2011年9月29日 楢俣川 洗ノ沢

メンバー:Kagiyamaさん、ひろた
装備:ザイル8mm×30m
靴:アクアステルス
地形図:藤原、至仏山
遡行図、楢俣湖周辺のゲート位置はこちら

滑川流域遡行から中3日で疲れが抜けきらない内に来た4連休。当初2泊3日で虎毛周辺を狙っていたが、天気の都合で癒し系の楢俣川洗ノ沢を選択。
楢俣川流域は8年前に前深沢を遡行した時以来だ。

アプローチ:フィット
3:27自宅発→3:46壬生PA→5:04水上IC→5:45楢俣ダムゲート前着
6:15楢俣ダム林道ゲート発→6:50洗ノ沢入渓→12:35笠ガ岳山頂、13:40下山開始→16:15楢俣ダム林道ゲート

8年前に前深沢を遡行した時は、奥のゲートまで車が入れたが、現在は楢俣ダム脇のオートキャンプ場入り口までしか入れない。林道は、もう一か所
湯の小屋温泉側から入るルートもあるのだが、こちらはかなり手前にゲートがある。楢俣ダム脇のオートキャンプ場入り口ではdocomo携帯は繋がるが、
softbankは繋がらない。ゲート手前は幅の広い道なので2,3台は問題なく駐車可能。ここから奥のゲートまで20分。ここからさらに15分の歩きで洗ノ沢が
林道と平行に流れるようになる所が入渓点。ここで、沢床に降りる。しばらくは平凡な様相だ。小釜を持ったナメ小滝が現れると岩盤が発達してくる。
オートキャンプ場入り口付近でゲート
入渓点付近の様相
小釜を持った小滝

ここの岩は白くて、フリクションが非常に利く岩質になっている。この岩盤が発達した様相と、平凡な様相が序盤は交互に現れ、る感じ。
魚影はこの辺りでは見られなかった。しばらく進むとドーム状の岩壁のところに2段8m滝、さらに4mナメ滝がアクセントをつける。
特徴的な岩盤の様相
2段8m滝
4mナメ

もちろん、キノコの時期ということもあり、Kagiyamaさんは携帯図鑑まで持って来ての気合いの入れようではあったが、なぜか、涸れた倒木はすべて
木の皮がはがれ磨かれた感じになっており、キノコは全く生えていない・・・(涙) この先右岸から2本の枝沢を見て1155m付近で二俣。水量比は(1:4)で
ここを右に入る。

何故か倒木の皮が磨かれている
1155m付近(1:4)二俣
6m滝

ここから先は偶に平凡な様相は見せるものの、概ねナメが続くようになり、完全癒し系。魚影も現れるがちょっと薄いか。5m滝を超え、1250m付近左岸から
枝沢が入るうえで巨大な焚火の跡を発見。そこに極上のテン場があった。ここで釣りを兼ねた大休止。しかしヒットせず・・・
ここから先、ナメ床の規模も大きくなってくる。
癒し系が続きます
この5m滝上少し行くと左岸にテン場
ナメ床も大きくなります

しばらくナメ床を堪能すると、6m滝。あまりに癒され過ぎたので、アクセントとしては十分だ。ここはkagiyamaさんが水流左から、私は水流右に取りつく。
水流左は簡単そうで、kagiyamaさんの方が早く滝上に出る。私は強引に落ち口に向かって直上したため、最後ハマりそうになったが、自力で抜けた。
少し進むと(1:1)二俣。ここを左に入る。ここから先は白い岩は無くなり、黒くスベリ易い岩質に変化。ナメもあるが、小滝が現れるようになる。
最初の多段7mは全く問題なし。
6m滝(一番神経を使った滝)
(1:1)二俣。左に入ります
多段7m滝

8m滝も簡単に超え、4mCSは右壁を経つって、CSを乗り越す。その後も小滝を超えていくと再び(1:1)二俣になる。1500m ここを左に入るが、ここから
沢幅も狭くなり、次第に両岸の灌木が少しうるさくなってくる。
8m滝
4mCS
1500m(1:1)二俣

どの記録にも上部のハイマツの藪漕ぎがうるさいと書いてあるが、1830m付近の沢筋に1mくらいの大岩があり、ここに右岸に伸びる細い沢型が入るので、
ここに入ると、軽い笹藪漕ぎと草付、15m程度のハイマツ藪で笠ガ岳の岩稜帯に出れる。沢筋の方を振り返って見ると、ハイマツの海になっており、
我々が選択したルートが一番楽に稜線に立てるルートと言っていいだろう。
1830mの沢筋にある1mの岩(ここを左に入る)
笹を漕ぐと草付に出ます
楽に岩稜帯に到着。

岩稜帯にでて20分で笠ガ岳山頂。平日なのにオバサマ二人組がいらっしゃいました。今日は、快晴。本当に明日天気悪くなるのか???といった感じ。
360度の展望だが、ここからは尾瀬の湿原は見えない。

一般道を湯ノ小屋温泉に向かって下山。水場が1,2箇所有。1510mのところに”咲倉沢非難小屋”なるものが有るが、残念ながら使えない。
1260mで林道に出て、1210mで林道が折れ曲がるところからは地形図に無い登山道が尾根筋にまっすぐ付けられている。山頂から2時間半強で基点P
に戻った。
山頂にて
山頂からの至仏山
池塘が見えます

P.S洗ノ沢は完全癒し系の沢です。詰めの藪漕ぎを嫌って避けられる傾向にあったが、今回のルートをたどれば、楽に稜線に出れる。
  ザイルは必要なく、初級者がいれば補助ロープ程度で足りるでしょう。

遡行図(クリックして)
楢俣ダム周辺のゲート位置(クリックして)






inserted by FC2 system