2002年11月2、3日 奥秩父 笛吹川東沢流域 釜ノ沢東俣
メンバー:やますきーお、Kagiyama、ひろた
装備:各自シュリンゲのみ、靴:フェルト 地形図:金峰山 参考ガイド:東京周辺の沢
前夜移動
22:00自宅発(下道、R50、R407、R140)→1:19荒川村道の駅(幕営) 初日
8:25出発→9:10鶏冠谷出合→11:55東のナメ沢出合、12:15同発→12:27西のナメ沢出合→12:57釜ノ沢出合、13:10同発
→13:15魚止滝8m→14:05両門ノ滝→14:50広河原のテン場着 二日目 6:30起床、8:45出発→9:35 4段40mナメ滝下→11:00木賊沢出合→11:35稜線(甲武信小屋着)、→甲武信ヶ岳往復
→12:48甲武信小屋発(戸渡尾根)→15:30駐車場着 西沢渓谷の無料駐車場は既にほぼ満車状態。かろうじて駐車スペースを見つける。釜ノ沢はグレード1級という事で、ザイルは持たずハーネスも無し。
各自シュリンゲと私がクイックドローを1個持っただけの装備。西沢渓谷の周遊道を歩き、東沢の吊橋を渡り終えたところから東沢に入る。ここか300m程 上流が 鶏冠谷の出合で。鶏冠尾根の登山道も右岸に付いている。 ガイドでは、この鶏冠尾根の登山道を少し登り、二俣を左に入る様に書いてあるが いくら登っても二俣が 現れず、引き返した。結局、東沢本流の左岸河原を鶏冠谷出合から100mほど上流に進んだところに渓谷道を発見。 この渓谷道は、途中崩れていたりして数回河原に降りることもあった。しばらく進むと、人が乗ったら折れてしまいそうな木の橋がかかっているところを、 河原に降りたらそこがホラ貝のゴルジュの入口だった。。。。ここも左岸に高巻きルートがあるが、かなり登らされる。この巻きがおわると、後は河原を ひたすら歩く。 (ここから釜ノ沢出合まではテン場も多数あり)
直登不可能そうな"乙女ノ滝"が右岸から入り、東のナメ沢の出合で写真休憩。4段300mのナメ滝はさすがに見事。東沢から20mも入れば、この滝の全
貌が見えるので、是非立ち寄ってほしい所だ。紅葉はちょっと終わりかけ。10月下旬が見頃かも。沢靴じゃなくてフラットソールなら直登可能かな? いつか 登ってみたい沢である。さらに歩くと、今度は西のナメ沢が入り、ようやく釜ノ沢の出合になる。それらしい出合なので間違う事はないだろう。 釜ノ沢に入るとすぐに8m魚止滝が現れる。この辺りの紅葉は完全に終了。それでも針葉樹の緑が綺麗だ。水流左の壁を、両手のガバホールドを掴んで登 るのだが、足を滑らせ、カッパのポケットに入れたデジカメを岩壁にぶつけズームレバーを破損してしまった。。。シャッターはとりあえず切れるようなので不 幸中の幸いと言ったところ。
この8m魚止滝を登れば、”千畳のナメ”に出る。夏ならナメで寝そべりたくなるような穏やかな流れ。二口山隗の大 行沢も似たような感じだが、こちらの方
が明るい。 この先に7m曲がり滝と言うのがあるが、夏以外、直登は不可能で左岸を巻く。ここから両門の滝30mはすぐ。すると晩秋にもかかわらず先 行パーティーを発見。お話を伺うと町田の山岳会の、男女複数で中高年の方々、みんなバッチリ装備で固めていた。「お先にどうぞ!」と伝えると、彼らは両 門の滝の左岸を高巻きしていった。我々は、おにぎりをパクついていたが、ふと見上げると、なんと100m近く左岸の潅木帯を登っているではないか! あそこまで高巻きする必要あるの? ここから見ると左岸を6~7m程登り、東俣の水流右を直登出来そう。Kagiyamaさんが先頭に取りつくと、上からOKサインを 出したので我々も続く、2+~3級と行ったところか?
これを過ぎるとすぐにヤゲンの滝15mが現れる。ここは左岸に巻き道がある。水流沿い右側or左側どちらでもが直登可能だが多少濡れそう。kagiyama さんが悩んで、左岸の巻き道に入る。我々は「じゃぁそう言う事で。。。」と付いて行くだけ(笑)。 ここを過ぎると、ゴーロ帯が続く。テン場も多数あり、先ほどの 町田パーティーが良い場所をGET。さらに 数百m進んだところでGOODなテン場を発見!早速薪集めに入る。ここは良く燃えそうな枯れ木が多数落ちて おり、大木を斜面から引きずって持って来てはノコギリで切断、これから始めるBIGファイヤーに向け1時間も駆けずり回る。 (沢を登っているよりも、これで疲れた) 仕事では”Co2規制がどーのこーの”と言っているくせに「キャンプファイヤーか!!!」と言いたくなるくらいの焚き火で今年最後の沢中泊を飾った。 寝袋は今回,冬用で、保温シャツ+カッパでホカホカ、植木さん/鍵山さんは夏用シュラフ、シュラフカバーで結構寒かったとのこと。。
二日目 6:30起床、昨日あれだけ燃やしたのにまだ結構残っている薪に着火!朝が始まる。。。
出発してもゴーロ帯は長く、しばらく歩いてようやくトポにある”4段40mナメ滝”が現れたという印象。もうこのあたりは水の流れが遅い所はベルグラが張っ ている。4段40mナメ滝は直登も可能そうだが、中と半端に濡れている所は凍っているので右岸の乾いた所を登った。この先、ナメの小滝が続くとあるが、 何しろ凍っているので全く癒し系にならない・・・。
さらに先にある"3段30m滝"は真っ白に凍り付いて3段なのか何段なのかも解らない。幸い左岸を歩けるが、傾斜が強かったら、大高巻きだっただろう。
右から入る木賊沢を過ぎれば源頭の様相となり、そのまま詰めれば、甲武信小屋の水場となる。ここからは登山道がついており、全く藪漕ぎせずに甲武信 小屋に出た。 ここに荷物をデポし、甲武信ヶ岳に登る。これ100名山だったのね!!! 山頂ではかなりの登山者で賑わっていた。ほぼ360度の展望を満喫し、戸渡尾根
を利用して下山。帰りのR140は紅葉狩りの車で大渋滞。秩父まで2時間以上かかった。途中に大滝温泉道の駅というのがあるが食事も温泉も18時で閉館してしまうので全く利用できない。2016年現在は20時まで営業。 P.S:初級者向けの釜ノ沢とはいえ、さすがに標高2000mを超える沢に11月に行くのは厳しい物があります。まぁそれでもまぁ無事抜けることが出来た。
沢慣れした人ならザイルも要りません。補助ロープがあれば大丈夫でしょう。靴はラバーソールでしたらもっと水線通しで登れるでしょう。 |