2003年9月14日 片品川流域 丸沼 四郎沢  

メンバー:単独
装備:ザイル9mm×20m(45m合った方が良い) 靴:フェルト
地形図:三平峠
遡行図はこちら

この週の土日は、土曜の夕方にオーケストラの練習が入り、日曜の夕方には車を修理に出しに行くという用事があり、それでも何処かへ行けないものか。。。と
白水社「日本登山体系」をパラパラめくってみると、奥日光 丸沼に流れる四郎沢というのがあり、2時間くらいで終了する沢らしいが延々とナメが続く美しい沢らしい。
ということで、調査を兼ねて行ってみることにした。

(アプローチ:CB1000)
6:00自宅発→8:00丸沼駐車場着、
8:25出発(入渓)9:30二俣→9:50 25m5段滝下→10:30燕巣山のトラバース開始10:45下降開始→11:25 20m滝下12:45二俣
13:30丸沼駐車場
13:54同発→15:25自宅着

久しぶりに、バイクでのアプローチ。有料道路を使わずして2時間で丸沼に到着。丸沼の駐車場無料で50台くらいは停められるだろうか、
トイレもあるが携帯(Softbank)は圏外だ。日光から入る場合は、いろは坂から先はコンビニは無いので注意。

さて、丸沼の駐車場にそって,護岸工事された涸れ沢があるがこれが四郎沢になる。本当に,この上流にナメが延々と続くところがあるのか不安。
駐車場から沢に下りると二俣で護岸工事現場になっており、左の沢に入る。ここから右岸に地図にはない登山道がついているが、
調査と言う事もあり沢沿いを進む。

堰堤を立続けに4つ越えると登山道が左岸に渡る。ここから水流が現れる(水量は少ないので魚はいない)。しばらくゴーロ帯を歩くと堰堤が2回現れる。
(ここまで登山道を使うと早い)。
基点の駐車場とハズレを予感させる四朗沢
二俣を左に入ります
水は流れてくるが・・・

こんな状況で本当にナメが現れるのか。。。堰堤が出来たおかげでナメが埋まってしまった・・・なんて事は無いだろうなァ。。。と不安を抱くが、
一変!急にナメが現れる。確かに、視界が届く所全てがナメだ!急なところは無く登山道もこのナメ沢になっている。茶色の岩肌を流れる水の上を
"ひたひた"と歩いていく感じだ。流しソウメンにも最適!!!
ナメが現れる
癒し系です

途中、ナメ岩の色が茶色から赤っぽく変質した所を過ぎると2段6mナメ滝が現れる。ここまでなら、家族連れで丸沼に遊びに着たついでに、
ナメを堪能する事が出来るだろう。 この6mナメを難無く越えると、(3:2)の二俣に出る。「日本登山体系」によると、左は平凡で、右は滝が続くと
あるので、右に入って見る。(実は「日本登山体系」に書かれている二俣の一つ手前の二俣を入ってしまったようだ)
赤色にナメが変色
2段6mナメ滝
(3:2)二俣。右に入ります

 二俣を右に入り2,3分進むと、謎のキノコを発見!良いにおいがするので綺麗な物を選び一応持ちかえる。この先5mのナメ滝を細かいホールドを
探りながら突破。すると沢は左に折れ7mナメ滝が現れる。この滝ものっぺりとしており、水流右の細かいホールドを利用しなんとか直登。
するとまた二俣となり、左は20mのナメ滝、右は5段の25mナメ滝が行く手をふさぐ様に立ちはだかる。お気楽系の沢のつもりで来たのに、。。。
左の20m滝は、ホールドは無く,段にもなっていないので直登は不可能。取り付きまでは藪漕ぎになるので、右の5段25m滝に取り付く。。。
水流右から取り付くが、岩が脆い。最初の左手ガバホールドをわし掴みするとバカッ!と取れてしまった。右手側も崩れる。高巻きも考えたが、
この位置からでは、巻きも急で、せめて2段、3段目くらいまで直登しないと、巻きも難しそう。両手両足で崩れないホールドを探し、最初の一歩を
踏み出す。2歩目、3歩目と、じわじわ上がると、傾斜が緩くなり。最初の1段目を終了できる。
2段目は少し岩がしっかりしてくるので、難無く突破。ここまでくると左岸への巻きも容易となる。3段目も登れそうだが、ここから左岸草付に逃げ込む。
途中、5段目を見ると傾斜は急で、ホールドも無い為、滝の完全直登は難しそうだ。
7mナメ滝
左俣の20mナメ滝
右俣5段25mナメ(カーソルあてて)
5段目は難しそう・・・

大滝を越えると右側にガレを見ながらナメ滝を上がる。そしてガレ状になり二俣を左に入ると、もう源頭の様相。地図を見ると水が涸れた位置から真っ直ぐ
登ると燕巣山山頂に行ってしまい、下りのルートから離れるし稜線に登山道が無い(?)為、左に左に(四郎岳方向)にトラバース気味に斜上する。
途中ショートカットして、白いガレ場に入ってしまったが、脆いので入らない方が良い。

本当は燕巣山と1891mピークの間の鞍部から下るつもりだったが、トラバースが結構面倒になり、5段25m滝と20m滝が出合う二俣に出なければ
いいや。。。と言う所までトラバースして適当なガレ沢を下る。
このナメ滝を上がるとガレ状になる。
下降ポイントから四朗岳

 2m、4m滝と小滝が出てくるがロープを使わずクライムダウン。このままザイル使わないで降りれたらラッキーと思っていたが、20mクラスの滝
現れてしまった。この滝は登ってきた時に見た滝ではない様だ。滝の落ち口から右をみると鞍部から下ってきている沢筋(こちらも20m滝)が見えた。
右岸側の木からザイルを垂らしたが、20mザイルでは当然下まで届かず。途中の潅木を利用して懸垂2回でなんとか降りる。
20mクラスの滝(右沢から下降)

20m滝を降りると、今度は10mクラスの垂瀑が現れる。これもどー考えても懸垂しかなくザイルを垂らすと下まで届いたのでホッとする。
次ぎは5mナメ滝だが、右岸から巻けた。その次の5mも右岸側から巻き。。。そうすると、もときた二俣の到着!

6m2段のナメはザイル無しでクライムダウン可能。再びヒタヒタとナメを下り。ナメが終了すると登山道を利用して、駐車場に戻る。
観光地の駐車場でハーネスにガチャ類をぶら下げた恰好は非常に"浮いている"。。。しかもバイクの横で着換えているからかなり"異様"!

奥日光は紅葉はまだだが、中禅寺湖あたりから車は混雑。バイクで来たのは正解だった。

P.S:護岸工事はいただけないけど、まぁそれなりに楽しめました。敢えて行く必要は無いでしょうね。ザイルは40m以上持って行くと下降が楽です。
   持ちかえった謎のキノコ。。。図鑑に決め手となるものが掲載しておらず、毒キノコだったらオオワライタケが一番近い。まぁオオワライタケだったらいいや!
   と言う事でお澄ましにして一本食べてしまったが、結構おいしかった。ナメコかなァ???

遡行図(クリックして)


山/沢登りトップへ   その空の下で。。。トップへ


inserted by FC2 system