1992年10月7〜10日 蝶ガ岳〜大天井岳〜燕岳縦走

単独、アプローチ CR-X

そもそも、この山行は蝶ガ岳〜大天井〜槍ケ岳で上高地に戻る予定だったが悪天の為、燕岳から
中房におりてしまった。この山行の前に、エスパースの2,3人用テント、90Lザックを購入、初デビューとなった。

初日:曇り 8:10上高地発→9:02明神→9:55徳沢、10:19同発→13:40長塀山着、
   14:10同発→15:25蝶ガ岳ヒュッテ着(テント泊)

紅葉を狙ってきたが、とき既に遅し行った感じ、山頂は雪が積もっており、プラスチックブーツを履いて来て正解。
明神と徳沢の間の梓川ぞいでいちょうの落葉がとても綺麗だった。
90Lのザックに荷物を満載するとさすがに重い。徳沢からの登りは非常に辛かった。
他の登山者は全く無く、暗い登山道を登って行く。長塀山山頂はまだ森林限界をこえておらず、展望がない。
森林限界は蝶ガ岳ヒュッテの少し手前くらいからである。長塀山を越えると、幾分傾斜が緩み楽になる。
蝶ガ岳ヒュッテのテント場は結構広い。時期も時期なので数張りしかなかった。


二日目:曇り→雨→雪
7:30蝶ガ岳ヒュッテ発→8:10蝶槍着、8:35同発→11:20常念岳着、12:10同発→
12:30(?)常念小屋着(テント泊)

相変わらずどんよりとした天気のなかを進む。蝶ガ岳の山頂は広く、何処がピーク?と言った感じ。
常念岳の肩につくと雨が降り出してきた。常念の頂上までの登りはここから結構ある。
山頂からはあいにくの展望で、ただ霧雨に濡れてるだけだった。

結局天気も悪いので、常念小屋のテント場で今日の日程を終了し、テントを張る。テントの中で食べたヤキソバ
が美味しかった。結局この日、テントを張ったのは自分だけだった。

三日目:曇り、一瞬晴(風強し)
7:30常念小屋発→12:00大天井小屋着(小屋素泊まり)

結構寝た感じだったが、まだ外は暗かったのでうたた寝。"なんか変だなぁ"と思って時計を見るともう6時過ぎだった。
"なんでコンナに暗いの?"と思ってテントから首を出すと、なんと外は真っ白!
♪雨が夜更け過ぎ〜に 雪へとかわる〜だろ〜。。。♪と歌ってる場合では無いのだ!
30cm以上は積もってる! "あぁ〜あ" と思いながらテントを撤収。

出発しようとすると、小屋から中年夫婦が出てきて、大天井に向かい一緒に出発。中年夫婦はトレッキング
シューズなので、自分がトレースを作る。
横通岳通過部にモレーン地帯があり、非常に歩きにくい。ここを過ぎるとガスが切れ一瞬晴れ間が差す。
 "おぉぉ!!!"っと早速カメラを取り出し、一枚撮ってもらった。
一瞬の晴れ間で

しかし、この晴れ間は一瞬でまたガスの中へ。東天井岳では腰までのラッセルになり大モガキ。。。
そろそろ大天井の小屋が見える頃かなと思ったが、全く気配無し。尾根も結構広いのでホワイトアウトの
一歩手前に突入。まぁテントも持っているのでそんなに焦らなかったが、最悪、中年夫婦とビバークかなぁ…と
頭をよぎる。
少し歩くと、一瞬ガスが切れ前方300mくらいに小屋が見えた!!!

当初の計画では一気に西岳まで行く予定だったが、ムリ、テントも張る気力は無く、小屋止まり。
宿泊客は20人くらい。燕岳方面から来た犬山の山岳会の人と話しが盛り上がる。
なんと大学の同級がその山岳会に在籍していた!

四日目:曇り→晴(風強し)
7:00大天井小屋発→燕山荘着、12:20同発→15:20中房温泉着(タクシー相乗り)→
16:45松本駅、17:32同発(松本電鉄 新島々から沢渡までタクシー)

いざ西岳へ!と小屋の扉を開けると、一面真っ白! どこが西岳のルートか全く分からず、結局、犬山の山岳会の
人達と燕岳に向かう。前日、小屋の人から、大天井岳から燕岳に向かうルートの下りは滑落が多く非常に危険
との事、アイゼンを付け強風の中、慎重に下る。
2時間くらい歩くと日が射してきた。

中房温泉からはタクシー相乗りで松本駅へ、そこで皆さんと別れ、自分は松本電鉄で
新島々、そこからタクシーで沢渡へ!タクシー代がなんと6000円もかかった!

乗鞍高原温泉に入り、千葉まで高速を利用、4時間半で実家到着。


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