2002年6月8日 阿武隈川 南沢 右俣

メンバー:単独
装備:ザイル9mm×20m(2回使用)※パーティーなら45mは必要、靴:フェルト
アプローチ:CR-X
登攀グレード:3級 地図:甲子山

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02ワールドカップサッカー漬けだが、1ヶ月間、沢に入らないのも
もったいないので本日行われるイタリア戦に間に合う様に近場の沢に入る。

AM:5:58自宅発→6:45矢板IC→7:10白河IC→7:37甲子温泉大黒屋着
8:00出発→8:09入渓→8:24南沢入り口→10:57 30m大滝下→11:05同滝上→11:55登山道着
12:10同発→12:24甲子山山頂→13:15甲子温泉大黒屋着(温泉)
13:53同発→15:44自宅着 

白河ICからR289を延々と進むと甲子温泉大黒屋に到着。トイレも借りれ、車も駐車させてもらった(無料)。
ここから南沢へは、一旦安心坂トンネル方向に150m程戻ると阿武隈川本流に下りる道があるのでそこを下る。
(工事現場の柵を突破する)2分も下れば、沢に出られる。
 
2,3分程遡上すると前方に見事な岩壁がある。その先の大きな堰堤を右から登ると広い河原になり
そこから200m程先に右側から流れ込む沢が南沢になる。
 南沢に入るとすぐにF1(10m)が現れる。水流右側を登るが、水流に近ければ近いほど登りやすそうなので、
始めからシャワーで登る。
F1 10m滝

その先のF2(10mY字状)は左岸を小さく巻こうとしたが岩が非常に脆い。7m程登って
"上にも下にも動けません状態"なっている内に顔を虫に食われ、顔面左半分が数時間後に腫れ上がることになる。
ビビリモードに入っていた私は無理やりザックからザイルを出し木にひっかけ懸垂下降で降りてしまった。
結局、滝から20m程下流側の岸の水の滴り落ちるコケのついた岩壁を登って突破することにする。 
ただし、ここも6m程登ったところからガバホールドの無い垂直の登りが1m程あるので結構ビビった。
沢には懸垂下降で降りる。(F2の高巻きでかなり時間をロス)

 F2を過ぎるとガイドでは倒木が多いとの事だったが、何と上を歩けるほどの雪渓がまだ残っていた。
この位置で雪渓があるので上の方はどうなっているのか非常に不安になる。 
F3直前まで雪渓がありF3は左岸を高巻く(ここは楽勝) F4(6m)は水流右側を直登。F5は水流右のルンゼを
登れそうだが、左岸ルンゼを高巻いた。これは失敗でヒヤヒヤの大高巻きになってしまう(情けない)
F5 6m幅広滝

 F6(10m)は傾斜も緩く一番快適に直登できる。F7(2段滝)、F8(6m)も特に問題なし。
F8を超えると(2:3)の二俣が現れる。ガイドでは入渓から2時間でここまで来れるそうだが、F2でてこずった自分は
3時間くらいかかった。
  二俣を右に進むとすぐに今回のハイライトの30m大滝が前方に現れる。既にF2でビビッテいたので、
不安だったが、2段滝になっており傾斜も思ったほどでは無かったのでホッとする。水流左を途中まで登り
水流側にトラバース気味に登ると、ほぼ一段目の上に出る。ここからは傾斜も多少緩くなるので高度感の中を
確実に登る。ホールドは多いし岩も乾いているのでそれ程恐怖心は無い。残置ハーケンは見当たらなかった。
尚、この30m大滝、小さい石が頻繁に落ちてくるので水流近くには寄らないほうが良い。
30m大滝

 F11は水流を気持ち良く登れる。この滝を過ぎると二俣(10:1)が現れ、これを左に入る。
ここを右に行くと甲子山山頂にダイレクトに出られるらしいが急なスラブ上に浮石が多くお勧めできないらしい。
 ここからは源頭部の様相になり、時折、朝日岳1835mが顔を出す。この先多少ヤブが多くなるが水はなかなか
涸れる事は無く、水が完全に涸れて1,2分で登山道にでる。

ここから甲子山山頂までは15分だった。甲子山山頂では白水沢を単独で登った人がいて、白水沢の方は
雪渓は無いが倒木ばっかりだったとの事。
 
甲子山山頂から甲子温泉までは1時間弱で降りれる。大黒屋の温泉は古くからの名湯で、630円(洗い場無し)だ。


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