2010年4月25日 鶴川 尾名手川 倉宮沢 左沢→大久保沢下降
メンバー:バルボアさん、ひろた
装備:ザイル8mm×30m、カム、靴:フェルト
地図:猪丸、上野原
参考ガイド:奥多摩大菩薩高尾の谷123
概念図、遡行図はこちら
鶴川尾名手沢は"大滝沢"が有名であるが、尾名手川最大支流のスバノ沢は遡行記録がWEB上にはなく全く未知の沢。
地図の等高線を見る限りでは"大滝沢"と同程度の滝登りが期待できると思い、調査遡行をする。
・・・と書きたいところですが、実はこの最大支流が"大滝沢"だと勝手に思い込んで、遡行した。。。
だけ。。。っていうのが正直な所です(笑)
7:00基点駐車スペース→7:15入渓点→8:45スバノ沢出合→9:25左俣/右俣出合
→13:00権現山山頂→13:20大久保沢開始→15:45鶴川合流→15:58基点駐車スペース
阿寺沢川の快適なテントサイトを後にし、尾名手川を目指す。顕著な沢の切り込みがあるので、迷う事はないが、
腰掛集落にはいい駐車スペースは無く、1台分の停められる所を見つけ駐車。釣師向けの注意書きが書かれているので、
個人の駐車場ではないのだろう。
ここから、尾名手川出合から100m上流に位置する橋で対岸に渡り、尾名手川巨大堰堤の上で沢に降り立つ。
結構な急下降なので注意。昨日の大群沢と違い、かなりの水量がありうれしい。
尾名手川本流は概ね平凡。。。2、3mの小滝しか出てこないが、トラロープを使って超える滝と、水流左のノッペリした
岩に取り付く渋い滝がある。左岸から15m滝で出合う枝沢を見て、少し進むと右岸からスバノ沢が出合う(水量比1:4)
この先、左岸に絶好のテン場を見発見。この先で(1:1)二俣。左が倉宮沢。右が尾名手川本流。ここを左に入る。
遡行計画時から、この倉宮沢がずっとガイドに書かれてある”大滝沢”だと思っていた。。。ガイドには『大滝沢に入ると』沢は一変する・・・』
と書かれてあったが、左に入っても平凡な様相が続き「ぜんぜん変わんねーじゃん!」 等と身勝手な事を言う始末。
そもそも、ガイドの遡行図を見てないから、こんなことになっちゃうわけで・・・(^^ゞ
3m滝を超え、右岸から(1:2)で枝沢が合流。ここで、ようやくガイドの遡行図を良く見て、
「なんかこの沢、大滝沢じゃないんだね・・・」
なーんて気付いても、お互いもう引き返す気はさらさら無く、地図の等高線見て、「この先、滝が続くはず!」と信じて先に進む。。。
そう、そもそも、権現山に突き上げる、『この沢筋』に来たかったのだから、これでよいのだ♪
さらに、進むと、(3:2)の二俣。ここで左沢と右沢に分ける。左沢は4m滝で出合っているのが特徴。ここを左に入ると、倉宮沢の
連瀑帯。
バルボアさんが声を上げると、その先に垂直に水を落とす12m滝が目に飛び込んでくる。この滝は水流沿いの直登は不可能で
右岸ルンゼから取り付き、落ち口に延びるバンドでトラバース。落ち口すぐ左を1.5m直上して超えた。W-
落ち口脇にハーケンを残置したが、再利用の際は確認してください。 ザイルは30mでギリギリ届く。
この滝上の5m、2段6m滝を超えると、5段20m滝。傾斜は緩く直登に問題無いが、5段目は登れず左を小さく巻いた。
さらに小滝を挟んで見事な2段15m滝が現れる! 下段はフリーで上がれる。上段はザイル出してシャワーするなら突破可能と
見たが、この時期の頭からのシャワーを嫌い左から巻く。
この巻きだが、小さく巻いて2段15m滝の落ち口に向かって巻かないとすぐ上に控える8m滝を拝めず、8m程度の懸垂下降する事にな
る。 この上は、ナメとナメ滝を楽しめ、平凡な様相になると三俣になる。水量比は(4:1:3)。ここを左に入る。
ミニゴルジュ内の2m、5m滝を超えるとまた平凡な様相になり(1:1)二俣。ここも左を選択。狭いゴルジュ内を通過し
出口に掛る6m滝を超えると、水流が激減する。
水が滴る5mナメの上の9m涸滝は左岸から小さく巻く。沢筋はルンゼ状へと変化し、藪漕ぎ無しで権現山直下の子尾根
に飛び出す。
さて下山だが、今回は隣の大久保沢を選択。権現山から下る事1分で神社があり、そここら少し下った所から大久保沢の
下降を開始する。しばらくは難所は無く、2段5m滝等すべて小さく巻いて下れる。4段30m滝があるそうだが、なかなか現れず
長い伏流帯を超えてからやっとその滝の上に出た。この4段30m滝は4段目が一番急だが、右からノーザイルで下降可能だ。
この先も、問題になる所は無く、右岸から菜久保沢が入ってから先の下降が若干厳しい感じになる。・・・が、ザイルを
出す必要性は無い。一番難しいのは一番下の5m滝だが、スタンスを上手く拾えばこれも問題ないだろう。
鶴川と合流し、下流側に50mも歩けば木橋が掛っている。沢も浅いので渡渉も可能。
鶴川を横断し、民家の中を車道まで上がる。大久保沢への下降路は分かりにくいので注意が必要だ。(写真参照)
P.S:倉宮沢は序盤は平凡だが、中盤から滝が連続し、変化に富んだ内容となっており、大滝沢遡行図を見る限りでは
こちらの方がより楽しいかも。ザイルは30mあれば足ります。
ちなみに倉宮沢と紹介してますが、違う沢かも・・・知っている人がいたら教えて!
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