2008年4月5日奥多摩日原川 小川谷 悪谷左俣→右俣下降

メンバー:単独
装備:ザイル8mm×30m、靴:フェルト
遡行図はこちら

まだ、水が冷たく難しい滝の多い丹沢を外して奥多摩に的を絞り、今回選んだのが
小川谷の悪谷。。。短い沢なので、下降をも沢を考えたが、近くを流れる犬麦谷も滝谷も
遡行済み・・・しかし、参考ガイドを良く見ると悪谷は左俣/右俣を有しており、遡行図の
無い右俣の方が水量が多いらしい♪ ならば、"右俣を下降しよう"と今回のルートが決まった。。。

アプローチ:CR-X
3:56自宅発→6:15入間→7:30小川谷林道終点着
7:50小川谷林道終点出発→8:04西谷/滝沢出合→8:07西谷/悪谷出合→9:04二俣→10:45奥の二俣→
11:16稜線登山道→11:40右俣下降開始→13:04二俣→14:10林道終点到着
14:23小川谷林道終点発→19:00自宅着

小川谷林道は未舗装だが、通行に問題なし。林道終点にパワーショベルが置いてあったが、
駐車スペース拡張工事か?邪魔にならないように駐車すれば大丈夫でしょう。

早速出発。1/25000地図の通りに西谷山への向う登山道を進む(崩壊が進んでいるので注意)と滝谷/西谷の出合に
到着。ここから100m程上流が西谷/悪谷の出合となっている。
しばらくは平凡な様相を進むと両岸が15m程岩壁になり、そこで現れるのが10m滝。パッと見8m程度だが
2段になっている。水流左が簡単だが、練習がてら水流右から取りつく。3級+
小川谷林道終点(何作ってんだろ?)
これは滝谷出合
悪谷最初の10m(カーソルを当てて)

10m滝上はまた平凡なので、出てくる小滝は強引に難しい所に取りつく(笑)。7m滝は水流左。簡単だが
水が冷たい。この7m滝を超えると左俣/右俣を分ける二俣。水量比は(2:3)で右俣の方が多いが、ここはガイドの
通りに左俣に入る。左俣に入るとすぐに一旦伏流になる。稜線もちらっと見え、このままあっさり終わってしまうのか
と少々不安になる。。。 
 水はちょろちょろ流れ始めるが、様相は平凡。しばらく進み、右から涸沢を見るとナメ床が現れ5mナメ滝が出現♪
貴重なナメ床なので、ゆっくり堪能する。
2条3m。強引に水流右から
7m滝(帰りに撮った物)
左俣の5mナメ(ようやく・・・って感じ)

ここから、ナメの小滝がいくつか続き、快適に進むと、軽〜く水を飛ばしている8m滝。水流右に取りつくが、
時間が早いせいか、岩に着いた枯葉が凍りついていた。岩に足を置いて見るとやっぱり薄ら氷が張っているので
慎重に超える。この辺りで焚き火休憩。 再び一旦伏流になり、ゴルジュに変化。3mナメ滝を超えると核心の6mナメ
滝が現れる。

確かにこれは渋い・・・

水流左に残地シュリンゲがぶら下がっているがここまで手が届く所に上がるまでも苦労しそう。
高巻きもチョット面倒なので、これは登るしかないだろう。水流右から取りつく。ホールドが細かい、岩が冷たい、
水が冷たいの3重苦。ここは仕方なく残置シュリンゲを利用させてもらい4m程上がるが、ここから上はA0出来ず、
自力で登るしかない。手が悴んでしまう前に意を決してあがった。。。4級は間違いなくあるでしょう。
次は出口が倒木で塞がれた3m滝。一瞬焦るが容易に超えられる。
この滝を越えると、ゴルジュ最後の15m滝。良い感じなのだが残念な事に取り付き付近が倒木で隠れてしまって
いる。直登は容易。難しそうな中央リッジを直登し、このゴルジュヶ終了。
8m滝
核心6m(クリックすると拡大)
倒木で塞がれた3m滝
ゴルジュ最後の15m滝

少し進むと"奥の二俣"。若干水量の多い右に入ると再びゴルジュの様相。ゴルジュ内には小滝があるようだが、
雪渓と倒木でスッキリせず詳細も不明。特に困難な所も無くゴルジュを抜ける。水量は少ないながらも涸れる事
は無く(3:1)二俣を左に入ると最後の5mナメ。そのまま沢形を詰めるとヤブコギもなくあっさり稜線に到着♪
ちょうど稜線の反対側は大久保谷で遠くに秩父さくら湖が見える。
奥の二俣(ここは右に入る)

早速右俣への下降ポイントへ移動。1/25000地図の1595mピークの南面を巻き、登山道が稜線と同じ位置に
来ればどこから降りても右俣に下降できる。自分はもうしばらく進み顕著な沢型があるところから下降を開始する。
まだ上部は雪が残っているが平凡。すると急に10m以上の滝が現れる。恐る恐る落ち口に近づくが、クライム
ダウンは不可能。30mザイルだと下まで届かない。ここは大きく巻いて降りるのがセオリーだが、落ち口から
右岸側に少々怖いトラバースをし、滝のすぐ横を下降。しかし、それでもザイル無しではチョット危険なのでさらに
滝から遠ざかる方へ移動しながら、この滝を降りた。下から改めて見上げると18mの涸滝。登れば上部は4級
レベルか?
さらに下降すると左岸側から入る沢筋から水が流れて来る。するとまたクライムダウン不可能な滝が出てくる。
右岸側に回り、ザイルを出して懸垂下降。30mあれば足りる。
下から見ると15mクラスの滝が2つ出合うビューポイントで、左俣含め悪沢一番の景観と言ったところ。
右俣 18m涸滝
右俣 15mナメ滝

この後も期待するが、ここから下流は至って平凡・・・、これと言った滝もなく、左俣と出合う。
朝直登した7m滝、10m滝は懸垂せずクライムダウン。悪沢一周の遡行を終える。これで
小川谷の主要な沢はすべて終了です♪

P.S:悪沢は水量が少ないので、雨の次の日に行くとさらにグレードアップして面白いかも。
   ただ、単独で遡行する場合は核心の6mだけ注意して下さい。秋はキノコが取れそうな雰囲気です。

遡行図




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