2004年4月25日 丹波川 火打石谷

メンバー:単独
装備:ザイル(9mm×45m)、靴:フェルト
天気:快晴
参考ガイド:東京周辺の沢

ガイドでは二つ☆の火打石谷。実は昨年からひそかに狙っていた。チョーお勧めという感じでもないし難しくもなさそうなので、
人に声を掛けるのも気が引けて単独で行って見ることにした。

前夜移動 
18:05真岡発→(R4)19:35 R16交差点→21:25青梅→22:12奥多摩駅通過→22:57丹波村着

火打石谷へのアプローチだがR411を進み丹波村を越えて"余慶橋"というところが起点となるが、暗い夜道で、どこが"余慶橋"なのか
判るすべも無いので、手前の丹波村あたりで仮眠を取ることを進める。コンビニは青梅で終わりなのでここで買い物は済ませておいた方が
良い。青梅のスーパーも狙い目で、だいたい私はここで食料をGETしている。
仮眠場所は丹波村内の公園?の駐車場。この日気温はぐーんと下がり夏用寝袋では全く歯が立たず寒い思いをした。携帯はソウフトバンクだと
丹波村では使えない。

当日
5:55"余慶橋"到着、6:15出発→6:35丹波川本流との分岐→6:58小常木沢/火打石沢二俣→8:25 5m巾広滝
9:45 40m大滝のある二俣→11:35 20mナメ状滝下→12:15水涸れ→12:35稜線着、12:50下山開始
→14:50小常木谷/火打石谷二俣→15:10"余慶橋"着
15:25"余慶橋"発→16:50青梅駅通過→17:30 R16号にでる→18:31東北道岩槻IC→18:52佐野藤岡IC→20:10自宅着

"余慶橋"は案の定目立った看板は無いので注意が必要。道路わきにトータル10台分くらいの駐車スペースはあるがトイレは無い。
もちろん携帯も使えない。

すぐに入渓になるので新調した渓流シューズに履き替え出発する。正規の登山道の入り口は非常にわかりづらい。橋の付け根からはじまる
踏跡に入ると、「登山道が崩壊してる為進入禁止」なんて事が書いてある看板がある。踏み後すぐに不明瞭になるが、10mくらい上に踏跡があった。
これをたどると道は崩れ、丹波川本流に"小常木谷/火打石谷"の深いゴルジュが出合うポイントに出る。この深い切れ込みが出来る前は
どこへ水は流れていたのだろう。。。

 さて早速このゴルジュの写真を撮ろうとするが、いきなりデジカメの電源が入らないのでガッカリ、気温が低くアルカリ電池ではだめらしい?
リチウム電池が良いというのがこの後知ることになる
 最初のゴルジュは困難なところは全く無い。しばらく歩くと小常木谷と火打石谷の出合が現れる。ここは絶好のテントサイトだ。
基点となる余慶橋
丹波川本流から火打石谷出合
火打石谷/小常木谷出合

火打石谷を進むと深いゴルジュが現れる。一箇所直登不能な7m滝が出てくる。右壁を小さく巻くのがコツで、崩れ気味で注意が必要。
ちょっとでも大きく巻くと結構厳しいのかカラビナがシュリンゲと共に残置されていた。当然get!
このゴルジュは3つほどあり、釜は腰下をぬらす程度で滝はほぼ直登可能。また3つのゴルジュの間は至る所にテン場がある。
5m幅広滝が現れるとゴルジュ帯も終了。ここからはゴーロが続く感じでかったるい。
ゴルジュになります
7m滝(右岸巻き)
5m幅広滝

ここを過ぎ、5mナメ、10m2条ナメ滝を越えると眼前に40m大滝が現れる。ここは二俣で、本流はこの滝ではなく、右の30m滝の方に進む。
30m滝の直登はやるとしたら水流左だがザイルを出しても難しそう。単独なので右を巻くが、巻きも結構急斜面なので注意。一旦滝の上に出て、
ザイルをセットし直登TRYをしてみようと思ったが、怖いのでやめた(^^)ヾ30分以上ロスしてた。。。
ナメが続きます
40m大滝
30m滝

ここから先はと小滝を2つ越えると再び長いゴーロが続く。いったん水は消えるのでなおさら辛い。それにしても、なかなか水が現れないので、
水汲みをしていない自分はかなりあせる。20分以上は登っただろうか、やっと水が出てきたときはホッとする。その先すぐに大岩のある3段9m滝
出る。この滝は特に問題もなく直登。小滝が続いたあと水量の少ない20m滝、ガイドにはここが3級で核心のように書かれているが、
下流部ゴルジュ帯の滝のほうが難しく、快適に突破できる。ここから先は連瀑帯との事だが。3m程度の滝がいくつか続く感じで、水が涸れる。
ツララ発見!
30m大滝上の4m、5m滝
3段9m滝
水量の少ない20m滝

このあたりで沢筋は分岐を繰り返すが、沢筋が明るい方、広い方を選んで詰めあがる。ラストは20m程うすい笹薮を漕いで稜線に出た。
位置はガイドと同じ前飛竜(1954m)のちょっと西側だった。南面の沢ということもあり結局雪は全くなく、周囲の山々を見ても雪は皆無。
ちんたら登っていたとはいえ、しっかりコースタイムの6時間をかけてしまった。

 下山は岩岳尾根を下るが、火打石谷と小常木谷を分ける尾根に迷いやすい。この尾根、テープも付いているので普通に下れるのかもしれないが
時間に余裕がなければ一般道の岩岳尾根を選択した方が安心だろう。

岩岳尾根登山道はおおむね良好だが、ところどころ崩壊して歩きづらい。赤テープもあまりなく、歩かれていない感じ。長い下りなので、
夏場は沢で水を多めに汲んでおいた方が良い。
 小常木谷と火打石谷の出合までようやく到着したが、ここから駐車場まで もうひと登りあり、結構カッタルイ。沢靴で下山したのなら迷わず沢を
歩いて余慶橋まで行った方が楽だ。

温泉は丹波村に”のめこいの湯”があるが、着替えてしまえば、結構さっぱりしてしまい。その先の休憩所で顔だけ洗って帰る。
バイクにぶち抜かれるたびに、俺もバイクで来ていれば。。。と帰りはいつも思う。
最後の詰め
稜線から


P.S:火打石沢は変化があるのの途中のゴーロ帯が長いのがチョイトマイナス。30m大滝は5級近いが勇気のある方TRYしてみてください。


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