2011年9月8、9日 吾妻 松川

メンバー:kagiyamaさん、ひろた
装備:8mm×30m2本、カム#.5、#.4
地形図:白布温泉、天元台
遡行図、概念図はこちら 紹介ビデオはこちら

吾妻連峰では最難度と登山大系に紹介されている松川は以前から気になっていた沢の一つだった。WEBでの遡行記録は敗退交じりの記録が
僅かに見られる程度のなか。史上最強の遡行者"SOLOIST”の大西さんが、単独完全遡行を成し遂げており、詳細な記録を残してくれている。
キーポイントは主要な滝の高巻きと、核心ゴルジュの突破がキーポイントになっているようだ。
ある程度の内容は予習済みだが、”百聞は一見にしかず”→”百見は一体験にしかず” ということで、kagiyamaさんがパートナーとなっていただき
今回ようやく遡行が実現することになった。 
ちなみにこの松川、鉱山の鉱毒で生物が死滅した負の歴史を背負っており、それが原因なのか、水は現在も酸性化し、色はミルキーブルーを呈している。

アプローチ:フィット
18:52自宅発→19:18会社発→20:07矢板IC→21:40安積PA(仮眠)、3:55同発→6:00不忘閣跡(自転車デポ)→6:15大平集落神社
初日: 6:40大平集落神社前基点発→7:08入渓→7:20矢沢出合→9:50ヒョウタン淵15m滝上→11:00三俣→12:55 770m広河原
     →16:10明通沢出合(幕営地探し)→16:50 明道沢980〜990m付近で行動終了
二日目: 6:45松川/明道沢出合→7:55核心ゴルジュ入り口(敗退)→9:16核心ゴルジュ高巻開始→10:25大平温泉→13:46燕滝下→16:00登山道横断点
     →16:50林道着

松川のアプローチだが、大平温泉の駐車場(標高1200m)まで車で入れるので非常に便利だ。概念図参照。 我々は藤十郎から松川の上流の
間々川を横断する登山道を下山するので、この登山道と林道がぶつかる所に自転車を1台デポする計画だ。地形図にあるこの登山道と、
林道がぶつかるところに不忘閣ヒュッテというのがあったらしい。現在は跡地として記念碑が立っている。2011年現在、地形図には無いが、
この地点より、道のりにして3〜400m程度奥にも登山道と林道がぶつかるポイントがあり、ここにチャリをデポ。特に目印があるわけでは
なく、赤テープがある程度なので注意してないと見逃すかも。
ちなみに大平温泉の駐車場は7台程度スペース。大平温泉は、ここから150mの急下降を歩いて降りていく事になる。

大平集落に降り、松川大滝上の神社を過ぎた林道スペースに駐車。松川大滝はこの位置からでは拝めず、下から見るには集落を縫って降りて行かねば
ならない様なので諦める。神社前から松川右岸林道を歩き、矢沢出合手前から入渓したが、いきなり懸垂させられるので矢沢出合まで林道使った方が良いかも。
1200mに位置する大平温泉駐車場
松川右岸にある大平集落神社(この奥に駐車)
松川に降り立つ

やはり、すべての記録にあるように水の色はミルキーブルー!!! 美しいのは良いのだが透明度は50cm弱なので、釜の深さが全く読めず、釜に入るときは
神経を使う。また、この水が原因だろうが、とにかく岩がスベリやすい。(靴はフェルト) 乾いた岩でもスベリやすいので、これまた神経を使っての遡行となる。

下流部も岩盤が発達しており、景観は非常に良い。釜をヘツリながら進むと矢沢出合。ここからの松川の様相は岩盤が発達しナメとナメの小滝が続く、
超癒し系の様相。大西さんの記録にもあるハート型した釜も一目で解った。 大釜を持つ3段8m滝を右から巻いて超えていくと、ヒョウタン型の淵を持つ
15m滝に行く手を阻まれる。
矢沢出合
ハート型した釜
大釜を持つ3段8m滝(右から小さく巻く)

