2001年11月2日 大菩薩 ヌク沢左俣

メンバー:鍵山さん、弘田
装備:ザイル 8mm×30m(使用せず)、靴:フェルト

3段260mの大滝というのを拝みたくて、単独で計画
していたが、鍵山さんも計画していたらしく、
"それじゃ行きましょう!"という事でひとつ返事で
決行のはこびとなる。

前日移動
19:30 自宅発→20:05下館発→(R50、館林、花園経由)→23:30西沢渓谷道の駅みとみ着

コンビニは秩父の町を過ぎると、とたんに少なくなるので注意。鶏冠トンネルは普通車710円、
道の駅みとみは屋根付の場所にテントを張れたが、トラックの騒音がうるさかった。


当日
6:00起床、6:57道の駅みとみ発→6:59西沢渓谷駐車場着、7:02同発→7:20ヌク沢入渓
→8:30登山道横断個所通過→10:20 3段260m滝下→10:50 3段260m滝中段下→
11:35 3段260m滝最上段→11:55源頭部ガレ場→12:40稜線着、12:55同発→
(戸渡尾根 近丸新道を下降)→15:10西沢渓谷駐車場着
16:40温泉発(塩山周辺で食事)→19:13道の駅みとみ発→22:30下館着→23:00自宅着

朝はさすがに寒かったので、テントの中で朝食、ここで入渓準備をする。周辺の紅葉は今が見頃だ。
"道の駅みとみ"から西沢渓谷駐車場までは車で1分。30台程度駐車可能で無料だ。
金曜日なのに結構車が多い。
ここから、ヌク沢までは西沢渓谷沿いの林道を20分程歩く。"ヌク沢"の道標が立っているので、
間違う事は無い。途中、最近出来たと思われるトイレと休憩所がある。
ヌク沢入渓後最初の堰堤は左岸に立派な踏み後あり。堰堤を越えてしばらくは砂交じりの落ち着いた雰囲気の
河原。テン場は多数有る。鍵山さんは枯れ木を見つけてはキノコを探す。
途中、ブナハリタケを大量に発見、山分けする。5mクラスの小滝はいくつか現れるがとにかく岩がツルツルで
ガバホールドを見つけないと安心できない。もうこのあたりは紅葉は終わっている。

しばらく進むと、西沢渓谷から登る登山道"近丸新道"が沢を横切る。そのすぐ先で堰堤工事を行っていた。
(何もこんなところに堰堤を作らなくても。。。)
この堰堤は"近丸新道"を利用し高幕く。高巻き最後はガレ場の急下降だ。この先で山ブドウが落ちているのを
大量に発見、拾って食べる。結構美味しい!

2,3堰堤を越えると三股にでる。右上に林道の橋がかかっているので解るだろう。これを左俣にはいる。
ここから、ナメや小滝が多くなる。(2:3)の二俣を右に進むとトイ状に流れるナメが続く。水流沿いをシャワークライム
で登るのが一番面白そうだが凍死しそうなので、両脇の岩場を登る。岩がチョットでも濡れてるとツルツルなので
要注意。この連瀑帯最後の7mを左から越えるとヌク沢ハイライトの”3段260m大滝”に出る。
一番下からはその一番下の段しか見えない。それでも青空に突きあがる下段の滝はすばらしい光景だ。
三脚を使っての写真タイム。

下段は左岸の岩が乾いた所を登れば楽勝だが、あえて水流沿いを多少濡れながら登る。

中段に出てまたまた写真タイム。この中段が一番難しいが、水が流れていない右端の方を上がれば誰でも登れる。
ここは二つに分かれる右側の水流沿いを上がる。ホールドは多数あるが、とにかく濡れている所は滑るので、
初心者は水流沿いを登るならザイルが必要だ。我々はザイルは出さなかった。結局ここも、お腹から下の
シャワークライムで登る。右側の水流沿いを登って、水流がひとつになる所付近を左にトラバース。そこから5mほど
登った所を今度は水流右にトラバース。さらに水の流れていない右端のルンゼを少し登って、
また無理矢理水流に戻って中段を突破する。
3段260m大滝の中段


上段は水流左が簡単。私は右側をtryしたが10m程登った所で、ホールドが乏しくなり、やはり岩がツルツル
なので断念した。

3段260m滝を越えると急に源頭部の様相となる。さらに詰めるとガレ場が現れ、水も伏流気味になる。
ここまで登るともうテン場はない。ガレ場のゴーロ帯を忠実に上り詰め、狭くなったあたりで右を見ると赤テープがあり
割と立派な踏み後がある。ここを10分ほど登れば薮漕ぎ無しで稜線に出た。

稜線で、靴を履き替え下山開始、近丸新道へ、途中10人以上の登山者とすれ違う。近丸新道は凄く歩きやすい。
ヌク沢を横断するあたりは紅葉がとても綺麗だった。ヌク沢を渡り終えると、登山道と並行にトロッコが通ったレール
の残骸が有った。

西沢渓谷林道に出ると平日とは思えない程の観光客の多さにビックリ。駐車場入り口でキノコほうとうを食べる。
温泉は
天科温泉の旅館"こやす"(500円)に入る。他の客もいないのでの〜んびり冷えた
体を温める。夕食は塩山の方へ更に下って食べる。途中、道の駅「かみおか」があり、
こちらで寝た方が静かそうだった。

P.S:当初の予定では、次の日から植木さん、尾上さんと合流し、1泊二日で釜の沢を計画
していたが、寒冷前線が通過しかなりの雨が降りそうという事で中止に。面倒だから
帰ろうか?って事になり、怒涛のごとく帰る。
これが今シーズン最後の沢登りとなりそう。。。

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