2005年9月17日 越後 水無川 滝沢

メンバー:Ohkitaさん、moto.pさん、ひろた
装備ザイル9mm×45m、フェルトソール
参考ガイド:上信越の谷105ルート
地形図:八海山

水無川は以前から行ってみたいと思っていた流域で、今回、日帰り×2で滝沢とデトノオオナデ沢を計画。Moto.pさんと同じ会に所属するOhkitaさんも加わり3人での遡行となる。

前夜アプローチ
18:14自宅発→(R4,R50)20:51大間々→(R352)21:30赤城IC通過→22:05月夜野矢瀬親水公園道の駅着(車中泊)

昨今のガソリン高騰で、高速代をケチる。通常赤城北面で大間々から沼田に抜けていたが、今回、赤城南面で赤城ICを通過R17で月夜野まで
北上したが、意外と早く到着。月夜野矢瀬親水公園道の駅はトイレと駐車場が離れているが、快適に寝れた。


初日(快晴)
4:25月夜野発→(関越道)5:45水無川林道終点、6:15出発→6:25十二平→7:00デトノアイソメ→7:27滝沢出合→10:10並び滝下
→13:00 (2:1)二俣→13:55極楽尾根着→15:04十二平着

昨年の中越地震、また大雪やら今年の台風等で、水無川林道は何処まで車が入れるか心配したが、モチガハナ沢出合手前
(十二平まで歩いて10分)で車で入ることが出来た。
(バイクなら十二平まで入れそう。今回4WD街乗りクロカンのHR-Vで来たが、2WDセダンで入ってくる人もいた。)
 
寝袋/テント等の宿泊キットはすべて車に残し出発する。十二平からデトノアイソメまでの道は昨年より荒れた感じがする。
(水無川本流に降りて進んでも時間は殆ど変わらない)
2004年には全く雪の無かったデトノアイソメも今年は雪が残る。ここから滝沢出合までは20分弱。F1 20m滝で出合うので間違う事はない。
車はここまで入れた奥はモチガハナ沢
雪が多く残るデトノアイソメ
滝沢出合へ(カーソルあてて)

F1 20m滝は水流左にホールドはあるが結構立っているので、ザイルを出す。少し濡れた所から取り付いたが、不安だったので、直ぐに
取り付きポイントを変更して左の乾いた岩の所から登る。3級くらいか。

直ぐ上の10m3段滝は何の問題も無いが、Ohkitaさんのラバーソールでは濡れた岩でのフリクションが弱いらしくお助け紐で突破する。
小滝をいくつか越え二俣を右に入ると直ぐにF3 8m滝(ガイドの写真は間違い) 右岸側手前から取り付き経つって水流左中間部に取り付ければ
突破可能と読んだが、ガイドの通りに左岸を巻いた。下降ポイントと思われるところに青い綺麗な残置シュリンゲがありこれを利用して懸垂するが、
45mザイルだと若干沢上流方向に下りないとロープが届かないので注意。
出合いにかかる20m滝
10m3段滝(カーソル当てて)
F3 8m滝(左岸巻き)

F3の巻きが終了するとすぐにF4 30m4段滝。1段目5mは何の問題も無く登れるので2段目の登攀からザイルを出し、moto.pさんがトップで
水流右壁を登る。傾斜はそれほどでもないが、ホールドは細かいところもあるので、岩が濡れていると非常に難しくなると思われる。

 次のF5 12mは水流に取り付いたが、ガイドに書かれてある通り、残り5mのところで行き詰る。初めからザイルを出してビレイを取りながら行けば
気合で突破できそうだったが既に手遅れ。私は行き詰った所から右岸草付に逃げて突破した。次のF6 8mは水流左から直登(?) 
F4 30m4段滝(カーソル当てて)
F5 12m(カーソル当てて)
F6 8m

F6を超えると三ツ俣となり"並び滝"と呼ばれるところになる。左俣は、ただのガレ窪で右俣と中俣で1:1の水流がある。右俣/中俣どちらの滝も
直瀑で直登は不可能。右俣/中俣の間の尾根で高巻いてガイドの通り中俣を進む。(右俣を進むとクシガハナピーク付近に出るようだ)
下りたところはまだF8 45m2段滝の下。ただ次のF9 12m2段滝との区別がつかない。F9 12m2段滝(?)はラバーソールに不安のあるOhkitaさんは
水流左から、moto.pさんと私は水流右に取り付く。 moto.pさんが2段目に取り付こうとしたときだろうか、鈍い音が聞こえたと思ったら一段目を
取り付いている私の横を30cm級の岩が落ちていった。Moto.pさんが掴んだら岩が崩れたようで、moto.pさんは滑落!(?) 幸い段で止まり
大事に至らなくてホッとする。
"並び滝並び滝
並び滝、左俣の滝
並び滝、右俣の滝
45m2段滝(クリックして)

F10 15m3段滝を左から越えるとゴーロ&ゴルジュっぽくなる。F11 15m2段トイ状は水流左の草付壁を登る。両岸の壁はより切り立ってくると
沢は二俣になり、水は右90°から落ちている。ここがF12 3段30m滝。1段目5mは問題無いが、2段目はチョット悩む。私は水流左を直登を試みた。
Moto.pさんとOhkitaさんは左岸草付の高巻きに入る。
私は取り付き途中でタオルを落とし、取りに降りたりしてマゴマゴしていて「ムリしない方がいいよ!」と言われるが、左岸草付の高巻きも難しいらしく
「う〜ん…」とうなり声が聞こえてくるので、水流左の直登に再トライ。カムを1発利用してのA0で核心を突破、先に滝上に出る。草付高巻きは
相当嫌らしそうだ。
15m2段トイ状(カーソル当てて)
ゴルジュ内二俣(右に入る)
F12 3段30m滝

次のF13 7m、F14 12m(滝が連続して区別が良く判らない)は右岸草付岩を登る。F15 15mは登れそうだが、立っているのでザイルをだし、
Ohkitaさんがトップで登る。F15の上には下から見えない滝があり、そのまま直登は難しいようで、ザイルの長さも足りないので右岸灌木帯の中に
入りピッチを切る。このまま、樹林帯からF15の上の滝まで巻き、沢床に戻ると、5m程度の小滝がいくつか現れガイドにある(2:1)の二俣にでる。
F13 7m
F14 12m
F15 15m
F15上の様相


もう水量はほとんど涸れ源頭の様相。藪コギにはならないが延々詰め上がっていく感じなので、極楽尾根側に伸びる窪に入った。大した藪コギも無く
極楽尾根に到着。(2:1)二俣から55分だった。

極楽尾根の登山道はしっかりしているが、結構急。 車を止めてある所まで戻り、雨の心配が無いので水無川本流の河原でテントを広げる。
多くの乾いた薪が散乱しており、4時から夜10時まで延々と燃やし続け、河原が綺麗になったところで寝る事にした(笑)
源頭部(カーソル当てて)
中ノ岳方向
やりすぎ!?







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