すべてのWEB記録でかなり手前から右岸を大高巻きしているようだが、ちょっと泳げば小さく巻けるのかと左右に移動し奥を覗き込むが、左岸は側壁が切り立ち、
右岸も急傾斜ルンゼ&側壁で弱点が見いだせず、やはり戻って高巻きかと諦めると、kagiyamaさんが

「ここ空身だったら登れるんじゃない?」 と、釜のすぐ横の右岸壁を指刺す。

「まぁ確かに!」 と4m弱の壁を私が登る。ここで荷揚げして30mザイル目いっぱい引っ張るが、ルンゼがトラバースを阻み、ショートカット出来ず、結局子尾根まで
登らされる事になる。尾根に登ると尾根の反対側からも沢の音が聞こえた。”枝沢?それとも本流が蛇行してるの?”  この位置からでは解らないが、
素直に15m滝落ち口目指して下降する。この下降も悪く、懸垂で落ち口上に出る。この高巻きは1時間を要した。

滝上は狭いゴルジュになっているが、淵は入ってみるとそんなに深く無く、容易に抜けることが出来る。
ヒョウタン淵15m滝
15m滝落ち口から淵を見る
高巻き終了点。(15m滝上の様相)

沢は一瞬平凡な様相を見せるも、再びゴルジュになり。そこを抜けたかと思うと17m直瀑。左右の壁は見事な垂壁で、どうしてこんなに綺麗な壁になるのか
不思議だ。もちろん直登は全く絶望的だが左岸枝沢の10m滝の水流左にルートが見いだせるV-。全く問題ないが、岩は滑りやすいのでkagiyamaさんには
ザイルを出す。 17m滝上は穏やかな様相を見せていた・・・
17m直瀑(クリックして)
10m滝で巻く(カーソルあてて)
17m直瀑を超えて・・・2段5mナメ(カーソルあてて)

少し進むと正面に美しい二俣が見える・・・と思ったら左岸からもう一つ90m滝で水を落とす枝沢が入っている三俣だった。本流に架かる7mナメ
左のリッジを登り、滝の上部でトラバースを掛け、飛び移るように滝上に出る。スベリ易いので怖いが、難しくは無い。kagiyamaさんにはシュリンゲを出して
突破してもらう。このすぐ上には今の滝と似たような6mナメが控える、傾斜は先ほどの7mナメより緩いので、水流左端をフリクション勝負+細かいホールドで
取りつくが、4回滑り落ちて断念。。。タワシで擦りながら足を踏み出せば登れるのだろうか?大西さんはクリヤーしたそうで、技術の差が如実に現れた格好
・・・で、仕方なく滝の左壁を強引に5m登って滝上に出る。
二俣の様に見えるが、左岸からもう一本枝沢が入る三俣(クリックして)
三俣に掛かる7m滝(カーソルあてて)
フリクション勝負の6mナメ
(カーソルあてて)

すぐ上の6m滝を右から超えると、見事な18m滝。これは右岸にイージーなバンドが伸びているのでこれを利用して超える。ここから岩盤の発達したナメ、
&巨岩帯を抜けると、ちょっとした広河原となる(770m付近)。 ここで、増水には耐えられないが、イイ感じのテン場を発見。水も左岸枝沢から得られる。
翌日、大平温泉までの遡行であれば、ここまで来ておけば大丈夫でしょう。ちなみに、松川は概して左岸枝沢の水は弱酸性を呈しており、、右岸枝沢は
普通の沢水といった感じだ。さすがに本流の水は飲む気にならないが、枝沢なら大丈夫でしょう。
我々はさらに先に進む。。。すでに十分充実した遡行感があるが、松川の見どころはまだまだ終わらない。次に現れるのは10m、7mの連瀑
ここは、左岸を灌木をつかみながら二つの滝を小さく巻いて抜けた。
18m滝(左のバンドで容易に超える)
770m付近絶好のテン場
10m、7mの連瀑(カーソルあてて)

