2005年9月18日 越後 水無川 デトノオオナデ沢

メンバー:Ohkitaさん、moto.pさん、ひろた
装備:ザイル9mm×45m、フラットソール、フェルトソール
参考ガイド:上信越の谷105ルート

昨日に引き続き、水無川第2弾という事で、デトノオオナデ沢を選択。Moto.pさんは以前単独で来たことがあり2回目。
フラットソールを用意していくと最上部のスラブが最後まで楽しめるかな?と言う事で全員フラットソールを持参

6:20出発→6:30十二平→7:15デトノアイソメ→7:40デトノオオナデ沢出合→7:50 3段120m滝下→9:45 3段120m滝上
→11:00スラブ下→11:40稜線→12:15下山開始→14:05東不動沢出合→15:05十二平
17:50湯沢→18:43月夜野出→(赤城南面)19:47大間々→21:35自宅着

昨夜の大焚き火で、あんなに一杯薪が落ちていたのが朝起きたら綺麗に片付いていた。早速準備をして出発。
 十二平を過ぎて直ぐに、moto.pさんが水無川本流に降り、私とOhkitaさんが右岸の踏み跡を進む。下に大きな釜やナメ滝も見えたので、
こりぁーmoto.pさんをデトノアイソメで相当待つ事になるなぁ。。。と思っていたら、なんと我々の前を歩いていた!!!(忍者か!この人は!!!)

デトノアイソメから東不動沢に入り5分くらいでデトノオオナデ沢出合になる。非常に明るい沢で下からずっとスラブが続いているのが判る。
5m滝、10m滝はいろいろルートが取れる。
デトノオオナデ沢出合(奥は3段120m滝)
5m滝、10m滝
10m滝上


これを超えるとすぐに3段120m滝が現れる。水量は少なく岩を濡らしている感じ。下段、中段はホールドも多く、傾斜もそれ程でないので、
自由にルート取りが出来る。ガイドの写真ではザイルを出しているが、各自フリーで登る。

上段は傾斜もあり、ホールドも急に細かくなる。岩が乾いていれば問題ないと思うが、なぜが水量が少ないのに全体的に岩が濡れている。
 ここでザイルを出し私がリードする。滝の右端の岩の乾いたところを拾いながら直登するが、リスが無くハーケンが打てないし、
スタンスも安心できる物は少なく3級とは思えない。仕方なくフリーで15mほど直登下ところで細い木の根を利用して支点を取る。

次の支点も岩で取れず細い潅木を束ねてシュリンゲでなんとか取る。ザイルを40mほど伸したところでようやく広そうなテラスが見えたが、
その下3mに何とか3人立てそうな小さいテラスでハーケンが打てそうな所があったため、ここで1ピッチ終了(錆びたボルトもここで一つ発見)
ここだけで結構時間がかかってしまった。
3段120m滝
下段・中段をフリーで登る
上段でザイルを伸ばす(カーソルあてて)

2ピッチ目はそう難しくは無い。3番目に登ったmoto.pさんがそのままザイルを伸ばしていく。

120m滝を終了すると、ゴーロ帯に突入。ガイドには載っていない二俣が現れ、これを右に入る。(インゼルだったようでどちらに入っても問題無さそう)
10分ほど、ハーハーしながら登ると再びナメ状になってくる。すでに120m滝上でフラットソールに履き替えたmoto.pさんは快適に登っていくが、
沢靴だとちょっとイヤラシイ感じ。で、私も,Ohkitaさんもフラットソールに履き替える。水量もぐっと少なくなるのでここで汲んでおく。
120m滝上段2ピッチ目(カーソルあてて)
ゴーロ帯
ナメ状からスラブ帯へ

フラットソールを履くとあまりのグリップの違いに、もう何処でも登れる感じだ。。。そしてこのままスラブ帯に入っていく。傾斜もそれ程でも無く、
快適そのもの!!!ただ沢登りと言うよりはスラブ登りという感じだ。(暑い!) 詰め上がっていくとだんだん傾斜が強くなっていく感じだが、
右岸側の小尾根を利用してザイル無しで問題なく登っていける。
スラブを上がる(カーソルあてて)
デトノオオナデ沢から見た滝沢
ひたすら続くスラブ(カーソルあてて)

仮にザイルを出しても、ここではリスが多いので120m大滝のような緊張を強いられる事は無いだろう。最後は3分程度の軽いヤブ漕ぎで稜線に出た。

そのまま荒山の山頂に立つと、moto.pさんが以前から言っていた様に、水無川真沢の全景が眼下に広がっていた。360度のパノラマで気持ちが
良いが、日差しが強く暑い!
最後の詰め
荒山の山頂から水無川真沢

靴を再び沢靴に履き替え下山開始。荒山山頂から鉱山道尾根方向に少し歩くと『岩の道標』(写真)があり、そこから踏み後が伸びていたので
ここを入っていく。切れた鎖もあり、間違いなくこの道らしいが、そこから急に踏み後が消える。Moto,pさんが以前沢筋を少し下ったという記憶から、
切れた鎖の位置から南側の沢筋に入り少し下るが、少し行くと急になりすぎで下降困難になる。

下山ルートはデトノオオナデ沢にほぼ隣接した尾根ということなので、デトノオオナデ沢方向にトラバース。一つ二つの窪を通り越して"この尾根だろ!"
いう所に出たが、明瞭な踏み跡は無い。ただ、極々たまに布が巻きつけられているので、やはりここで良いようだ。多少行ったり来たりしながら、
下っていくと3段120m滝の標高になって初めて道が明瞭になってくる。(途中一箇所道が90°右に曲がる"トラップ"も有るので注意) 
暑さと疲労でバテバテになりながらようやく東不動沢に出た。あまりに暑いのでしっかり釜に浸かる。
鉱山道尾根を目指す
岩の道標
道は不明瞭

 デトノアイソメからは水無川本流を下る。先行するmoto.pさんとOhkitaさんがウォータースライダーポイントを見つけて遊ぶが、どうも腰をチョット
打つようで、moto.pさんはしっかり擦り傷を作っていた。十二平にある巨大堰堤も難なく通過でき歩きにくい踏跡を戻るよりは楽しいかも。
下山道から120m3段滝
東不動沢に出た
水無川本流で遊ぶ

温泉は湯沢まで戻り"山の湯"にはいる小さいが300円は嬉しい。体重も久々の50kg台!!!近くのトンカツ屋でBIGなトンカツを食べて体重を
戻して帰る。

P.S:この沢はアクアステルスで登ると良いかも。滝は大きいのでザイル40m以上が良いでしmoto.pさんがょう。この翌年に真沢の帰りで鉱山道尾根を
   利用したが、テープも多く歩きやすかったとmoto.pさんが言っていた。




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