2011年4月24日 西上州 鏑川流域 道平川左俣→右俣下降

メンバー:単独
装備:8mm×30m
遡行図はこちら

北関東自動車道が繋がったものの、高速道路休日1000円が6月にも無くなるとの事。
ならば、北関東道を使ってアプローチできる日帰りの沢という事で、沢の情報がほとんど無い西上州に的を絞り、
地形図から、荒船湖の上流となる道平川(どうひらがわ)を選択。左俣遡行の右俣下降で計画した。

5:01真岡発→5:08真岡IC→5:48太田桐生IC通過→6:08藤岡JC通過→6:25下仁田IC→6:50荒船湖着
7:11基点発→7:23二俣→11:18稜線到着→11:55右俣下降開始
→12:53左岸林道終点(途中から再び沢に降りる)→14:08林道横断点→14:20基点着
14:34発(下仁田IC)→16:21真岡着

真岡から下仁田まで、高速アプローチ。1000円でこの爽快なアプローチができるのも来月までかと思うと、震災とはいえ、
トホホ・・・である。
道平川へのアプローチは荒船湖を目指せばいいので、迷うことはない。荒船湖周辺はsoftbank形態は繋がらない。
ゲート手前に良い駐車スペースは無いが、100m手前には安全に停められるので問題なし。
ゲートから林道を2,3分歩くと堰堤があり、右俣/左俣を分ける二俣。正面に石柱がお出迎え
右/左・・・どちらが楽しいかは???だが、地形図を確認して予定通り左俣を遡行する。
ゲート手前の駐車スペース
二俣にある石柱(帰りに撮影)

序盤は、概ね平凡だが、右岸の大側壁をえぐる様に水は流れている。全く期待していなかったので、いい感じのナメが
現れるだけで、もうけもの 雰囲気は奥秩父の沢に似ているがワサビ田跡などは全くない。
2段4m滝は水流左端から直登。再び立派な石柱を見ると沢は左に曲がり、少し進むと(2:1)二俣。
ここは水量の多い左に入る。
左俣出だしの小滝
イイ感じのナメ♪
2段4m
再び正面に石柱がそびえる

ここでまた右岸の側壁が切り立ってくるが、沢自体は難しい所は無い。暫く進むとまたまたイイ感じの6mナメ滝。この上も
ナメが続く。。。しばらく進むとドーム状になり(1:2)二俣。ここは右に入るがここに掛かる6m滝は水流右を直登できる。
6mナメ滝
ドーム状(1:2)二俣。 右の6m滝は水流右を直登可

4m滝を快適に超えると、10m滝が現れる。下部が難しそうで、単独フリーでは手も悴んでて自信無し。右から小さく巻いた。
この先平凡な様相になるが、時折、発達した岩を流れる様相を見せ、奥多摩の沢には無い多少の変化を見せる。
4m滝を超えて、焚火休憩。。。十分暖まったところで先に進むと920mに位置する二俣、ここはインゼルっぽく見える。
この辺りは伏流になっているが、左の沢筋から水の流れる音が聞こえるので左に入ってみるとハング状の4m滝。
ここもドーム状になっていて、安全に幕ならかなり大回りをしなければならず、弱点を見つけて小さく巻いた。
10m滝(右から巻く)
こんな所もあり♪
二俣を左に入ってすぐの4mハング状

この先は平凡な様相のまま稜線まで詰め上がる様な感じだったので、子尾根を10m程登り、先ほどの二俣の右沢に移動。
この右沢。すぐ上でまた二俣となっているが、地形図を照らしわせ、左に入る。ここも右岸の岩壁がハング状となっている
ここの5m滝は見た感じ岩は脆く、実際手で岩がはがせるので、ムリせず右から小さく巻く。ここから時折伏流となる。

1040mで左から沢筋。。。枝沢を思わせるが、こちらの方から水が流れているので、入ってみると左岸がハング壁の
ゴルジュになっており、ここに倒木のある5m滝が行く手を塞ぐ。ここは水流左から取りつき倒木を跨いで直登した。。。
すぐ上の2段6mを超えるとゴルジュは終了。このルートが本流です。
右岸がハング壁の奥に5m滝
左岸が大ハングのゴルジュに倒木のかかる5m滝
2段6m滝。まだ水が流れる

この先はもう、枯葉の下で水が流れる感じ。黒光りする6mハング滝(通常は涸滝でしょう)を右から小さく巻いて超えると
最後の詰めとなり、ヤブ漕ぎなしで稜線に到着。ここは正規の登山道ではないが、薄く踏跡がついており、後で地図を確認
すると、獣道ではないらしい。尾根を上がると1230m”とや山”に到着(展望良し)。ここから高圧電線の方に少し下ると、
正規の登山道にぶつかる。

さて、右俣の下降だが、高圧電線をこえて少し進めばどこから降りても右俣に吸い込まれるが、セオリー通り鞍部から下降。
ちょうどここには朽ちた道標が立っている。
黒光りする6mハング滝
山頂から浅間山方向
右俣下降点の鞍部に道標有り

右俣は概ね平凡で、枯葉の体積が多く、水はその下を流れている印象。水が流れては伏流、流れては伏流・・・
を繰り返す。
左岸に大ガレを見た後、左岸から枝沢が入り、水流がしっかり流れてくると、左岸に林道の終点広場が現れる。
標高は860m付近で、地図以上に林道がかつては伸びていた様だ。
右俣4mナメ
左岸白ガレ
水がしっかり流れると林道は近い

変化の少ない、右俣だったので、”もういいかぁー” と林道を歩くと、下の方で、やけに豪快な水の音が聞こえる。
調査名目(?)で来ている沢屋の性というものか。。。林道から急斜面を降りてみると二つの大きな滝が見えるではないか!

まいったなぁー・・・ と、とりあえず上流に位置する滝へアプローチ。13m位の道平川最大の滝だ。下降なので、
登る必要は無いが、とりあえずルートを探ると、水流右か、左に位置する凹角か・・・水流右は簡単そうだが岩が脆い。
なぜかフリーで取りついてしまったが、さすがにドフリーはヤバいんじゃない?ってことで6m程度登って断念した。
クライムダウンはシビア・・・
左の凹角も取りついてみたけど、下部はちょっと嫌らしく、ドフリーではやはり躊躇・・・ここで怪我してもねぇ。。。
まぁザイル出せば、問題無いと考えます・・・はい(^_^;)

少し下って、下流側の滝は約10m。クライムダウンは不可能で空中懸垂で降りた。ここからはもちろん沢通しで降りるが
滝という滝は4m幅広滝くらいで、堰堤が現れ、林道横断点となり、遡行終了となる。
13m滝(カーソルあてて)
13m滝登ったところから落ち口
10m滝(懸垂で降りる)

P.S:道平川は初級者向けの沢でした。大きな変化はありませんが、右岸左岸のハングした岩壁は凄い物があります。
左俣の方が上流部まで水が流れるので、左俣→右俣下降をお勧めしますが、右俣下部も楽しいので、
時間が有れば右俣の滝を登って遊んで見るのもよいかも。ザイルは30mで足ります。魚影は見ませんでした。


概念図(クリックして) 遡行図(クリックして)




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