2007年10月21日 奥多摩 川苔谷 逆川

メンバー:高橋さん、ひろた
装備:8mm×30m、靴:フェルト
参考ガイド:東京周辺の沢

小生のhpのメンバー募集の記事を見て連絡してくれた高橋さんと初ジョイント。
天気予報では当初上越が悪かったため、奥多摩 逆川に決定。9月頭に単独で行こうとして
ネズミ捕りに捕まって沢にも取り付けず大敗退した所。今回はバイクアプローチはやめて
車でのアプローチとした。

3:37:自宅発→6:00青梅駅通過→6:23鳩ノ巣駅裏駐車場
7:42竜王橋下から入渓→8:39逆川出合→11:23ウスバ林道通過→13:00稜線登山道着→
(百尋ノ滝経由)14:50竜王橋着
16:18鳩ノ巣駅裏駐車場発→19:53自宅着

今回は敗退したくないので、ちょっと早めに家を出た(笑)。
高橋さんと鳩ノ巣駅裏駐車場で待ち合わせをし、高橋さんの車で逆川に向う。
高橋さんは逆川は昔一度遡行した事があるらしい。スミマセンでした。。。

んで、驚いた事に、川乗橋にあるゲートはクサリが巻いてあるだけで、簡単に車が入れるとの事!
"なーんだ"これ知ってれば9月にバイクで捕まる事無かったジャン・・・"
                             と今更思ってもアフターフェスティバル。。。

 何の苦労も無く川苔林道に入り竜王橋横の駐車スペースに車を停める。(3台まで可能)

入渓準備を整えるが、なんと高橋さんは運行靴のままで遡行するという!山岳会暦14年で、よほどの岩壁以外
は沢も岩も今までこのスタイルらしい・・・
ヘルメットもしないので、いささか一緒に遡行する私は不安だったが出発する。
 
入渓は竜王橋真下からにしたが、逆川までかなり悪いゴルジュ。いきなり5mのナメ滝の下降ではじまるのだが、
運動靴を履いた高橋さんはスタスタと降りてしまったが、かなり苦労する。高橋さん曰く運動靴の乾いた岩の
フリクションは相当高いとの事。
次の10mくらいのナメ滝も降りれず左岸から8mの懸垂。さらに次の超大岩CS滝は古い残置ハーケン1本での
12m程度の懸垂下降を強いられる。どうも竜王橋からの入渓は大変なので川苔林道を少し戻ってガイドの通り
に沢に下りたほうが良い。
竜王橋横の駐車スペース
いきなり渋い5m滝の下降(カーソル当てて)
超巨大CS滝から懸垂

逆川出合は顕著。最近上信越の明るい沢しか行っていなかったので、奥多摩の沢は非常に暗く感じる。

逆川に入って少し進むとガイドに"2段10m滝"と書かれた滝が現れる。下段2m、上段8mだ! 高橋さん、
運動靴で下段上段とも水流右をフリーで快適に超える。自分は途中でクロモリハーケンを見つけしっかりGET!

2段10m滝を超えると概ね平凡な様相。どうも、上越/谷川の沢ばかり行っていたので、
全体的に暗く、時々現れる小滝を何気なく越えていく・・・いかん、もっと感動しなければ・・・(^^)ゞ
 
逆川出合
2段10m滝
3mナメを行く

釜を持った4m滝は高橋さんが釜に入っていこうとするが、
「やっぱ胸までは浸かりたくないよねぇ〜!」
引き返し左壁をへつって突破。残置シュリンゲがあったが古くハーケンも軟鉄だったので
そのまま残して先に進む。

こーなるとキノコモードとなる。。。いろいろ見つけるのだがどーも確実に食える確信の代物が見つからない。
途中でキクラゲに似た"ハナビラニカワタケ"の群生を発見。キクラゲ系は何でも食えるのを知っていたため
GET!

この先ナメの小滝を過ぎると作業道が横断。ちなみにこの作業道は竜王橋の方に戻れるようだが道が悪いらしい。
釜を持つ4mは左を小さく経つる
ハナビラニカワタケ
作業道

これを過ぎると巨岩のある(2:1)二俣。ここを左に入る。ミニゴルジュ内にトイ状のナメ滝を過ぎると5m滝で
出合う大ダワ沢が右から入る。
(2:1)二俣
トイ状のナメ滝
大ダワ沢

左の本流に入り、4,5m程度の簡単な小滝を越えるとウスバ林道直下の10m滝。見た目悪いが。どの記録にも
水流右を登っているようなので取り付いてみるとガバが多く快適に登る事が出来る(残置ハーケン有り)。V

ウスバ林道で遡行を終えるパーティーも多いようだが、我々は当然先に進む。
ウスバ林道すぐ上の2段5mを越えるとキノコの群生発見。食べられそうな感じだが
すぐ横にブナハリタケを採った跡が・・・
「ブナハリを採って、このキノコは手を付けていない事を考慮するとこれって毒キノコ?」
まぁ一応回収して家で食べるか否かを検討することにした(笑)
ウスバ林道直下の10m滝
ウスバ林道
ナラタケと言う情報が・・・?

この先で左からゴーロ状に枝沢が入る。6m滝を右から快適に越えると二俣。ここをガイドの通りに右に入って
小滝を3つ過ぎるとガイドに20mと書かれた核心滝が現れる。実際の大きさは15m無いくらい。30mのザイルで
充分の大きさだ。落ち口がちょっと嫌らしそう。高橋さんに
「リードどうです?」と勧めるが
「どうぞどうぞ!」というので
仕方なくザイルを出して取り付く(笑) 落ち口の所までは簡単。落ち口直下に残置ハーケンと少し上に
残置シュリンゲがぶら下がっていた。ここは今ひとつ安心できるホールドが無くちょっと手こずるが、一歩一歩
スタンスを拾って落ち口上にあがる。落ち口上は2m弱のナメ床。細かいスタンスを拾って滝上に出る。
上がりきったところに2個残置ハーケンが打ってある。 高橋さんは快適にここをクリヤー。
左から枝沢が入る
20m滝(カーソルを当てて!)
20m滝登攀

 ここから先は急に沢は平凡になる。右を見ると尾根に看板があるのを発見。「あれ登山道じゃないの?」と10m弱
登ると立派な登山道。。。遡行図を見てももう滝も無い様なので、遡行終了とする。

帰りは川苔山山頂に登らず百尋ノ滝経由で帰る。百尋ノ滝は落差50m。直登できるかルートを探すが落ち口
直下が難しそう・・・
源頭部の様相
百尋の滝
百尋の滝直登は水流右か?

竜王橋に戻ると。学生パーティが丁度帰りの支度をしていた。上智大の山岳部(?)らしい。
出発が遅く、ウスバ林道までもたどり着かず、手前の作業道で遡行終了したとの事。沢で学生を見るのは
何年ぶりか。。。といった感じ。

鳩ノ巣駐車場にもどり、すぐ横の小さなラーメン屋に入る。チャーハンを頼んだが意外とおいしかった。
鳩ノ巣駐車場で解散となる。

P.S:奥多摩ではかなり有名な逆川。上越の沢ばかりやった後だったので、今ひとつ感動に乏しいが、
   初級者にはお勧めでしょう。キノコ目当てもOKだし新緑の頃も良いかも。核心20m滝は結構立っているので注意。
   奥多摩/丹沢の滝はなんか上信越の滝より嫌らしい感じがするのは私だけだろうか・・・



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