滝上は一瞬癒し系の様相を呈するが、沢が左直角に曲がると、圧巻の40m滝。左岸は深い釜から垂直壁がそそり立ち、右岸高巻きしかない。水流すぐ左横に
草付&灌木が縦に伸びており、これを繋げれば登れそうな気がするが、先行したkagiyamaさんがもっと滝から離れた岩壁に取りつくので、ついて行く。
途中、トップを交代して登っていくが、だんだん嫌らしくなっていくので、残置ハーケンを見つけたところでザイルを出す。
悪いトラバースでなんとか灌木帯に逃げ込みピッチを切るが、ここから落ち口へのさらなるトラバースは、灌木が途切れており悪そうだ。
そのまま私が継続してリードでトラバースを掛けると、嫌らしいのは最初の3mでここを乗り切れば、後は割と楽に落ち口すぐ下の安全地帯に到着。
ここでもう一回ピッチを切って最後はkagiyamaさんに滝上まで抜けてもらった。やはり、水流すぐ横の草付&灌木でまっすぐ登った方が良いのかも・・・?
40m滝上の6m滝は右壁を経つって乗り越える。
40m大滝
40m大滝高巻ライン(カーソルあてて)
40m滝上の6m(カーソルあてて)

綺麗な淵を超えると、また悪そうな2段20mトイ状滝が現れる。水流右にルンゼが伸びており、これをフリーで登り突破する。V
相変わらず美しい様相
2段20m滝遠景(カーソルあてて)
2段20m滝近景


滝上は岩盤が発達した癒し系。その先で、またまた登れ無い10m滝が現れるが、右岸枝沢を利用して簡単に巻ける。この滝上で、今日の行動終了点と
考えていた明道沢出合となる。すべての記録に書かれてある通り、透明な水どうしが、ここで混ざるとミルキーブルーになるのだ
それぞれの水を飲んでみると、松川本流の水は割とまともだが、明道沢の水はかなり鉄味。

さて、時間は16時過ぎ。ちょうどいい時間なのだが、良いテン場がない。ここから松川本流を進んだり、明道沢に入ったりして
テン場を探す。『飲み水』、『薪』、『平らな地形』の3拍子がそろう場所がなかなか見つからず、結局、明道沢に200m程度入っ手左岸に細い枝沢が
落ちるあたりで多少の整地をして幕営した。
10m幅広ナメ(右岸を小さく巻く)
明道沢出合
明道沢を200m入ってこの滝の上で幕営



二日目
6:35出発、明道沢を下り、松川/明道沢出合まで戻り、先に進む。今までツルツルに滑っていた岩肌だが、ここにきて普通の滑り具合になる。
松川に入って最初の1m滝は泳ぐのを嫌って右岸を小さく巻いたが、その先の大釜を持った5m滝で結局泳ぎになってしまった。
この先、沢は左直角に曲がるところで悪いゴルジュとなり右岸を小さく巻くが、ここに小屋でもあったのだろうか? 瓶や陶器などの破片がやたら落ちている。
沢が綺麗なだけにちょっと残念。沢には12m程度の懸垂で降り立つ。
出合まで戻り遡行開始
5m滝は泳いで取りつく
悪いゴルジュ。右岸を巻くが、上にはゴミが散乱・・・

この先で右岸に天然温泉を発見 足を付けて見るとなんと丁度良い湯加減だ。 ここにも増水には耐えられないが整地すれば二人くらいは寝れるかも。。。

ここから右岸に50m以上の高い側壁が続くようになると、その側壁を切り刻むかのように核心ゴルジュが現れる。 奥は開けているのが手前の大釜からも見え、
ゴルジュの長さは短いことはここからでもわかるが、大西さんの突破記録がなければ、中を覗こうという気も起きないくらい陰鬱な感じだ。
「とりあえず、覗いてみよう!」と大釜を右から廻り込んで入口の2段7m滝を水流右から登るが、ここも若干嫌らしい感じで、kagiyamaさんにはシュリンゲを出す。
真上に見える灌木には敗退時に使ったと思われる古い残置シュリンゲがぶら下がっていた。
天然温泉 かなり良い湯加減♪
右岸側壁が切り立ってくると
核心ゴルジュが現れる。(2段7m滝)

