2002年10月5日 仙ノ倉谷 西ゼン

メンバー:植木、鍵山、ひろた
装備:ザイル8mm×30m(使用せず)、フェルトソール
アプローチ:HR-V、WRX(車2台)
参考ガイド:上信越の沢105ルート、2001年西ゼン遡行


前夜移動
18:16会社発→19:45今市着、20:10同発→8:29 R120/R122交差点→8:59金精トンネル→21:24鎌田交差点→22:00沼田(赤城北面ルート合流点)
→22:45元橋駐車場→23:16湯沢岩ノ湯着

鍵山さんのナビ情報によると、"金精峠ルート"と"足尾経由赤城北面ルート"では赤城北面ルートの方が1.3km短い事が判明。夜の時間帯で
車がいなければ、道の良い金精峠ルートの方が早く沼田に抜けられる事が解かった。
今回は車2台で行った為、一台を元橋にデポし、湯沢のセブンイレブンで買出し、"岩ノ湯"に向かう。チョットテントが小さく,良く寝れなかった。

初日(晴れ時々曇り)
6:30仙ノ倉谷左岸駐車場、6:35出発7:50ダイコンオロシ沢出合着9:05東ゼン/西ゼン出合着→10:27第2スラブ入口
→11:05第2スラブ上→11:23二股(1:1)→12:24稜線着、12:54同発→13:05平標山山頂→15:00ダイコンオロシ沢出合着
16:27仙ノ倉谷左岸駐車場着 (温泉後、湯沢で買出し、川古温泉登山口に向かう→明日笹穴沢へ)

仙ノ倉谷左岸にある駐車場は10台程度停められる。さすがにWRXの17インチホイール45タイヤでの林道は厳しいものがあるが、行けない事は無い。
10月1日から禁漁期間になった為か、駐車場には他に1台しかいなかった。ダイコンオロシの沢の出合に出るまでに、ナラタケ、スギハリダケを
鍵山さんが発見し、早くも大量収穫。
 
そうこうしている間に、男女二人組みパーティーが抜いていった。やはり西ゼンに行くらしい。1時間程歩いたところで、メンバーがデポした車のキーを
忘れた事に気づき、他のメンバーの "タタミカケル" 様な攻撃を受ける(笑)。結局同じルートを戻る事になってしまった。
 
ダイコンオロシの沢出合(テン場あり)は2週間前の東ゼン遡行と比べ、紅葉が進んでいる。天気も良く前回と大違いだ。入渓準備を済ませ、採った大量の
キノコをデポし早速入渓。

イイ沢出合までのゴーロ帯を快調に進む。中ゼン周辺の紅葉が丁度見頃で美しい。イイ沢出合で西ゼンの紅葉をバックに写真撮影。そして東ゼンとの
出合でまた写真。カメラ出しまくりである。
イイ沢出合手前にて
イイ沢出合から
東ゼン出合から

ここからの登攀は、第1スラブまでのナメと6mチムニー滝はルートを選べば簡単に越えられる。第1スラブ手前の10m滝を超え、第1スラブ
鍵山さん植木さんは水流左を、自分は水流右を行く。水流右のスラブは濡れていると滑りやすい。水流と離れた方向に上げられてしまい、
最後に水流に向かってトラバースした。水流の左側の方が登りやすそうだ。ただ水流右側もそれほど危険は感じない。
 尚、紅葉はこの次期、第1スラブが一番の見頃である。
第1スラブ前衛10m滝
第1スラブ(カーソルあてて)
第1スラブ中央から左岸を見る

第2スラブへの入口となる15m2段滝は、左右どちらでも登れるが、右側の方が簡単。15m2段滝上で休憩を取るが、日が差さなくなってしまった。

第2スラブは下から見ると何処でも登れそうな感じ。中央突破すると、途中で古い残置シュリンゲがある高さ1m程の岩壁に進路を阻まれる。
昨年はここを気合で突破したのだが、今年は水量が多く、岩が濡れており危険と判断。この岩壁沿いを右岸側にトラバースする(トラバースは難しくない)。
その後右岸側を登り切り、第2スラブを終了した。
第2スラブ全景
第2スラブ中段から
第2スラブ上から

第2スラブを終了して,3m、6m滝を越えるとすぐに右岸側から沢筋が入る。ここを通過するとすぐに赤テープがある(1:1)の二俣となる。
ガイドではここを右に入るのだが、長い薮漕ぎを強いられるので、今回はここを左に入る。
この左俣に入ると、すぐに右から多段状の10m滝が入る二俣が現れるがここをさらに左に入る。5m程の滝が現れるが、左右好きな方を小さく巻ける。
第2スラブを超えて
(1:1)二俣
多段状の10m滝

ここから先、明るいナメが続く。水が涸れてから大したヤブ漕ぎも無く10分で平標山頂東側の稜線に出た。こちらのルートの方がお勧めだ。

 さて、稜線で靴を履き替えると、キーを忘れたメンバーがザックに入ったポーチからスペアキーを発見!

「おぉ!ラッキー!」と喜んだ瞬間!
「キノコどうするんだ!」と大落胆!

結局、キノコを取りに行く為に、元橋ではなく土樽に戻ることになった。
明るく開放的なナメを詰める
藪漕ぎ無しで、最後まで快適♪

下山途中、稜線から西ゼンを見下ろし、遡行したルートをチェックする。我々が左に入った(1:1)二俣の手前にもう一つ顕著な二俣があり、
ここを左に入ると、約10m、10m、10m、30m?という連縛帯の様相になっており、沢型も稜線近くまで続いておりヤブ漕ぎも少なそう。
次回はこのルートでTRYしたいと思う。
登山道から詰めたルートをチェック(カーソルあてて)

2週間前に発見したブナハリタケポイントで再びキノコを収穫、ダイコンオロシ沢出合ではデポキノコを回収。途中"あけび"の大収穫もあり楽しい
遡行だった。
 温泉後、湯沢で豚肉とうどんを買出し。明日登る笹穴沢基点となる川古温泉に移動。ブナハリ豚肉炒めとキノコうどんを満喫。

P.S:西ゼンは関東甲信越を代表する明るく開放的な沢。やはりお勧め時期は秋か・・・。第1スラブ、第2スラブ共にスリップの危険が伴うので、不安を感じる場合は
   右岸の乾いたところを登れば安全。ザイルは30mでと思う。詰めは右岸側の枝沢に入れば藪漕ぎは無い。
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