2005年9月3日 秩父 川浦谷(安谷川)本流→鞍掛ノ滝沢

メンバー:moto.pさん、ひろた
装備:ザイル9mm×45m、フラットソール
参考ガイド:奥秩父 両神の谷105

当初、越後 五十沢川五竜沢を計画していたが、天気の都合で急遽川浦谷に変更。初日は本流経由鞍掛ノ滝沢、2日目に本谷遡行をする事にした。

3:08自宅発→(R4、R50)4:13太田→4:45花園IC通過→5:55荒川村道の駅着。6:15川浦谷左岸駐車場、
6:40川浦谷本流遡行開始8:20鞍掛ノ滝沢出合→10:05二俣→10:55終了点→11:37稜線→12:42川浦谷左岸駐車場着

通常、奥秩父に行く時は前夜移動していたが、出発時間を6:30とした為、朝早く起きてのアプローチとした。予定より30分以上前に到着したが
既にmoto.pさんは到着済み。時間は早いが、早速川浦谷へ移動する。武州日野駅脇の細い道を入っていくと"タマゴ水"と書かれた看板が
あるのでこれに添って進めばよい。車30台以上は停められる駐車場が川浦谷左岸近くにあり(無料、携帯OK、トイレ?)ここに車を停めて
入渓準備をしていると。駐車場の向かいにある蕎麦屋のおやじさんが出てきて「帰りにそば食べてってくれよ!」と声をかけてくる。
魚は釣の影響で大分少なくなったとの事。

駐車場から歩いて1分で川浦谷に入渓。歩き出し5秒で転んで顔を濡らす。まぁお約束!河原状を10分も進むと右岸に水汲み場みたいな物を
発見。これがタマゴ水だ!飲んでみると、いわゆる硫黄泉でこの匂いから"タマゴ水"と名付けられた事は想像に難くない。
基点駐車スペース
入渓点
タマゴ水

川浦谷本流は特に難しい所も無く第1ゴルジュまでは腰まで水に浸かれば難無く突破できる。途中、足も届きそうも無いゴルジュが出てきて
初めてここが『第1ゴルジュの通らず』だと判る。Moto.pさんは泳ぎが苦手というので、私が右壁沿いを泳いで行くが、流れが強く、右壁に
ホールドも無い為、押し戻されてしまった。上を見ると右から小さく巻けそうだが、悔しいので「もう一回行ってみる!」と強行。。。
気合は入っていたのだが、40手前のオジさん(?) が気合を入れたところでどうにもならず、頑張って右壁にへばりつきながら流れに耐えるが
結局押し戻されてしまう。
「う〜ん。。。ならば…」と今度は右壁を3m程登ってへつり、釜にダイブして突破しようと試みる。 ジリジリ進んで飛び込む!そこから一生懸命
泳ぐがもう一息のところで押し戻されてしまった。さすがに寒くなって断念。Moto.pさんに付いて左岸を巻く。ガイドには車道まで追い上げられて
しまうと書いてあるが、小さく巻け、下降用残置ロープもあるので何ら問題は無かった。
果敢に突っ込むmoto.pさん
第1ゴルジュ入り口
突破できなかった淵(カーソルあてて)

第2ゴルジュに入ると左から8m滝で鞍掛ノ滝沢が出合う。最初の8m滝は3級レベルでフリー突破出来る。すぐにF2 15m、F3 30m2段滝が現れるが、
下から見ると7m,7m,15mの3段滝と言う感じだ。直登はムリで右岸の泥斜面を登り、F2を超えた高さで壁にぶつかるが、ここでザイルを出し、水流右を
moto.pさんが登る。ガイドにはF2は水流右、F3は水流左を登ったと書かれてあるが、F2/F3共に水流右側を登る。moto.pさんがリードしたルートは
最初草付き泥スラブ、そこから岩の凹角を2m直登する所が核心。ちょっとイヤラシイ感じで私はセカンドなのに凹角上にある残置シュリンゲを
掴んでA0で突破した。4級レベル。
鞍掛ノ滝沢出合に掛かる8m滝
8m滝はフリー突破
F2 15m、F3 30m2段滝
右から巻くが嫌らしい

 F4 5mトイ状は水流を跨ぎながら直登。F5 4mも難無く突破するとすぐにF6 12m。F6は、下から5mくらいの所をシャワー突破すれば3級+で
直登可能。水を避けるルートはスタンスが細かい感じ。ここもmoto.pさんが水流ルートでフリーで取りつくが。「ザイルだした方がいいなぁー」と言いながら
登っていく。私は遠慮なくザイルを出してもらう。折角ザイル出してもらったので、水流を避けるルートで登っていく。難しいのは下の方の1ポイントだけ
なので、そう肝を冷やす事は無い。
このF6 12m上にはガイドに書かれてある通り、下から見えない10mトイ状ナメ滝があり、そのままリードを交代して
私が進む。落ち口下でカムでランニングビレイを取り、落ち口にある岩を抱きかかえるような体制で突破。3級+といった所か。。。
F4 5mトイ状
F5 4m。上はF6 12m
F6 12m(カーソルあてて)
連続する10mトイ状(カーソルあてて)

ここを超えるとゴーロ帯となり急に水は伏流化。急にショボくなってくる。二俣は(1:1)と書かれてあるが、水はわずかに右の本流に流れるだけ。
水はここで汲んでおいた方が良いだろう。35m3段滝は滝という代物では無くただの急傾斜の岩に水がお情け程度に滴っている程度。
もちろん直登に問題無し。ここから先はただのガレルンゼの登り。moto.pさんの野性的なカンで見つけた「これ仕事道っかなぁー?」見たいなところで
遡行を終了し、矢岳に繋がる尾根を目指しトラバースを開始する。本当はもうちょっと沢を詰め上がって矢岳尾根を目指すのが正解だった様で
子尾根を若干登り返すが、ヤブ漕ぎも無く12時前に矢岳尾根に出た。
(1:1)二俣
平凡な詰めになる

矢岳尾根は踏み跡は所々消えるものの歩きやすく、尾根を忠実に降りれば日野渓谷キャンプ場に出る。
到着時間が早かったが、温泉にも寄らずそのまま車で川浦林道を進み,明日の川浦谷本谷遡行基点をめざした。
下山ルートの矢岳尾根(歩きやすい)
日野渓谷キャンプ場



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