滝沢出合となる。
出合の20m滝は直登は不可能で右ルンゼからの巻きになるだろう。
左岸から入る赤ベト沢
右岸大高巻きになる10mCS
こちらが奥聖ノ滝沢

『日本登山大系』では奥聖ノ滝沢と前聖ノ滝沢出合までの本流は平凡な様相と書かれてあるが、ゴルジュ内に滝が連続し。30m大滝も出現! 
この滝は幸いにも水流右を快適に直登可能。 この時点で奥聖ノ滝沢遡行は断念し、今日は本谷遡行に切り替える。大滝を過ぎると前聖ノ滝沢の
出合はすぐ。この前聖ノ滝沢も急傾斜の連瀑で困難そうだ。。。
30m大滝(カーソルあてて)
大滝上の様相
前聖ノ滝沢出合

本流は、この後ゴルジュに入り、一つ目の滝が直登不能。右岸を巻くが落ち口に向かってのトラバースがやばそうなので、ザイルを出す。途中リング
ボルトが打たれていたので、これが一応ルートなのだろうかトラバース終了後5mの懸垂下降で沢床に降りる。さらに直登が難しい5m滝を右から小さく
巻くと、さらに深いゴルジュに突入。入り口の滝は泳いで取り付く。両岸垂直に切り立ち、かなり困難なゴルジュに見えたが、難無く通過できた。
ザイルを出して巻いた10m滝(カーソルあてて)
深いゴルジュ
泳いで突破

左岸から枝沢が入り、右岸からガレ沢が入るところに明るい幕営適地を発見。地図を見ると、すぐ上に二俣があることが判ったので、今日はここで幕営
する事にし、荷物をデポする事にした。
 「ザック一つでいいんじゃない?!」とのmoto.p氏の案で、軽いmoto.pさんのザックにザイルや私の食料&カッパを詰め込み、私はガチャ類のみの
『殿様遡行』になる。

ここから(1:1)二俣までは5分も無い。ここを右に入るとしばらく平凡な様相。ここもテン場には良い。沢が大きく右に曲がると明るく開け聖岳への
稜線の山々の様相がすばらしい。完全に空が青空であれば実に美しい事だろう。今日は残念ながら稜線付近はガスっていた。
右の枝沢下で荷物をデポ(カーソルあてて)
(1:1)二俣(カーソルあてて)
稜線の山々

両岸が徐々に狭まってくると5m滝、10m3段滝が現れ、快適にこれを超えると二俣になり、右の本流は狭いゴルジュとなっている。ここからが”第1連瀑帯”
で5〜7mの巾狭滝がこれでもかと連続して現れる。両岸の傾斜は強いので、突破できるのか不安になったが、幸い難しい所は無く突破出来た。
3級+レベル第1連瀑帯に入ると引き返しは困難な為、雷が来そうな場合はここで引き返した方が無難。
第1連瀑帯へ
第1連瀑帯-1
第1連瀑帯-2
第1連瀑帯-3
第1連瀑帯終了

第1連瀑帯を過ぎると一旦開け、左岸から2本の枝沢が入る。その先で二俣となり本流は右で7m滝となっている。ここを超えると再び7m滝となり、
またもや狭いゴルジュに突入。ここから”第2連瀑帯”となり再び5〜10m滝が連続する。どの滝もかなり巾が狭く3級+レベル。大滝が無いのが
せめてもの救い。若干第1連瀑帯より難しい感じか。
ただ、1箇所かなり微妙なツッパリ登攀を要求される7m滝がある。残置ボルトが左壁にあるので長めのシュリンゲで一旦ビレイ。少しずつずり上がって
ビレイ解除。あとは気合で突破出来た。4級有り。
滝下でmoto.pさんが”殿様遡行”している私に『ザイル出して!』と物理的に不可能な事を行っているのですべてのシュリンゲを繋ぎmoto.pさんにトス。
なんとかmoto.pさんも突破。その後も12m、6mCSと滝は連続し、左岸から枝沢が入ると狭い第2連瀑帯ゴルジュが終了。しかし滝はその後もいくつも
出現。すべて3級〜3+だが、"これでもか、これでもか"と現れる滝にいい加減疲れてくる。
第2連瀑帯へ
突っ張りで超える滝が多い
7m滝をツッパリで登る
ここもザイルを出す。

12m下部ハング滝を右から小さく巻き。3段15m滝を越えるとようやく滝は終了。ただ水はまだ涸れずにかなり上部まで流れている。水が涸れた頃、
青空も見え出し、最後の詰めは厳しいはずなのだが風景に癒され快適!そのまま真っ直ぐ詰め上がればダイレクトに前聖岳山頂に到着する。

思えば10年以上前、上河内岳から聖平まで歩いて悪天のため前聖岳への登頂を断念して以来の初登頂で感無量だ!
 moto.pさんも聖沢本流完全遡行で前回のリベンジを果たし、「明日はもう下山しようか?!」
とかなり満足された様子。 
12m下部ハング滝
最後のツメ(カーソルあてて)
到着!

