2010年4月4日 妙義 中木川 烏帽子沢左俣
メンバー:単独
装備:ザイル8mm×30m、靴:フェルト
地図:南軽井沢
山行ガイド:上信越の谷105ルート(←中古本で信じられない値段が付いてる!)
遡行図はこちら
北関東だが、標高が低いので、雪が少ない妙義山。帰りも首都圏を通らないのでで、栃木からは
アプローチしやすい山域だ。
今回は東面に位置する烏帽子沢左俣を選択。10年前に右俣を遡行しているのだが 記録が残っておらず、記憶も消失・・・。。。新しい気持ちで挑む事にする。 4:46自宅発→6:00桐生太田IC→6:55国民宿舎裏妙義着
7:22出発→7:35烏帽子沢入渓→9:30篭沢出合→10:13二俣→13:13稜線登山道
(三方境経由)→14:33国民宿舎着
松井田妙義ICから基点となる国民宿舎裏妙義までは10分弱。フロントで「車置かせてください」とお願いすれば
無料で宿の裏手に停めさせてくれるのはありがたい。
烏帽子沢は国民宿舎脇から延びる車道を進めば、顕著な沢筋が見えるので間違うことは無い。ガイドでは籠沢出合まで
丁須ノ頭へ向かう登山道を利用するとあるが、車道から5m滝があるので、林道から強引におりて烏帽子沢を出合
から遡行するマネをする必要は全くありません(^^ゞ 最初の5m滝は水流右を簡単に超える。
籠沢出合までは確かに登山道が沢と平行に付けられているのだが、そこで”興ざめ”と括ってしまうのはモッタイナイ。
巨岩帯の中で作られる小滝を逃げずに突っ込めば、水の流れるボルタリング状態♪ 良いトレーニングになるし、
7m滝のように結構シブイ物もあった。マネをする必要は全くありません(^^ゞ
このシブイ7m滝を超えると籠沢出合。遊びすぎてここまで2時間もかかってしまった。。。しかし籠沢は水が流れて
いるが、烏帽子沢は伏流となっていた。少し進むとガイドの通り8mCS滝。これはボルト連打するしか直登はムリ。
右岸ルンゼは急登で難しく、ガイドの通り左岸ルンゼを詰め上がる。8mCS滝のすぐ上に出ようとしたら8mCS滝上に
ナメ滝で出会う顕著な二俣が見える。懸垂せずに降りれたが、沢慣れしていない人は30mザイルがあると良いかも。
この二俣、水量比(1:3)、しかしガイドの通り、右岸から入るの沢は枝沢なので要注意。自分も確信を持てないまま
ここを右に進んだ
ナメ床を進むと沢は一旦開け、ここが左俣/右俣を別ける二俣になる。しかし左俣は全く水が流れていない。
埋もれてしまったのだろうか?
左俣となる伏流を入っていくと3m滝。滝のすぐ右岸側に炭焼き窯跡を発見。ガイドと照らし合わせ、
「やはりここが左俣なんだ!」とやっと確信が持てた。ホッと一息つけたところで焚き火休憩して、遡行を続ける。
このあたりは二俣の様なところが2箇所入るが、水量の多い方に進めばよい。5mナメ滝が行く手を阻むように現れる。
ここからが左俣の核心部となる。。。滝は小さいながらも巻くことが困難な所が多い。この5mナメ滝は、細かいスタンスに立ち、
3m程上がった所でハーケンを打ち長いシュリンゲでセルフビレイを取り安全を確保して乗り越える。(懸垂で回収)
次の5m滝も正面突破は不可能で右端から。そのすぐ上の8m滝も全く手が出ず右から巻くが慎重さを要求される。
次の4m滝を水流右から超えると(2:1)二俣。ここは左に入る。二俣で4m、5m、5mと続く滝を全部直登したが、これまた
スタンスホールドが細かくさらに逆層気味で渋かった。ここは両岸が草付きなので、高巻きも難しいかもしれない。
正直高巻きルートは良く見てないけど。。。
この連瀑の上で(3:1)の二俣。ここは左に入る。小滝を超えると、取り付きがハングした6m滝。最初の一歩が上がれれば
後は簡単。水流左端に取り付きポイントで、ここに折れまがった残置ハーケンあり。これを利用せず上がれたが、
かなり上に位置するハンドホールドに手が届くかが突破のポイントになる。
この6m滝上はナメ床が続く。二俣っぽく見える5mナメは下から見ると登れそうなのだが、逆層でスタンスが細かく
しかも脆い。一回断念し、2度目で何とか登れた。このようなギリギリ直登出来るナメ滝を二つ程直登すると稜線もすぐ。
結構、疲れたのと、帰りの渋滞が嫌だったので、一般登山道で下山。帰りは三方境経由の方が近い。
P.S:水量は少ない沢なので、ボルタリング感覚の沢。まともに突っ込むと結構難儀するかも。
”初級”と紹介されているが、初級者同士だと行き詰る事もあるかもしれない。ザイルは30mあれば
充分。長いシュリンゲ、出し入れしやすい10m程度の補助ロープを持っていくと便利かも。
残置支点は殆ど無いのでハーケンをご用意ください。
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