2段7m滝上に出るとテラスも無くいきなり4mナメ滝の釜。右壁を見ると、大西さんが苦心して打った残置ハーケンとシュリンゲがぶら下がっていたが、
二人して、「あそこまで、よく行けたなぁー」と感心してしまう。今日は気温も高いので、ザックを背負ったまま釜を泳いで滝に取り付いてみる。
滝に取りつくのは水流右だが、釜の左壁沿いを泳いでいくと両手で掴めるガバがあり、それを掴んで、足を右壁に押し当て両手両足ツッパリで体を浮かせ
さらに滝側にじりじり近づくと足が下につく。ここで上体を起こして滝下に意外と簡単に取り付くことが出来た!

ここまで、来れば、4m滝は簡単に越えられる様に大西さんの記録には書いてあったが、水流沿い右側はノッペリしておりダメで、そうなると垂直の右壁を
6m以上登りトラバースを掛けるしか無さそうだ。マジっすか??? この右壁は1か所ガバがあるだけで、あとは甘く、細かいホールドしかない。
"ハングも軽く登っちゃうと聞いている大西さんのことだから、これをいとも簡単に登ってしまうのか・・・!"  正直俺にはムリ・・・

Kagiyamaさんに×印を出すと「戻ろうか。」と言われると思ったら、「空身で登ったら!」といわれ、すでに気持ちは萎えていたが、ハーケンを打ちザックを
固定して再びトライ。。。
頑張って、滝の高さくらいまで上がったが、どーにも、こーにもならず、その先の5mCSも、凄い勢いで水を落としており肉体的にも精神的にもギブアップ。。。
超怖いクライムダウンをなんとかクリヤーしてザックを背負い、釜を泳ぎ帰った(涙)
帰宅後、大西さんに確認してみると、水流中に安定したスタンスがあるとの事。。。そんなの全く気付きませんでしたが・・・改めて大西さんの実力には頭が下がります。
ゴルジュ内最初の4m滝(カーソルあてて)
頑張って取りついたが(クリックして)
kagiyamaさん スミマセンでした・・・

ここで、1時間半近く時間をロスし、Kagiyamaには平謝り。核心ゴルジュの高巻は右岸、50m以上戻ったところから取り付くが、草付き泥壁で嫌らしい。
小尾根まで登り切るが小さく巻こうとすると核心ゴルジュ内に降りてしまうので注意。
ゴルジュ出口の4m滝上に伸びる尾根ががあるのでこれで下降する。ギリギリまで下りていくと敗退した4mナメの上の2段5mCSを上から見ることが出来るが、
下段の水流はも凄く、とても登れるようには見えない・・・
ゴルジュを巻き終えると大平温泉もすぐそこ。川沿いに露天が風呂があり、、そのまま進むと逮捕されるので小屋主に挨拶して、露天風呂入り口通路を
通って先に行かせてもらう。
核心ゴルジュ内5m段CSを上から見る(クリックして)
ゴルジュ出口の4m滝
大平温泉(カーソルあてて)


この先、振り返っても温泉宿が見えなくなった辺りの右岸に3人ほど横になれる幕営適地があった。少し進むと圧巻の火焔滝(ひのほえたき)40mが
そそり立つ様に見える。幸い順層なので、水流左をノーザイルで登っていくが、だんだん岩が大きくなるので右の灌木帯に逃げる。
垂直の木登りを2mほどやった。ルートをよくさがせばもうすこし簡単に抜けれると思う・・・
そのすぐ上には隠滝50mが控える。
火焔滝40m
登攀ルート(カーソルあてて)
登りやすいです。
隠滝 50m