時間は13時。30分程ノンビリして聖平経由で一般道を下山開始する。1時間弱で聖平。さらに25分で荷物をデポしたテン場に到着。今日の行動を終了
する。釣りをやらないmoto.pさんがタープ設営している間に釣りに出かけたが、やはりイクラではダメ。尺イワナがイクラの周りをグルグル旋廻している
様には残念というしかない! 蛾を捕まえて餌代わりにしてみた物の、羽を取らなければNGと言う事を知らず。何をやってもダメ。毛バリを持って
こなかったのも大失敗で自他共に認める『ツ・レ・ナ・イ男』になってしまった・・・
聖平小屋に到着
登山道から沢へ戻る
デポ地に戻ってきました!



三日目
5:03出発→(登山道経由)6:13前聖ノ滝沢出合着、6:25前聖ノ滝沢遡行開始→8:20下ノ大滝下8:46上ノ大滝下→10:36前聖/奥聖稜線着
→11:20下山開始→12:15聖平小屋→15:23聖沢吊橋→16:08林道着→(途中バスに拾われる)16:45椹島着

今日は本流支流の前聖ノ滝沢に行く。。天気は予報通り、3日間の内で一番良いのだが炭水化物メインの食事で、タンパク質(イワナ)を摂取できていない
我々は筋肉疲労が蓄積気味だ!m(_ _)m
地図を見るとこの前聖ノ滝沢、遡行距離は非常に短いのだが、本当か嘘か『日本登山大系』をみると遡行に10時間〜12時間を要すると書いてある。
どんな通過困難な滝が掛かっているのだろうか???

さて、この二俣近辺の幕営ポイントから、前聖ノ滝沢出合までのアプローチだが、途中ゴルジュがあるため、一旦、荷物を担いで登山道を滝見台手前
まで進み、そこで荷物をデポして前聖ノ滝沢出合に下る事にした。このアプローチが一番早いが、前聖ノ滝沢出合の聖沢本流はチョット下流に降りると
40m滝。チョット上流に下りるとゴルジュ帯になるため、地図と登山道から見える前聖ノ滝沢の位置を確認しながら下降ポイントを見つける必要がある。
狙いは前聖ノ滝沢出合の100m程上流だ。ちょうどその辺りに窪があったのでそれを利用しながら下る。懸垂は必要なし。
前聖ノ滝沢出合には思ったよりも早く到着。入渓準備を整える。私は今日もガチャ類のみの『殿様遡行』:だ!

まず、出合に掛かる5段30m滝の最下段は水流左のバンドを上がる。そこから残り4段はルンゼの中を流れる水流沿いを体を濡らしながら直登する。
ホールド/スタンスは多いので下から見た印象よりも難しくなく3級+は越えない。5段30m滝を直登するとルンゼが左90度に屈曲。そこに10m2条滝
右壁が覆いかぶさる感じのこの滝は頭からシャワーを被りながらの強引突破。スタンスはあるのでフリーで突破できる。
前聖ノ滝沢を登山道から見る
入り口の5段30m滝(クリックして)
前聖ノ滝沢5段30m最下段
5段30m滝直登
10m2条滝を強引に直登


ここを終了するとルンゼゴルジュは終了するが、間髪居れずに30m滝。下部は岩がのっぺりしている為下からの直登は不可能。右を小さく巻く。
上部はザイル出せば水流右を直登可能と思えるが、moto.pさんがやる気無いのと『日本登山大系』にある"遡行時間10時間"が頭をよぎり断念。
そのまま潅木帯の中を巻いて滝上に出る。すると今度は見事な20m滝。直登するなら水流右だが、下部5mが被り気味の為、だいぶ手前の右壁から
5m程登り滝に近づいて水流右を直登することになるだろう。スタンス/ホールドは細かいので4級は間違いなくある。
我々は安全に左から高巻いた。
30m滝
20m滝

 滝上に出ると様相が穏やかになる。8m滝を快適に直登すると15mナメ滝。水流の左右をお互い別ルートで直登。どちらも快適だ! この後大岩が
上に乗っかる4m滝を越えると15m滝。これを右から越え。さらに6mCS・・・と滝・滝・滝の連続。 逆"く"の字滝は瀑芯を。2段20mは水流右を快適に
直登可能。8mトイ状を越えると右岸に二人くらいなら問題ない広さの幕営適地がある。水流左を見ていればすぐ判るはずだ。
さらに滝は続く。8mナメを快適に越えたが、その上の滝で左目まぶたに木の枝が直撃。あと2,3mmずれていれば目を直撃する所だった。。。
あまりの痛さに、ここですこし休憩。
15mナメ滝
15m滝
逆「く」の字滝

