2011年6月18日 森吉 桃洞沢→赤水沢下降

メンバー:単独
装備:ザイル8mm×50m
地図:玉川温泉(秋田)
概念図はこちら

休日1000円高速が最後となるこの週。梅雨空も避ける意味も含め、超有名な秋田森吉山の桃洞沢に行き先を決める。先週の葛根田川も遠かったけど、
ココはさらに遠い(^^ゞ 核心は往復のアプローチである

15:48会社発→16:38矢板IC→18:21吾妻PA発→9:15岩手山SA(仮眠)→4:15同発→6:01野生鳥獣センター着
6:30野生鳥獣センター発→7:36赤水沢/桃洞沢出合→8:12桃洞滝→9:30 750m二俣→9:56 785m二俣(焚火休憩)
11:09赤水沢/桃洞沢境界尾根→12:20ウサギ滝下→13:32赤水沢/桃洞沢出合→14:05野生鳥獣センター着
14:25同発→鹿角IC16:15→19:35安達太良SA→20:43宇都宮IC→21:27自宅着

一旦自宅に帰ると遠回りなので、会社から直行。吾妻PAに入っている"幸楽園"で食事をとり岩手山SAには9時過ぎに到着。
この先もPAはいくつかあるが、すべて駐車スペースが小さいので、ココで仮眠を取るのが良いでしょう。

翌朝4事前に起きて、鹿角八幡平ICには5時前に到着。もうココまで来ると十和田湖もすぐだ。ここからは桧枝岐⇔銀山平間の国道352を思わせる様な
細く曲がりくねったアップダウン路を経て基点となる野生鳥獣保護センターに到着。ナビ無しでも案内板が多数あるので、事前に用意した地図は
見ることは無かった。人気スポットらしいがこの時間には誰も居ない・・・
ココは広々とした観光スポットでココを基点にいろんなトレッキングコースを楽しめる。朝9時前だとトイレが無いので注意。Softbank携帯は当然使えない。

桃洞沢はハーネス、捨て縄、ザイル、下降器があれば事足りる沢だが、何故か、お守りとしてハンマー、ハーケン、カムまで身につけ出発する。
県道からの入り口
野生鳥獣保護センター
ご丁寧な案内板

通常"桃洞滝"案内板に従い整備された周遊道に導かれながら赤水沢/桃洞沢出合まで進むだけだが、折角なので、途中周遊道をそれ、
かなり下流部から入渓する。ここも良い感じナメかな?と思っていたわけだが、砂床の普通の川といった感じだった。
岩魚は散見するが、ココは禁猟区とのこと。まぁ日帰りで帰りの事を考えるとそう釣を楽しんでる場合でも無いが・・・。
殆ど砂床で平凡な様相のまま、"ようやくナメ床が現れた♪"と思った所が赤水沢/桃洞沢の出合だった・・・
下流部の様相
赤水沢/桃洞沢出合
左岸に上がればこの道標

ここから先は嘘のようにナメ床が続く。ただ、ところどころに溝や落とし穴みたいな小釜があり、ちゃんと下見て歩かないと危険。
そういう小釜にはイワナも泳いでいたりする。このナメ床を堪能していると早くもハイライトの桃洞の滝が現れる。20mと言われるだけ結構大きい。
この滝は手前右壁から簡単に上がれるとの事だが、せっかくなので、釜まで近づき左壁も見てくる。アクアステルスだと非常にグリップが利くので
左壁も登攀可能。ただ、右壁から上った方が、水流を見ながら登れるという点で優位・・・って感じ。
まぁここは右壁を登っていくが、ちょっと傾斜が強くなってくる場所ではステップが切られていて、ご丁寧さに拍車をかけている。
ずーっとこんな感じ
今日は水が少ないです(カーソルあてて)
定石の右ラインを行く

桃洞の滝上も全面ナメ床。707m付近で左岸から枝沢。この辺りは両岸スラブで良い幕営地はない。ただ、まったく増水には耐えられないが、
平らな砂地はあるので、雨が降る心配がなければ幕営可能です。
桃洞の滝上の様相
707m左岸枝沢
増水に耐えられないテン場

この先で4mのナメ滝。水が流れているところは苔がビッチリ生えており、アクアステルス靴だとこれが辛い。倒木を利用して超えた。さらに5mナメ
水流左を直登。こうしたところもステップが刻まれているので初心者にも優しい。
倒木のある4mナメ滝
5mナメ(水流左を直登)
釜は結構深いです

すると水量比(1:1)の750m二俣になる。ここまでが桃洞沢の一番美しいところだ。ここは左に入る。ちょっと藪沢っぽくなるが、少し進むとまたナメが復活。
さらに進むとまた二俣785m。水量比は(1:2)で進路は右。ここは絶好の幕営適地。薪も豊富。せっかくなので焚火休憩。。。この先も
ナメ床が続き、いくつか良いテン場も見られた。825m二俣を左に入る。めざすのは938mピークの南側鞍部。3m程度の滝は左を直登するが、若干渋め。
まあ、あえて直登したので・・・
750m二俣(左に入ります)
785m二俣(テン場適地) 右に入ります
二俣で、焚火休憩
まだナメ床です
3m滝左を直登

この滝を上がれば、あとは詰め・・・と行ってもすぐに桃洞沢/赤水沢の境界尾根に出る。赤テープあり。 見晴らしも無い尾根なので、そのまま赤水沢へ
下降を開始する。赤水沢も桃洞沢同様100%近くナメ床。何の問題もなく標高750mの位置で本流に降り立つ。ここにも増水に耐えられないテン場あり。
赤水沢の様相は明るく開け正直、桃洞沢よりもイイ感じ すでに魚影もある。
赤水沢に降りてきました(750m付近)
下流方向です。

さて、赤水沢の下降はWEBの記録をみると4回ほど懸垂が出てくるらしい。その最初と思われる4m滝上。。。左岸右岸を見渡すと。
ありました!ありました!残置シュリンゲ♪ 綺麗な物を2本GET!  そんでもって、よく見ると、この滝もステップ切ってるわけです。
アクアステルスの強力なフリクションもあり、このステップを利用することなく、難なく降りることができました。
この先の8m滝でも2本GET。そうして、ちょっとした滝が出てくるとすべて右岸左岸をチェック!
4m滝
8m滝(水流右から簡単に降りれます)
桃洞沢以上に明るくて気持ちがよい

そして、赤水沢ハイライトになる兎滝10mは、上部6mをクライムダウンさらに残りの4mをウォータースライダーで降りました。
この先は滝は出てきませんがナメ床が延々続き。これが終わると左岸の周遊道に上がり、桃洞沢/赤水沢の合流点に到着します。
あとはブナの森を通る遊歩道で鳥獣保護センターに到着。着替えてから中を覗くと、クマゲラが紹介されておりました。
兎滝10m(カーソルあてて)
癒し系のナメを下降します
左から下ってきました
ブナの森を歩きます
戦利品
鳥獣保護センターに寄り道

時間は14時半前。。。明日はゴルフを入れているので、温泉も入らず一路栃木を目指しました!


P.S:難しい箇所が一つも無い、究極の癒し系沢です。首都圏からだと、昼前に鳥獣保護センターを出て桃洞沢上流部で幕営。
   翌日午前中に基点に戻れば、1泊2日で遡行可能です。ザイル使いませんでしたが、40m以上を1本持っていったほうが良いです。高度計もあると便利。

概念図(クリックして)




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