2005年5月8日 奥多摩小川谷滝谷

メンバー:単独
装備:ザイル9mm×45m、フェルトソール
参考ガイド:東京周辺の沢
地形図:武蔵日原、雲取山

今週は日曜だけの休みの日、天気良いので、奥多摩の沢を調査遡行する事にした。
アプローチ:CB1000
4:45自宅発→(R4) 5:33 R16→8:20小川谷林道ゲート着
8:50小川谷林道ゲート出発→9:10滝沢入渓点→10:10二ノ沢出合→10:40上ツ滝下→11:40上ツ滝上→12:40二俣→13:05登山道着
13:20下山開始→13:55西谷山非難小屋→15:10小川谷林道ゲート着
15:30小川谷林道ゲート発→(食事)18:50 R4→20:00自宅着

久しぶりのバイク。。。やっぱバイクは早いなぁ…なんて飛ばしていたら、なんとR16号の荒川の橋の上でネズミ捕りに捕まってしまった!!!
しかも40km/hオーバー!!!気づいた時にフルブレーキをかけたが遅かった…
しかし、一番安全にスピードを出せるところで速度取締りをやるとは、非情としか言いようがない。1000ccのバイク・・・ちょっとアクセルを回せば
瞬時に100km/hは出てしまう。結構飛ばしていたので50km/hオーバーでなくて、正直ホッとしてしまった。10万円以下の罰金(多分6万円くらいか)
100歩譲って仕方がないとして違反者講習がいつ頃来るのかそれが不安。
当然テンションは急降下、もう帰ろうかなぁ〜とも思ったが、2時間以上走って来たので、沢を目指す。 「あぁ〜ぁ…」 なんて走っていたら、
あっという間に小川谷林道に入る。道は未舗装だがそんなに荒れていない。ちなみに日原川周辺の林道は落石が多く通行止めも頻繁に
起こるので事前にビジターセンターに問い合わせする事を勧める。WEBページでも良いが情報が古い。

小川谷林道の終点は車が15台程止められるスペースあり。焚き火の跡もあったが、川からは遠いので、ココで水を使うつもりなら事前用意する
必要あり。もちろん携帯は圏外だ。

入渓準備をして滝谷をめざす。20分西谷山登山道を歩くと(下ると)小川谷にかかる橋があり、ほぼそこが滝谷の合流点となっている。
小川谷林道の終点
滝谷出合(写真左上)
滝谷に入ります

ガイドに書かれている2条5m滝の手前にも4mクラス釜を持った滝がいくつか有る、もちろん小さく巻けるのだが、腰まで水に浸かって滝に取り付く。
2条5m滝は明らかに2条になっているので間違わない。その先も5〜6m程度の滝がかかるが極力水流通しで突破。爽快であるはずなのだが、
どーも40km/hオーバーが引っ掛かり滝を超えた直後は"すぐブルー"途中ヒキガエルの一大産卵地帯を目にするが、一匹摘み上げるだけで、
カエル君に当る事無く先へ進む。

すると一発目のハイライトとなる"下ツ滝20m"が現れる。直登不可能とガイドに書いてあるが、水流左から取り付けるが、落ち口がハングしており、
そこから水流を横断して、水流右を直登とラインを繋げて見るが、最後5mの登りはホールドが見当たらない。ので、ココは潔く左から巻く。。。
2条5m滝
下ツ滝下6m滝
下ツ滝20m

