2010年11月6日 安達太良 杉田川

メンバー:単独
装備:ザイル8mm×30m(使用せず)
遡行図はこちら

今年は残暑の影響もあり、紅葉が遅め。翌日オーケストラの練習があり、紅葉渋滞も嫌だし・・・
ということで、癒し系の簡単な沢という事で安達太良 杉田川を選択。小さい沢だが、登山大系に掲載されている事も有り割とメジャーだ。
WEBでも結構記録を見る。この時期はムキタケ全盛なのでキノコ採りメインで遡行する。

19:31自宅発→20:20宇都宮IC→20:31矢板IC通過→21:30安積PA、5:05同発→6:00基点着
6:27基点駐車場発→7:27遠藤ヶ滝→11:02 1060m(1:1)二俣→11:55 1170m終了点
→12:39仙女平→13:00 1080m水場から沢下降→14:08基点駐車場着

栃木に住んでて、安達太良の沢は初。。。これも高速道路1000円のたまものか・・・本宮ICから安達太良温泉を目指す。
今時、ナビの無い車なので判りにくかったが、地図を広げなんとかたどり着く。基点となる駐車スペースは、
1/25000地図の標高669mと書かれたポイントにあり、完全舗装駐車スペースは30台。トイレ有り。Softbank携帯は
アンテナ1本という状況。。。

ちょっと早めに着いたので、明るくなるのを待って出発。”遠藤ヶ滝”まで遊歩道を歩けるが、キノコ狙いもあり、
杉田川を横断する橋からすぐに入渓。今日下降する沢筋を左岸に見て、平凡な様相を進む。
基点駐車場
歩いて1分で入渓です
序盤の様相。

さすがに、この辺りは人が入りやすいせいか、ムキタケの群生は見つからなかったが、手のひら大のムキタケを1個発見!
暫く進むと、4mの大きさしか無いが扇形をした印象的な滝が現れる。後になってこれが『三日月滝』と名付けられた
滝だと分かった。水流左端から取り付こうとしたが、フェルトソールでも、ちょっと滑りやすそうで、ムリせず。左から
小さく巻く。その先、遊歩道沿いに大きな岩小屋があり『石室』と名打ってある。中を覗くと神様が祭られてあった。
そしてそのすぐ横に『遠藤ヶ滝』。名前が付いているから結構大きい滝なのかと思ったら4mくらいしか無い・・・
横に”滝修行に使っているので、ゴミ等汚さない様に”という看板。見た感じ滝に打たれる厳しさよりも、足元が滑りやすく、
滝に打たれる位置に立ってられるか・・・の方がよっぽど厳しいかも(笑)。修行に使う神聖な滝を登っちゃってバチが当らないのか?
まぁ、汚すなと書かれてあるだけで、登るなとは書いていないので、水流を横断して左壁から取り付いて遠藤ヶ滝4mを直登した。
三日月滝4m
岩小屋の中に祭られてます。
遠藤ヶ滝4m(カーソル当てて)

遠藤ヶ滝を過ぎて少し行くとナメ床が続くようになる。紅葉はまだ残っており、とっても綺麗。右岸から顕著な枝沢が入る傾斜の緩い
7m滝は水流中は難しく、左を登っていく。
ナメが続きます
癒し系
傾斜の緩い7m滝

ナメ床はまだ続き、890mで(1:2)二俣、本流は右だが、左の枝沢に立派な滝が掛っているので見に行くと10mのナメ滝。
写真を撮って本流へ移動。本流5m滝は水流左を登るが、上からクサリがぶら下がっていた次の7m滝も左から取り付く。
ここには残置シュリンゲがぶら下がっていたが、使わずに突破出来るので回収。さらに2m、6mと滝は続く。6m滝は
水流左を登るが滑りやすい枯葉には注意が必要。
890m(1:2)二俣
本流5m滝
2m、6m滝

この先で、7m滝が出てくるが、上部に鉄ハシゴが付いていた!!!、こんな滝は初めてかも。このハシゴに触らない様に
登ろうと努力するが、イイ所に付けられていて、ハシゴのA0・・・。釜の深い3mナメを越えると、ムキタケの群生を発見!!!
ここからは6m2条を始め、小滝が散見される。
ハシゴが有る7m滝
6m2条
休憩です

12m滝で出合う右岸枝沢が入るとまたナメ床となり、正面に見える枝沢(左岸枝沢)を見ると本流は左に屈曲。2〜3mの小滝を
快適に超えると深い釜を持った7mトイ状。ここを右壁を経つって突破する。この先で1060mに位置する(1:1)二俣
1/25000地図によるとどちらに行っても途中登山道に出るようだが、この登山道、殆ど消えているので、左に入ると
終了点が判らぬまま稜線まで突き上げる事になる可能性が高い。まぁ短い沢なのでそれもアリか・・・
ナメ床再び・・・
7mトイ状
(1:1)二俣


時間は11時・・・、”ま、今回は軽〜い感じの遡行”ってことで、右に入る。

もう、あとは平凡なのかなぁと思ったら10m滝が現れる。水流左を簡単に登れて楽しい。これを越え、赤いナメを過ぎた所で、
右側に赤テープが2箇所ぶら下がっている。おそらくここが登山道横断点なのだろうが、登山道は見つからない。幸い左岸上部に
赤テープを見つける事が出来た。一応少し先まで遡行を続けるが、地形図を照らし合わせ、先程の赤テープの位置が
登山道横断点と確信。引き返した。赤テープを頼りに左岸を登っていく。登山道跡というのは判るが完全に廃道。
途中道を見失うが、一応地形図の通りに道は付けられている。沢筋に引き込まれない様にすると再び赤テープ発見。
踏跡っぽい所をなぞって行くと、”仙女平”の道標にピッタリ出た。
右に入っての10m滝
赤ナメ
左岸側に赤テープ

さて、下山だが、このまま登山道を下っていくと、基点駐車場と離れた所に降りてしまうので、基点近くで出合う左岸枝沢で
下降する。標高1000m付近で登山道から沢筋に強引に下降すればよいが、ムキタケ狙いもあり、1080m付近で登山道
を横断する水場から沢筋に入る。 間違いでは無かったが、残念ながらムキタケは見つからず。
この沢は最後まで滝が一つも無く平凡なまま杉田川と出合い。遡行を終了した。
ここから一般道を下降
左岸枝沢
入渓点付近に出る

P.S:今回キノコ目当てもあり時間がかかりましたが、普通に遡行すれば今回のルートだと半日コースです。
   滝も難しい箇所は一切無く、初心者、初級者にはお勧めです。ザイルも持っていくなら30m1本で充分。


遡行図(クリックして)






inserted by FC2 system