03シーズン沢登り総括

03シーズンの沢登りは、5月GWの始まる4/28の奥多摩鷹ノ巣谷ではじまり11/8
丹沢勘七ノ沢まで17行程21本の沢の登下降をした。02シーズンが14行程15本
なので、昨年よりは多い。
 年間通しての天候を降りかえると、3つあり、一つは夏の大冷夏で沢筋に遅くまで雪渓が残っていた。
2つ目は休日に台風が少なく、特に秋は少なかった。3つ目は晩秋の気温が高かったことである。
 確かに、7月末、8月の計画は南会津の御神楽沢、ワカゴイ沢等の計画がことごとく中止
計画変更になってしまった。

さて、今シーズン一番嬉しかったのはホームページを通して知合った仲間と沢に行けたり、
今シーズンは都合が会わなかったが「来シーズン行きましょう」と声をかけて頂いたことだ。
今シーズンも6割が単独遡行となってしまったが、単独遡行はやはり味気ない感が拭えないのは事実で、
仲間が増えるというのは本当にありがたい事です。。。
 
遡行した沢を降り返って見ると02シーズン終了時03シーズンに行きたい沢として

1:奥秩父、鶏冠谷左俣  2:谷川、万太郎本谷  3:谷川、ナルミズ沢
4:谷川鷹ノ巣谷B,C沢  5:湯檜曽川大倉沢、抱き帰り沢、6:奥只見御神楽沢
7:会津駒ケ岳 下ノ沢  8:晴れた日の笹穴沢

を挙げていたが、このうち鶏冠谷左俣、万太郎本谷、ナルミズ沢、鷹ノ巣C沢、下ノ沢
の5つを完全遡行出来たのである程度計画通りに事が進んだ感じ。

では、昨年の総括に添って項目別に順位をつけると 

 1シーズンも使わなかったけど。。。
【滝】
今シーズンは、滝の直登は、"怖い物知らず"の前半と"チョット慎重ぎみ"の後半
というイメージ。ルートファインディングの詰めが甘く、途中まで登ってから、行き詰まる事が多かったような。。。

ヤバカッタ滝BEST3
  ガバホールドと思って気合で手を伸ばしたホールドが"ガバ"では無かった!
  これが左手!右手!と続く。。。何とか立てる所まで這い上がったと思ったら
  残置ハーケンに繋いだシュリンゲの長さが短く中腰の状態で突っ掛かる!
  「ヤバイ!」とマジに思った

   2人で行ったのに、50mもある大滝をそれぞれ別ルートで同時に登る
   「リポビタンD登攀」。40m地点でガバがなくなり。セミになる。。。
   なんとか突破したら、相方が45m地点でセミになってた。
  「シュリンゲ出せる?」という"ハーケンをザックに入れたままの相方"の言葉に
  「ホールド無いからムリムリ!。。。」
   今だから笑えるが、誰にも見せられない光景だ!

  巻き道もあるなって事無い滝を"練習"と称して直登。。。でハマル。。。
  草を掴んでの突破は運頼み。。。
  練習もホドホドに 

   自分の道具を残置するのをケチり、頼りない潅木にザイルをかけて懸垂下降したが
   潅木がシナッテしまいザイルがハズレた。。。8m落ちた。。。が、何故か無傷。。。
   (神様〜!)

【魚】
今年は、日帰り遡行が殆どで、釣竿を携帯した遡行が非常に少なく
釣れたのは、ナルミズ沢での1匹だけ。。。

【食べ物】
キノコは、例年採れるブナハリが今シーズンは一度も発見できなかった。図鑑を買い込み、現地で食べれそうな物を
GETし、家で図鑑を見て食べるというのが3回ほどあった。
なかなか、種類を特定できなかったが、まぁ大丈夫だろうと言って食べてしまった!
カミサンに「オマエも食べる?」と聞いたが、「やだ!」の即答(^^)

【総合評価】
 泳ぎまくりの下流部と一ノ滝、三ノ滝の登攀。ネット仲間との初の遡行で充実遡行

 当日行き先が決まった割には、台風ごの増水した楢俣川、前深沢の20~50mの直登可能の数本の大滝、狩小屋沢の
下降。。。と沢自体ではここが一番内容が濃かった。

来シーズン行こうと思っている沢(順不同)
1:奥秩父、和名倉沢  2:南会津、大白沢ワカゴイ沢  3:南会津、御神楽沢
4:越後 中ノ岐川灰ノ又沢  5:湯檜曽川大倉沢、抱き帰り沢、
6:越後 水無川 モチガハナ沢右俣 7:越後 水無川滝沢  
8::越後 水無川 オツルミズ沢、9:谷川 鷹ノ巣A沢、10:谷川オジカ沢

いつかは行きたい沢
1:越後水無川真沢 2:奥秩父、東のナメ沢  


最後に、今シーズン8mの滑落を含め、4mナメ滝を2回ほど滑り落ちたが、落ちると今後の遡行にどうしても
”恐怖心”が付きまとってくる。心理的影響は滝の登攀に多大な影響を及ぼすわけだが、
この恐怖心をいかに克服していくかが、重要になりそう。
登攀は「落ちないことが前提」であるが、小さな滑落を含めれば、登攀を続けている以上誰でもいつかは落ちる
経験をするだろう。 より慎重に、より慎重に。。。となっていくわけだが、実際の遡行では”スピードアップ”も
重要な技術。このジレンマの狭間で多くのクライマーが命を落としている事を考えると、やはりこれからが正念場
なのでしょう。



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