出血も収まった所で先に進む。10m未満の滝をいくつも越えていくと、後方に大滝が見える。その手前の6m滝でmoto.pさんが難儀していた為、自分は
右から潅木掴みの腕力勝負で高巻いたのだが、沢床より10m以上のバンドに出てしまい。なんとそこから"下ノ大滝40m"が見えた。
moto.pさんは難儀した水流右を断念し水流左から直登したため沢床にいたが、この40m滝直登は難しそう。そのまま右壁沿いをトラバースして落ち口に
出ようとしたが、スラブの1枚岩が行く手を阻み、仕方なく岩壁の間の隙間から高巻いて下ノ大滝上に出た。一方moto.pさんは右岸の高巻きで下ノ大滝を
終了。時間は8時半過ぎ。やはり"10時間"なんて嘘っぽい。
滝はいくらでも続く・・・
下ノ大滝手前
下ノ大滝

下ノ大滝上に出ると様相は一気に明るく広がり癒し系の様相。"上ノ大滝"まで日本登山大系遡行図によると滝は無いが、そこまで1時間と書いてある。
「えっ!1時間?!」とmoto.pさんは驚いていたが、実はこれも大嘘で、5分も歩いていたら遠くに"上ノ大滝"が見えた! 青空の下、"上ノ大滝"手前で
しばし休憩。この辺りも整地すれば良い幕営地になりそうだ。"上ノ大滝"は笹穴沢のハイライトでもある120m大滝と良く似ている。60m、50m滝が出合う
この様は圧巻で聖沢に来たら是非ここまで足を伸ばしてもらいたい所だ。本流は左で60mの滝。水流左壁を快適に直登出来る。上部は階段状になって
いるので水に濡れながら快適に直登できる。3級〜3級+。
下ノ大滝上の様相
上ノ大滝(クリックして)
大滝シャワー
上ノ大滝を下から見る
左壁を直登
上部は水流通しで直登可

 "上ノ大滝"を越えると一気に源頭部の様相。5m前後のナメ滝を越えると森林限界に入る。アルプスの沢ならではの明るいツメでまさに"天国のツメ"と
いって良いだろう。そのまま前聖と奥聖の間の稜線に到着した!遡行時間4時間チョットだった。。。 折角なので、私は奥聖岳のピークを往復し、前聖岳で
大休止。
6mナメ
天国のツメ
稜線から前聖ノ滝沢

時間は11時過ぎ。聖平小屋が東海フォレストの管理小屋だったら、今日はここまでの下山でノンビリできるのだが、残念ながら"管轄違い"で椹島まで
今日中に下山しなければいけない。地図を見ると距離が長くうんざりだが、畑薙ダムへのバスに乗る為には仕方ない。
「んじゃ、行きますか!」
と下山を開始。。。聖平小屋を過ぎ休憩挟んで荷物デポ地点まで2時間弱。急に重くなった荷物でうんざりしながら聖沢吊橋到着が15時半前。ヒートアップ
した両足を沢でクールダウンして、もうひと頑張り。結局4時間半強で林道到着。。。あとは椹島までの林道歩きなのだが、これが登りで実に長い・・・
 ダラダラ歩いていると、神のご加護か!東海フォレストのバスがやってきて、
「椹島宿泊なら乗っていって下さい!」との事。
いやぁー助かりました!
 
椹島ヒュッテは非常に大きいが、素泊まりで一番安い"登山小屋"という所は、外から見ると強制収容所の様相を呈している。まぁ中は電気もあり意外と
綺麗だが、食事つき宿泊者とのカースト制は凄いものだ! それでもお風呂にも入ることが出来、バス代込みの4000円なら超お得だ!
聖平
奥聖ノ滝沢全景
やっと林道に到着!


四日目
6:30椹島発→7:38畑薙駐車場→9:41 R1→(清水IC)11:09富士川SA→13:00府中本町
→武蔵浦和→石橋→16:00自宅着

今日はバスに乗って帰るだけ。井川周辺に温泉があったが、昨日入浴したのでそのまま清水ICまで出る。幸い高速の渋滞はほとんど無く昼過ぎに
府中本町に到着。
「んじゃ、また来週!」と解散。。。

P.S:聖沢はアプローチが若干不便な事もあってか赤石沢に比べマイナーだが、赤石沢以上に濃い内容。本流も前聖ノ滝沢も南面の沢で明るく、
   一度は遡行してみる価値のある沢だと思う。『日本登山大系』では前聖ノ滝沢だけで10時間と書かれてあり、遡行計画を立てづらい沢と思われたが、
   実際は滝の直登をしても6時間あれば遡行可能なので、計画は立てやすくなったと思う。遡行図も書いたので利用してください!


聖沢本流遡行図
前聖ノ滝沢概念図
聖沢概念図




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