2005年5月21日 奥多摩 巳ノ戸谷

メンバー:単独
アプローチ:CR-X
参考ガイド:東京周辺の沢  靴:フェルト
概念図はこちら

オーケストラのコンサートを翌週に控えていたが、天気も良いので日帰りで手頃な沢ということで巳ノ戸谷を選んだ。

前夜移動
19:00自宅発→(R4)20:22 R4/R16交差点→20:40岩槻IC通貨→22:30奥多摩→22:40日原村着

 JR青梅駅を過ぎるとコンビニは2件ほどで奥多摩には無いので注意。携帯は奥多摩まで使用可能。
日原林道と日原鍾乳洞への分岐あたりに無料駐車場があるが、今回も手前の日原村入り口にある
無料駐車場を利用。トイレ/水有り。

5:35八丁橋発6:20巳ノ戸谷出合→6:35 15m滝上→7:00忌山の悪場下→
7:40忌山の悪罵上→8:35孫七窪出合→9:00五平窪出合→9:20仕事道合流点(遡行終了)
9:25下山開始→10:45日原林道→11:00八丁橋着
11:10同発→14:15 R4/R16交差点→15:35自宅着

八丁橋の手前と奥に駐車スペース有り。入渓準備を整え出発。ガイドには"林道を20分程歩くと対岸に巳ノ戸谷が見える"
と書いてあるが10分強で、「おそらくこれだろう!」という谷が見えてきた。
ただし出合の少し手前に日原川に下降する踏み跡があるらしいのだが見つからず、ガレガレの谷筋を降りて
いった。巳ノ戸谷と日原川の水量比は1:5くらい。
八丁橋付近の車デポ地
ここを下りていく
巳ノ戸谷出合

巳ノ戸谷を少し入るとすぐに立派な15m滝に出くわす。上部にホールドが無く、確かに直登は不可能。定石通りに左岸
を巻く。
 ここを越えるとワサビ田の跡が残るゴーロ帯が広がる。てくてく進むと沢幅が狭まり、早くも核心となる忌山(いみやま)
の悪場に吸い込まれていく。

 ゴルジュ入り口にかかる2m程度の小滝を2つ越えると、4m,4m,8mと滝が数段続く
4m、4mの滝は難しい所は無くルートもいろいろ取れる。問題はその次の8m滝。傾斜を考えるとついつい水流右に目
がいくが、
水流左の壁沿いに残置シュリンゲとその下に残置ハーケンを発見。登攀グレード3級とガイドに書いてあるが、見た目
かなり難しく見え「えっ!ここ登るの?」という感じ。
もっと左に目を向けると脆そうな感じがして容易ではないが、巻けそうな雰囲気も、かもし出している。
「残置もあるので…」と、ここは直登を選択。水流左側を1.5m程登り。安全を期して岩角にシュリンゲをかけビレイを
取って残置シュリンゲのある水流左のルートに回り込む。
ここからチョイト上がると残置シュリンゲの下2mの所に残置ハーケンがあるが、利きが甘そうなのでハンマーで打ち足
しし、
ヌンチャク&シュリンゲでビレイを取りながら登る。残置シュリンゲの上はもうハーケンも何も無いが、滝上まで手が届く
ので
最後1m程はフリーで登り、8m滝を終了した。実質V+という感じか。単独で無いならザイルは出すべきところだろう。
8m滝を超えれば後の滝は問題なく、忌山の悪場を終了する。
15m滝(カーソル当てて)
忌山の悪場
忌山の悪場8m滝(カーソル当てて)

鞘口窪出合手前6m滝は水流左を直登。鞘口窪出合手前6m滝、孫七窪出合手前5m滝も特に難しいところは無く、
容易に直登可能。

左から入る孫七窪は細い水流だが立派な滝(2段16m)となって出合うので間違う事は無いだろう。
その先の五平窪もハッキリとした滝で出合う為、判断は容易だ。
次回来る場合は五平窪を詰め、孫七窪を下降してみたいと思う。
鞘口窪手前6m(カーソル当てて)
孫七窪出合手前5m滝
孫七窪出合にかかる2段16m滝
五平窪出合(左が本流)

五平窪の出合を過ぎると仕事道は近いので左岸側を注意しながら歩く。この辺りは倒木が多い。すると空き缶2個が
引っ掛かった木を発見!赤テープも巻いてある。
間違いなく仕事道がぶつかる地点と判断したが、道らしき物は全く無い。時間は十分にあるが、今日はここで遡行
終了とした。
 さて、仕事道だが、1/25000の地図には全く記載が無いので注意。空き缶2個が引っ掛かった木から沢と直角に
登ってはダメで左岸の沢沿いを戻る感じで薄い踏み後らしき物が付いている。そうすると道らしくなってきて赤テープ
が木に巻いてあった。赤テープは後にも先にもここだけ
道に沿って歩くが、すぐ先の窪で道は崩壊してしまう。ここで窪を登らずそのまま沢に平行に進むと再び道が現れる。
目印が何も無いので要注意。決して窪を登っていかないこと。

 ここから先は道は明瞭だが決して日原林道まで一本道ではないので要注意。二俣に別れるところは右を進む。
しばらく進むと道は巳ノ戸谷から日原川に沿うように左に大きく廻り込む。そして少し歩くと右に伸びる小尾根に
下りる道に分岐する。
ここにも何の目印も無いので要注意。日原川に沿うように回り込んだら常に右側に注意を向けておいた方が良い。 
小尾根をジグザグに降りる道に入ったら後は一本道。日原川には立派な橋が掛かっているので足を濡らす事は無い。
橋を渡り再び登り返すと日原林道に出た
空き缶2個が引っ掛かった木
仕事道
日原林道に出た♪


P.S:日原川流域は仕事道がどのように通っているのかを把握すると非常に有効だ。
  ただ看板、目印が全く無いので、歩いて覚えるしかない。ザイルは30mあれば十分でしょう

巳ノ戸谷概念図(クリックして)


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