この滝を越えるとすぐに藤小屋窪との二俣となり両門の滝6mがある。ここは水流際を快適に直登可能で右に入る。さらに5分ほど歩くとハイライトその2
"上ツ滝3段25m"が現れる。下からは2段目までしか見えない。巻きは左岸だがかなり大高巻きになる。1段目は水流からかなり離れた右側から
上がれそう。下段の通常直登ルートは水流の両側好きな方から取り付き最後は水流左を2m直上する感じ。最初水流右のシャワールートに
取り付いたがあまりの冷たさに断念。一旦降りて改めて水流左から取り付く。下段の3/4は斜上する感じで楽勝だが残り1/4は、傾斜がかなり
立ってくる。問題はココからで、最初のスタンスに足を乗っけてから上に安心できるホールドが無い。ステップは水流よりにあるのだが、
その横への体重移動が、フリーではどーも勇気が出ない。ハーケンを打とうにもリスは無く「セミ状態」
注意して右足を置ける位置を探すと、微妙ではあるが一箇所スタンス発見。両手は甘いのでこの右足がすべるとグランドフォールになってしまうが
何とか右足が滑らず、右手でさらに上のホールドを掴む事が出来た。W
両門の滝6m(右に入ります)
上ツ滝3段25m(カーソルあてて)

 さあ次は2段目。水流際の直登は難しそうで、水流右の岩壁を登る事にするが、これも傾斜は立っていていやぁーな感じ。最初の一歩を登ると
残置ハーケンを発見。ここから上の直登もかなりキビシそうなのでここにヌンチャクをかけ長めのシュリンゲでセルフビレイを取ってから直上する。
4級-の登りで核心を(?)を突破。セルフビレイを解除(残置)してそのまま登る。2段目終了点にも残置シュリンゲ2箇所あり。
最後の3段目は細い水流の瀑芯をまたぐ感じで突破し終了する。当然この上ツ滝はザイルは出した方がよい。中段に残置したヌンチャクとシュリンゲを
取りに懸垂。アッセンダーを装着してのトップロープの2段目登攀は楽勝で、精神的な緊張がココまで登攀に厳しさを与える物なのかと改めて
感じた次第。なんとここで缶付きカラビナとシュリンゲを忘れてしまった!次来た人にもれなくプレゼント!
2段目(水流右の岩壁
3段目ツッパリで上がってきました

ココから上もナメ滝が美しくイイ感じ。胎内滝6mCSは実にユニークでチョックストーンの間に抜穴がありここに残置シュリンゲがぶら下がっていた。
ナルホドこれが胎内滝の所以なのね!と言う感じだが、さて垂直にぶら下がったシュリンゲを使ってどうやって真上に上がるのかなぁ???と
安易にシュリンゲに全体重をかけ腕力で体を持ち上げ一歩目となるスタンスを決める。あとは突っ張り気味に直上。後でガイドを見ると
"バックアンドフットで突破しよう!"と書いてあるが、バックアンドフットって何?って感じ。
イイ感じのナメが続く
胎内滝6mCS
CSを潜って残置利用で突破

その上の7m岩溝ノ滝はガバホールドが多く容易に直登できる。。。これを過ぎると源頭の様相になり二俣、そして奥ノ二俣となり最後はガレた登山道に
ぶつかり遡行を終了する。
7m岩溝ノ滝
源頭部の様相
登山道横断点


ここから稜線登山道を40分強歩くと十字道標。そこのすぐ直下に西谷山非難小屋がある。この非難小屋はとっても綺麗で小屋からの眺めも抜群。
おまけに水ありトイレありで何不自由しない。ここから沢沿いの登山道を一気に下り、駐車場に到着した。

さぁ、帰ろう!とバイクで林道を下っていくと、今日は何てツイて無いんだろう。後輪がパンクしているではないか!!!幸いにもパンク応急修理キット
を持っていたので使ったが穴が大きく、結局空気漏れは収まらずガソリンスタンドで修理。。。こんな日もあるのねぇ〜と思いつつ家に戻る。
西谷山非難小屋(カーソルあてて)
滝沢出合にもどる
基点到着!

P.S:いやぁ、散々ではあったが沢自体はガイドに☆☆☆と書いてあるだけに確かにチョイト厳しい登攀有り、潜り抜けありと 日帰りの沢としては魅力十分だ!
   テン場は至る所にあり、そう困らないだろう。滝は一応全部巻けるのでザイル使えば下降にもつかえるかも…ザイルは45mあった方が良いかな・・・


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