2013年5月5日 笛吹川 赤ノ浦川 ホトケ沢

メンバー:SACHさん、ひろた
装備:ザイル8mm×30m、8mm×50m、カム 靴:アクアステルス
地形図:金峰山、雁坂峠、川浦、柳沢峠
概念図、遡行図はこちら

今年は、行こうと思った直感を優先に沢を選択。今まで雁坂トンネルを抜けるのが億劫でためらっていた赤ノ浦川流域。
SACHさんの御同行もあってようやく実現。。。この沢、車が2台あれば、西沢渓谷側に下山する計画もあるが、車1台の為
芹沢側に戻る計画で行くことにした。

アプローチ:フィット
17:15自宅発→(R4、R125)18:37加須IC通過→19:15 R17/R140交差点→19:31花園IC→20:15西武秩父→21:08出合の丘PA、5:40発→6:05基点P
6:25基点発→7:58滝ノ沢/ホトケ沢出合→10:37左沢/右沢出合(1470m)→10:53林道横断点→12:50 1800m付近遡行終了点
→13:00左岸登山道、13:15下山開始→14:08林道横断点→15:37基点P着

今回、秩父までのアプローチを太田経由ルートから加須IC通過ルートに変更。小山、太田の市街を通らないので、意外とスムーズに行けた感じ。
道のり検索してもどちらも距離は変わらない様だ。

赤ノ浦川は、R140雁坂トンネルを抜け、芹沢集落にある大嶽山那賀都神社が基点となる。駐車スペースは神社駐車スペースを利用。
携帯はSoftbankでも繋がる。トイレは近くに無い。 ここから民家の間を抜け、赤ノ浦川左岸に付けられた神社へ続く参道を登って行く。。。
この神社は商売っ気”ゼロ”の神社であるが、神聖さは絶大で、「お参りもせず沢登りに来ました・・・」と言うのもけしからん感じだ。。。
大嶽山那賀都神社第2駐車場が基点
民家裏から参道へ
神々しい大嶽山那賀都神社

神社の横を抜けて行くと、そのまま赤ノ浦川の巨大堰堤下に出る。踏跡を利用し、計5つの堰堤を超えていく。
この先も、全くの平凡な様相が続き。1165mの滝ノ沢出合。水量比は(1:1)。ここを右のホトケ沢に入ると5m、5mの小滝。ナメ床も現れる。
赤ノ浦川入渓点
滝ノ沢/ホトケ沢出合
ホトケ沢入って二つの5m滝(カーソルあてて)

暫く進むと、1210地点で右岸上部に林道を発見! 地形図では滝ノ沢右岸まで書かれてある林道が、現在こちらまで伸びているようだ。
この先で古い石積み堰堤が現れるが、この堰堤の右岸で林道は途切れていた。4mナメを超え、もう一つ古い石積み堰堤を超えると、
また概ね平凡な様相が続く。竿を出してみると、割とイイ型が釣れたが、魚影はほぼなく、後は釣果なし。
イイ感じにはなってくるが・・・
右岸見上げると林道・・・
古い石積み堰堤

この先、右岸大ガレもあり、沢は荒れた箇所もあり。1430m付近にある(3:1)二俣を左に入り、3mナメ滝を超えると、また。右岸に大ガレ。
上を見上げると、なんと、再び林道が通っており、人為的なガレだった・・・
最近と思われる右岸大ガレと免れたナメ(カーソルあてて)
1430m付近(3:1)二俣
林道工事による右岸ガレ

このすぐ先で、右岸から15m滝で出合う(1:1)二俣。左沢/右沢をここで分ける。15m滝はかなり立っており、直登は難しい。ここはトポにある通り右に
進路を取る。この滝が"奥秩父の谷100"に写真に掲載されている滝。すぐにルンゼ状に2m、5m、3mCS、2mと小滝が続いている。どれも水流通しで登って行け
る。
すると林道が沢を横断していた・・・
林道は沢を横断した時点で行き止まりになっており、左沢の方に伸びている。
右岸から15m滝で出合う二俣(カーソルあてて)
右沢はルンゼ状で小滝が続く(カーソルあてて)
林道横断点に出る・・・(カーソルあてて)

気を取り直して、遡行を続ける。4mの小滝、6mトヨ状を上がって行くと、ハイライトの20m滝

20m滝は”奥秩父の谷100”で45m滝と書かれてあるものの様だが、45mはチョット大袈裟かも・・・下部10mはホールドスタンス十分で問題ないが上部は
ノッペリしており滑るのでザイルを出す。ルートは水流右のクラックを利用。見た目は簡単だがやたら滑る。いつもの様にヌメリをタワシで落としながら
慎重に足を置いていく。支点はすべてカム。滝の途中にある灌木で支点を取って一安心。ここからさらに3m弱をクラックに足を突っ込み上がるが、
ホールドが無いので最初の一歩は気を遣う。SACHさんは最後の3mをゴボウで上がってきた。
6mトヨ状
20m滝(カーソルあてて)
20m滝上部の登攀(カーソルあてて)

その先の2段10mはツルツルの斜上バンドを慎重に上がって、上段に上がれれば簡単だ。この上で、左岸から涸沢が入り、正面左側に壁状10m滝
もう、ここでは水がしたたり落ちる程度だ。頑張れば、クラックを利用し直登出来る可能性もありそうだが、右から上がり、途中落ち口に向かって幅10cm程
のバンドが伸びているので、そこをを利用して滝上に出る。
2段10m滝
左岸涸沢
壁状10m滝(カーソルあてて)

ここから先は水も涸れ、平凡な様相を詰めるだけ、稜線まで登るにはあと300m登らなくてはならず、今回は芹沢に戻るので、1800m付近で開けたところで
遡行を終了し、左岸登山道に向かってトラバースを掛ける。途中沢筋が1本入るので、30m位上がって獣道を利用。10分程度で右岸登山道に出る。
地形図では登山道になっているが、ほとんど使われておらず。踏跡は薄い。 途中赤テープもあるが、芹沢以外に降りる尾根にも赤テープが有ったり、
林道工事の事前調査と思える赤テープもあるので、忠実に尾根を歩いていった方が良い。
1800m付近、開けた所で
登山道ののある尾根・・・もはや廃道か。。。
尾根沿いの巨木

すると、1450m付近でまた工事中の林道にぶつかる。丁度ここで、尾根を跨いでおり、看板を見ると平成25年の3月から11月まで工事予定で、
まさに今工事中の林道というわけだ・・・。。。

林道を過ぎ、尾根にあがると、ここからは幅広の作業道が伸びている。しばらく進むと尾根が二手に分かれるので、ここ右に入る。ここで先月入った
人の地図を拾う。作業道は尾根から谷筋に入り、谷沿いを歩いていけば堰堤が現れ左岸に林道跡が出現。そのまま芹沢集落に出た。
突如工事中の林道が現れる(カーソルあてて)
幅広作業道に・・・(カーソルあてて)
最後は沢沿いを下降(カーソルあてて)


P.S:赤ノ浦川は、林道工事の影響もあり、”奥秩父・両神の谷100”が書かれた1997年当時からかなり様変わりしてしまった様だ。自然崩落も含め荒れた様相もあり、
   さらに今年11月まで林道工事がなされている事を踏まえると、年内の遡行は控えた方が良いかもしれない。残念だ・・・

遡行図(クリックして)





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