2009年4月5日 奥多摩 後山川 塩沢 中甚助窪&甚助窪

メンバー:Mikanさん
装備:8mm×30m、靴:フェルト
地図:丹波、雲取山
遡行図はこちら

以前、青岩谷を遡行したとき、この塩沢も気になっていたが、2年後になって具体化。
わりとマイナーな沢だが、Mikanさんが参加表明してくれたので、初ジョイントとなる。

アプローチ:CR-X
2:50自宅発→3:52久喜IC→4:01 R16→5:03青梅→5:32奥多摩湖ダム上P、6:25片倉沢橋
6:47片倉沢橋出発→7:13塩沢橋→7:30入渓→8:41諸左衛門沢出合→10:40奥甚助窪出合→
10:46中甚助窪出合(中甚助窪大滝登攀)、12:05甚助窪に入る→14:00稜線→17:18鳴沢→18:00片倉沢橋着

国道411号を進み、奥多摩湖ダムが見えなくなると携帯(Softvank)が使えなくなるので、、奥多摩湖ダム上の
パーキングエリアを集合場所として使うのが良いでしょう。
いまどき珍しいMTのHR-Vで登場したMikanの車で、塩沢橋を目指すが、片倉谷橋にあるゲートが閉まっていた・・・
2年前は三条ノ湯手前まで入れたのに、なにやら落石しそうな箇所があるとの事。ゲート手前には駐車スペース2台。
さらに200m手前に5台くらいの駐車スペースがある。仕方なく、ここで入渓準備を整え、林道を歩き出す。
ここから塩沢橋までは25分。塩沢橋から塩沢沿いに伸びる林道を10分弱歩くと林道がなくなるのでここから入渓した。
片倉谷のゲート
塩沢橋
塩沢沿いの林道を進む

沢床はしばらく平凡だが、左岸の高い岩壁が長く続いている。3m滝を越えるとゴルジュっぽくなり、傾斜の緩い2段4m。
釜は大きいが、左からでも右からでも取り付ける。そのすぐ上に8m滝。Mikanさんは右の乾いた岩から簡単に
越えるが、私は敢えて水線近くを狙う。岩が非常にすべりやすいが、何とか登れた。 
3m滝
8m滝
8m滝水線近くを狙う

沢は平凡な様相に戻るが、随所にナメ状床が現れる。右岸から割と顕著な沢筋が入ると本流は大釜を持った4m滝
大岩魚でもいそうな様相だが、ここは奥多摩、林道からも近いし魚影は無い。ここには右にも左にも、残置ロープが
付けられており、より簡単そうな左を選択して高巻く。 ここから先は釜を持った小滝が幾つか現れる。小さく巻いたり、
経つったり出来るので、濡れる事は無い。しばらく進むと左岸から3m滝で出合う諸左衛門沢が入る。かなり顕著なので、
間違う事は無いでしょう。
右岸から割と顕著な沢筋が入ります
大釜4m(右岸高巻き)

本流を進み3条4mも私だけ敢えて左の水流をシャワークライム。少し先で(1:2)の二俣。本流は右で、左はワサビ谷
呼ばれる沢らしい。本流を進み、しばらく進むととゴルジュになるが沢がS字状に屈曲しているだけで、滝は無く無事通過。
諸左衛門沢
ワサビ谷出合(本流は右)
滝の無いゴルジュ

焚き火休憩をはさんで5m滝を越え、沢が右に屈曲したところに4段10m滝。Mikanさんは左の乾いた所を登っていき、
私は水流沿いを直登する。濡れた所は非常に滑りやすい。
この滝の上で右岸から奥甚助窪が出合う。水量比(1:1)。奥甚助窪が本流筋らしいが、今ひとつの内容らしいので
パス。
5m滝
4段10m滝
4段10m滝直登

右に入って、2段5m、4m滝を超えるとすぐに今度は中甚助窪と甚助窪の出合となる。水量比は(1:1)。今回、下降を
諸左衛門沢で考えたので、右の甚助窪を進む計画だが、中甚助窪を少し入ったところに4段25m滝があるらしいので、
見て来ることにした。中甚助窪にはいって5分もかからないくらいだろうか、左岸の岩壁がハング状にかぶさった
所に4段25m滝があった。折角なので登ってみる。2段目までは確かに用意でフリーで登っていける。3段目はMikanさんが
フリーでは無理らしいので、私がフリーで登りザイルを出す。4段目10mは水流近くはのっぺりしており相当難しそう。
ルートは左壁で水流から離れれば離れるほど容易になる。ここはザイルを出して私がリード。さすがに水流すぐ横は
中間支点も取れず、かなり難しいので、少し離れた所を登る。このまま左壁を直上すれば3級の登りだが、敢えて、
水流側に近づいて行く。スタンス、ホールドが崩れず。貯塔する事が出来た。Mikanさんは中間支点をとった個所から
そのまま直上で登ってきた。下降は右岸からノーザイルで巻いて降りれる。
中甚助窪4段25m滝全景
4段25m滝3段目
4段目
4段目登攀(カーソル当てて)

中甚助窪/甚助窪出合いに戻り、甚助窪を進む。所がここで急にMikanさんのペースが落ちる。どうも最近午後に
なると急激にペースが落ちるとの事。シャリバテでもないらしい???

2段10mCSは下段は容易。上段は2条に分かれた右の水流ち直登ルートを見出すが、頭から水をかぶり断念。
おとなしく左岸を巻く。すると右岸にワサビ小屋跡があり、そこに8mナメ滝。水流沿いを快適に直登すると(1:3)二俣
ここを右に入る。
2段10mCS
8mナメ滝ワサビ小屋跡
(1:3)二俣に掛る3mナメ

この少し先にも二俣があり、ここは水流のある左に入る。もう源頭の雰囲気が漂うが、ここに3段15m滝が行く手を阻む。
下段5mが一番難しいが、フリーで超えMikanさんにはザイルを出す。この滝の上で水が涸れ、軽い笹藪を少し漕ぐと稜線に出 た。
最後の二俣(左に入る)
3段15m滝

時間は14時。。。自分ひとりなら迷うことなく諸左衛門沢の下降にするが、Mikanさんはクライムダウンがあまり
得意では無いとの事なので、ヨモギ尾根を利用して下山することにした。しかし、尾根には登山道がなく、
上越ならともかく、奥多摩にしては変だと思い引き返す。。。
あとでわかった事だが、このヨモギ尾根の登山道は、Mikanさんが持ってきた最新の昭文社の地図では尾根の
頂上から延びているように書かれてあるが、私が持っている古い昭文社の地図には、奥多摩小屋の、水場入口から
そのまま伸びている様に書かれてある。。。奥多摩小屋の水場は2ヶ所あり、1か所は確認したのだが、もう一か所は
確認しなかったのだ・・・ちなみにこのヨモギ尾根の登山道は1/25000地図には記載がない。
結局、1時間のロスもあり、片倉谷の遡行図も無く、安全を期して一般ルートで鴨沢をめざす。
下りは快調だったが、鴨沢から車のある片倉谷までの歩き&走りは結構タルかった・・・
手前の尾根がヨモギ尾根
ヨモギ尾根ピークから(道はなかった)

P.S:塩沢流域は滝の登攀というよりも歩く沢です。でも中甚助窪の滝はまともに向かうと結構手ごわいと思います。
   ザイルは30mで足りるでしょう。片倉谷も下降には問題無い沢なので、エスケープルートの一つとして遡行図を
   持ち合わせていると、いざとなったときに役立つかも・・・
   私は忘れたころに諸左衛門沢→片倉谷下降でリベンジしたいと思います。

遡行図(クリックして)

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