高巻は右岸。。。滝から離れる方向に斜上し、灌木帯に入ると枝沢に出る。そこを上がって落ち口の高さより若干上がった高さでトラバースを掛けるが
行き詰る。懸垂で5m降りればさらに落ち口に向かってトラバース出来るが、そのまま落ち口から抜けられるかは、この位置からではよくわからない。
ハマると懸垂して振出しに戻るしかないので、少し戻ってさらに上に登って高巻いた。ちょうど落ち口上に出たのだが、10m程の懸垂が必要。
ただ、次の15mY字滝が登れるのかが解らない・・・  Y字の右は滑っておりスベリ易そう。左はCSになっている。。。現在地からはトラバースもままならず、
降りるしかないのだが、この滝が登れないと、かなり面倒なことになりそうだ。
ここで、初めて大西さんの遡行図を開く。巻いてる様には書いてない。 ただ、”大西さんは登れても俺は登れない・・・”という事は十分あり得るので、
不安は解消されないまま懸垂下降。上から見ると水流右か・・・?と思ったが、水流右は悪く、幸い左が登れそうだ。kagiyamaさんにOKサインをだして
降りてきてもらう。 一応、念のためザイルをそのまま出して直登。最後は左壁を登ってCSを超えた。V

ここを超えると、巨岩帯。両岸切り立った壁になっており、目立った弱点を見いだせないまま、15m燕滝(つばくらたき)行く手を阻まれる。

隠滝を超えたがこの滝が登れるのか・・・?
15mY字滝(カーソルあてて)
側壁がそそり立つ巨岩帯を進む
15m燕滝

たしか、記憶によると、”右岸壁に一筋の灌木を繋いで” 高巻いたと書かれてあったが、スタート位置は何となくわかるけど、切り立った壁の中、どっちの方向に
繋がっているのかが下からではよく解らない。
「どうせ高巻なんだから、もっと安全な巻道ないのかなと」  さらに、このスタート位置から40m程戻るとスラブが右岸に入っている。
kagiyamaさんが、「ここから行けるんじゃない?」 「まぁ俺、口で言うだけだけど(笑)」 とスラブを指さす。

「これねぇ・・・???」

まぁ何とかなるかなと思ってここに取りつくことにした。出だしの1ポイントだけ空身で登り、ハーケンを1枚打ってA0でさらに1歩上がるとあとは容易に
灌木帯に入っていける。灌木帯を10m程登ってピッチを切る。ここからスラブを上がっていくのだが、下から見た以上に悪い。W
「もう、行くっきゃないなぁー」 とスラブに取りつく。1か所カムで支点が取れるのが救い。ここから大岩が二つほどあるのだが、一つ目を乗り越えて少し上がると
右側の灌木帯に逃げ込めることが解り、しかもこの灌木帯が手い具合に上まで伸びていた。”一筋の光が差し込む”というのは正にこの事!といった感じ。
kagiyamaさんは、「大西さんの記録に書いてある高巻きもこのポイントに出るんじゃないかな?」というが、確かなところは解らない。
そのまま灌木を伝って右岸側壁を乗越し、懸垂無しで、燕滝上に出れた。

これで、核心はすべて終了。癒し系の様相を進むと登山道横断点に出る、両岸にひっそりと細い案内杭が立っているだけなので、注意していないと
見落とす恐れがあるので注意。
登山道はあまり踏まれていないようだ。林道が近くなると地形図以外にも草が刈られている道があるので林道方向に伸びる方を選択すればOK。
自転車で大平集落まで下り、車を取ってkagiyamaさんを迎えに再び林道を上がった。往復30分。
右岸の壁(クリックして)
このスラブから登る。(カーソルあてて)
両岸にひっそりと道標が立つだけの登山道横断点

P.S:松川は淵の景観、これでもかと現れる大滝など、見どころ満載の沢です。紅葉の時期はさらに美しいと思うが、泳いで取り付く滝がある為ちょいと寒いかも。
  滝は直登出来ないものが多く、高巻きも概して難しい。高巻きのルートファインディングが遡行タイムに大きく影響しそう。今回は割とザイルは出した方で、
  パーティの足並みがそろっていないと、一日で大平温泉までたどり着けないので注意。ザイルは30m2本か、40m一本。カムがあると便利。

遡行図(クリックして) 松川上部概念図(クリックして)





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