2011年10月23日 安達太良 湯川

メンバー:SACHさん、ひろた
装備:ザイル8mm×30m、カム
靴:フェルト
地形図:安達太良山
遡行図はこちら

早々に土日の天気が悪いと予報されていた週末。。。最終的に天気の都合で安達太良周辺しか遡行可能な場所は無く、安達太良 湯沢に行き先を決定。
パートナーは、やはり悪天で当初の計画が中止になったっという、SACHに再登場してもらう事になった。

17:45自宅発→18:10石橋駅→宇都宮IC→20:20安達太良SA(仮眠)、5:55同発→6:20二本松塩沢スキー場着
6:55塩沢スキー場基点発→6:56入渓→7:32登山道横断点→9:00三階滝下→11:03二俣(八幡滝)→12:34霧降滝上
→12:53 1210m付近遡行終了左俣へ移動→13:32左俣着(1190mまで遡行)→14:23(二俣)→15:20塩沢スキー場基点着

湯沢の基点は、二本松塩沢スキー場。登山者向けの公衆トイレもあるが、SOFTBANK携帯ではアンテナがかろうじて1本立つ程度、docomoなら繋がるようだ。
入渓点は今回基点から歩いて30秒足らずの車道横断点から。この辺りは平凡な様相が続き、キノコを探しながら進むがなかなか見つからない。
左岸に給水施設の建屋を見ると840mに位置する登山道横断点。その先で食べれそうなキノコを発見。SACHさんも私も確定出来ないキノコであったが、
チョット口に入れてみるとシイタケの味がしたので"シイタケ"と決めつけ回収する。SACHさんも実験台にしようとしたがあっさり断られた(笑)
基点の二本松塩沢スキー場
入渓して登山道横断点まで平凡です
見つけた謎のキノコ・・・

ここから右岸枝沢、左岸枝沢が2本入ると5m滝。水流左端からさっちゃんが上がり、自分は水流右壁に取りついて登る。2段5mナメを超えると右岸に
炭焼き釜跡をSACHさんが発見。さっちゃんに言わせると、こうした人の生活の跡を見て、当時の生活に想いを馳せるのものも楽しいという。。。
沢の様相はこの辺りから岩盤が少し発達してくる。
5m滝(カーソルあてて)
2段5mナメ
岩盤が発達

再び平凡な様相に戻ると左岸から50m滝で出合う枝沢が入り、その先で右岸から50m滝が落ちている枝沢を見ると本流は最初のハイライトの三階ノ滝

3階滝と言っても下からは2つ目までの滝しか見えない。登山道からは3つ見えるのか(?) 最初の滝は7m水流左からノーザイルで直登する。V
2段目は9m滝。ここは水流右を直登。V 3段目8mも水流右、ここで残置クロモリハーケンが2個発見。先週、白毛門沢で2個落としたので回収する。V+

右岸枝沢50m滝
三階ノ滝(カーソルあてて)
2段目(カーソルあてて)
3段目(カーソルあてて)

ここからはナメが続くようになる。3m、4mの小滝を超えると、癒し系のナメ。ここで、ツキヨタケとブナハリがそれぞれ1本の木に群生しているのを発見。
なかなか珍しい光景だ。もちろんブナハリだけGET。この先沢が右に曲がると2m、8mのナメ滝。なかなかイイ感じ♪ 8mは寝ているので特に問題なく登れる。
ナメ床が続きます
3m、4mの小滝
2m、8mのナメ滝

さらにナメ床を進むと正面に絵にかいたような見事な滝が見えてくる。ここが、二俣で、正面に見えた滝は右俣の八幡滝10m。水量は(1:3)で右俣の方が多い。
この八幡滝は水流右から快適に登れるのも嬉しい。滝上は極上のナメ床が伸びている。
二俣にかかる八幡滝(クリックして)
八幡滝は水流右を快適に直登
八幡滝上は極上のナメが続く

ナメ床を進むと、左に大きくカーブしながら傾斜を増して中ノ滝と続く。どこから測れば良いのかは”?”だが、30m滝としておこう。傾斜は寝ているので、
快適に上がっていける。さらにナメ床を進むと最後のハイライトとなる霧降滝15mが現れる。この滝は両岸から高巻き可能だが、水流右壁が登れそうだったので
取りついてみる。下から見ると中段に二人は立てるテラスが見えるので、そこまでノーザイルで登ってみたが、このテラスが割と外傾しているので、
カムで仮支点をとり、ハーケン2枚を打ち込みビレイ。長いシュリンゲを出してSACHさんに上がってもらう。ここでザイルを出して私がリード。岩は濡れており
外傾気味なのが多いのでスタンスは慎重に選ぶ。1段上がってハーケンを打ち1.5m程上がるが20cm位の岩が動くので怖い。動く岩を取り外して、そこに足を置き、
さらに1枚ハーケンを打つ。ここから水流側に行くと頭から水をかぶるので、灌木帯に逃げ込み木をつかんで3m上がって落ち口高さでピッチを切る。W
SACHさんはハーケン回収に手こずるが全部回収しくれフォロー。そのままザイルを引っ張ってもらって抜けた。
中ノ滝へ続くナメ
ナメ床が続きます
霧降滝
霧降滝ルート(カーソル当てて)

霧降滝上はナメ床だが、すぐに平凡な様相に代わる。時間は13時前。この沢は詰めても稜線登山道に出る訳ではないので、1210m付近で遡行終了し
中間尾根を越えて左俣に行ってみることにした。ネマガリタケの藪ではあるが、薄いので、そう苦労せず尾根に上がる。左俣への下りは急だが、
上手くルートを探ればノーザイルで下りれる。
約40分で左俣到着。沢沿いに付けられた登山道を結構人が歩いている。ここから、くろがね小屋目指してちょっと進んでみるが、今一つの内容なので
1195m地点の登山道横断点で終了し、二俣まで戻ることにした。
右俣1210m付近。ここから左俣へ移動
左俣に降りてきました
左俣1195m付近で引き返す。

登山道に上がると荒龍岩の案内版。遡行中は案内板が見えないので気付かないだろう。左俣に降りたところからは沢通しで下降するが、
1か所ゴルジュ内に掛かる6m滝が降りれず、ここだけ登山道で小さく巻く。このゴルジュ下でナメ床に変化すると前方に八幡滝が見えてくる。
ここでアクアステルスに履き替え、(下山用シューズとして結構使えたりして。。。)登山道利用で基点駐車場に戻った。
遡行中は気付かない荒龍岩
ゴルジュ内6m滝へ(カーソルあてて)
八幡滝が見えてきました。


P.S:湯川は序盤は平凡な様相が続くものの、三階滝から上の様相は絶品。地図上で登山道が並行していることから嫌われている感もあるが、
   登山道は八幡滝までかなり高い位置を通っており、全く気にならないはず。滝は全部直登可能でその場合30mザイルで足りる。
   あまり濡れないので秋がお勧めか。

遡行図(クリックして)




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