2002年7月21日 奥多摩 日原川 孫惣谷

メンバー:諸星さん、ひろた
装備:ザイル9mm×20m(1回使用)、靴:フェルト
その他写真はこちら

丁度1年前、南アルプス尾白川撤退がキッカケで知り合った" 滝の上の釣り人"さんと初オフ会。当初"大雲取谷"遡行を
計画していた…が、がけ崩れで林道が塞がれ、予定変更となった。

アプローチ:CB400SF
4:50自宅発→(R4)→5:30 R4/R16交差点→6:35青梅駅前→7:05JR奥多摩駅→7:30日原村駐車場着、
 7:45出発→8:40巨樹コース(巻き道)終了→9:20八丁橋(孫惣谷出合)着、
9:50孫惣谷入渓→11:15堰堤上(鉄橋の下)、→12:25燕岩通過→12:45遡行中断(林道着)
12:55下山開始→14:10八丁橋(孫惣谷出合)着→15:25日原村駐車場着、
 15:36同発→16:20松乃温泉、17:35同発→(R16、食事)19:52 R4/R16交差点→20:50自宅着

思いっきり寝坊してしまい、バイクで飛ばす。なんとか5分送れで奥多摩駅につくと"滝の上の釣り人"さんが
出迎えてくれた。(おぉ!この人かぁ…)
 
早速、大雲取谷へ向かったのだが、日原と日原鍾乳洞の間で台風6号の影響で崖崩れがあり、通行止めに!!!
しかたなく、日原村の無料駐車場(15台程度)に車を止め、確認してみると、現在、作業員が現場で石を落としている
と言うことで、歩いても行けないとの事で、巨樹コースという巻き道(+30分)を利用してくれとの事だった。
日原村から大雲取谷取りつきまで徒歩で2時間以上なので、日帰り不可能。他の沢のガイドも持ってこなかったので、
諸星さんと相談して、天祖山の東を流れ、登山道とも並行する" 孫惣谷"に入渓することにした。
 (無料駐車場では携帯のアンテナが1本立つ程度、携帯を利用した待ち合わせならJR奥多摩駅が良い)

 早速、準備をし、迂回路である巨樹コースを登ったが、これが結構きつい。しかも赤テープに惑わされ、
ルートを間違えると言う失態までやり、巨樹コースで疲れてしまった。
 ここから日原川沿いの林道(未舗装、FF車でもOK)を小1時間歩くと"八丁橋"という橋に出る。
ここに流れ込むのが" 孫惣谷"だ。 取りつきへは階段が橋の手前にある。

早速、入渓準備をし入渓。遡行ガイドが全く無い沢は何が出てくるか全く読めないので、結構緊張するものだ。。。。
しかも水は増水気味で少しにごっている。しばらくゴーロ帯をあるくと直登可能な4m程の滝(F1)が現れる。
再びゴーロ帯を歩くが、諸星さんは釣り師なのでポイントを荒さないようにとあまり水に入らない登り方をするそうだ。
やはり釣り師と沢屋は敵対関係(?)にあるらしく、釜で沢屋が泳ごう物なら、その後30分以上は釣れないとのこと。
「ウォータースライダー!!!」
ナーンテ遊ぼうものなら引っ掛け釣りの餌食にされてしまうかもしれない。。。。。。と、テクテク歩いていると
釜を持った5m滝(F2)にでる。釜にヘソまではいり、水流すぐ右を半分シャワーを浴びながら微妙なバランスで突破
する(高巻きも可能) 諸星さんは1回泳ぎを堪能し、ゴボウで突破。
5m滝(F2)

さらに進むと、10m2段滝がドーンと現れる。水量が豊富な事もあり見事だ!この沢の1番の見せ場かも…
 直登は不可能で左岸のジグザグしたバンドを登る。さらに進むと今度は10mナメ状の滝(F4)が現れる。水流右側
のスラブ状壁を直登。
10m2段滝(F3)

これを超えると、大きな堰堤が現れ、右側から超えると広い河原状となり頭上に鉄橋がかかる。
 昼食を取りながら現在位置を確認、(既に半分来たと思ったのだが、1/6万分の地図で現在位置を確認するということ
自体が誤りで、実際は1/4くらいしか遡上してなかったのが後でわかる)
 さらに進むとまたまた大きな堰堤が現れる。これも右側から乗り越えると、
「あれれ!!!」
綺麗に護岸工事された河原が広がっているではありませんか!
遡行魅力がガクッと落ちてしまった。
護岸工事された河原と燕岩

100m程上流で左から沢が入り、水は全てこちらから流れてくる。しかし前方に地図に載っている"燕岩"とおぼしき
大きな岩壁があり、本流は完全に涸沢(伏流?)になっている。本流を進むと"燕岩"の個所が工事現場になっており、
パワーショベルが置いてあった。もう遡行魅力どころでは無い。しかもこの燕岩、鉱山の元採掘現場となっていた
様でトンネル跡があった。今にも崩れそうな燕岩を通りぬけるとまたまた大きな堰堤がありこれを右側から超える
つもりで上がったが脆いこともあり,すぐ上の林道まで上がった。
なんだこれは!

諸星さんも自分も、"開いた口が塞がらない"状態。時間的にも問題があり、ここで遡行を中断し、沢に並行にかかる
林道を下ることにした。林道の途中にも水が出るところがいくつかあるため、水には困らない。途中、真下に林道
が見えるところはショートカット(ザイルを出すところも有り)。1時間半かからずに元の八丁橋に戻った。

 日原鍾乳洞入り口の合流点にさしかかると、鍾乳洞のほうから親子連れが歩いてくるではないか!!!
手前の林道が崩れ車が入れないのに… 聞いて見ると、巨樹コースを歩いてきたそうだ。
鍾乳洞の従業員はちゃんといるらしく、700円の入場料をちゃんと取られるとの事、また中は結構広く、気温は"9度"
しかないらしい。

 他にも、この鍾乳洞の方からかなりのお客さんが歩いてきた。みんなあのカッタルイ巨樹コースを歩いてきたかと
思うとビックリだ!
 我々も、このカッタルイ巨樹コースを登り、駐車場に到着。

温泉は、JR奥多摩駅近くの"もえぎの湯"に行ったが、混雑で40分待ちと聞かされ、ここから5km程青梅方向に
戻った"松乃温泉"に入る。高級旅館の温泉で1000円するが、汚い登山者を受け入れてくれ、感謝である。
 諸星さんとは握手を交わし、ここで別れる。


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