2012年5月6日 二口山塊 名取川 穴戸沢(穴堂沢) エシコ沢→高倉沢下降

メンバー:SACHさん、ひろた
装備:ザイル8mm×30m、カム 靴:アクアステルス
地形図:作並
遡行図はこちら

オケの都合で2週間沢に行けなかったので、悪天予報対策として中央アルプスから東北まで手広く行き先を検討していたが、関東周辺は天気が不安定の為、
最北案として考えていた二口山隗になる。昨年二口沢源流を遡行したので、今回はその支流にあたる穴戸沢(穴堂沢)エシコ沢→高倉沢下降、大行沢の支流の京渕沢を
日帰り×2の計画で行くことにした。

21:40石橋駅発→22:20宇都宮IC→22:30矢板IC→22:46黒磯板室IC→23:34安達太良SA、6:55同発→7:53仙台南→8:35穴戸沢ゲート
9:00ゲート発→9:51エシコ沢出合→12:20二俣(左俣遡行)→13:25林道横断点→13:49稜線→14:15高倉沢下降開始
→15:40穴戸沢本流→16:10ゲート着

車で穴戸沢右岸林道に入るとゲートはすぐ。駐車スペースは2台程度しかない。入渓準備をしていると足立ナンバーの釣師二人組がやってきた。
愛想の良いかたで、我々も地図を見せて「本流は横断するだけですから、ご心配なく」といって先に行かせてもらう。。。

穴戸沢右岸林道は十分車が走れる状態。しばらく林道を歩き、下降する高倉沢出合を過ぎると本流に良いナメが現れたので、本流を少し遡行。
エシコ沢出合は顕著で、本流から堰堤が見えるのが目印。
ゲートと駐車スペース
穴戸沢本流のナメ
エシコ沢出合

堰堤を二つ超えるとボロボロの日産車が!おそらく林道を落ちたのであろうが、前回の関ノ沢のオフロードバイクに続き、今度はクルマかよ!
魚影も見えたので最初に現れる癒し系の4m滝の釜で竿を出すと型の良いイワナが掛かったが、直前でバラシテしまった。ここで、しばらく粘るもNG
沢を持ったまま滝上のナメ床を進むと、見事な17m滝。ちょっとした流れに糸を垂らしてみたら、20cm越えのイワナが掛かった!禁漁区なのでリリース
4m滝下で
17m滝下で(カーソルあてて)
さらに狙うが魚にもてあそばれる

竿をいったん片づけ、17m滝を登る。かなり滑っているが、今回初めて”タワシ”を用意。岩を磨きながら登るが、すべて滑っているので、登っているのか
滝を掃除しているのか解らないくらいだ(笑)
滝上の小さな淵を右に曲がると5m滝。ここで、SACHさんが尺イワナを発見! 再び竿を出すが小物しか掛からなかった。。。 5m滝は左壁を経つって
直登。
17m滝はヌメヌメ
5m滝下で尺を狙うがヒットせず。
5m滝は左から

この先も、癒し系の淵が散見されイイ感じ。しばらく進むと(3:2)の顕著な二俣。地形図では580mに位置する二俣で右に入れば、高倉沢に向けて
ショートカットが出来る。ただ、水量の多い左俣の奥には、こんな小さな沢から想像もできない大滝が見えているので迷わず左俣に入る。
癒し系ー1
癒し系-2
580m (3:2)二俣

左俣の大滝は35m。一見登れそうもない様に見えたが水流左が登れるようだ。SACHさんがフリーで登って行く。自分もSACHさんより、水流側にルートを
見出し、リポD登攀。それぞれ、快調に登って行くが、10m弱を残してSACHさんが息詰まる。私が追いつくと、ここからスタンスが小さくなるようだ。
私が、ここから2m程上がると、1ポイント嫌らしい箇所があったが、左に細めではあるが救いの灌木に手が届き長めのシュリンゲでセルフビレーを取り
この1ポイントをクリヤーそのまま直上。V+ SACHさんには上からザイルを投げ上がって来てもらった。
35m大滝
快適に上がれます(カーソルあてて)
ここからチョット渋め(カーソルあてて)

滝上は再び癒し系。4m滝を超え、ナメ床も随所に現れる。堰堤の様に見える小滝を越すと右岸に林道が通り、少し進むと林道横断点となる。
4m滝
ナメ床が続きます
堰堤に見えた小滝

ここで遡行を終了させても良いが、偵察含めさらに先に進んでみる。林道上の堰堤を超えるとバックウォーターが広がっている。ここに流れ込む二俣を
右に入る。ここからは多少ナメ床も見られるが概ね平凡だった。三俣、さらに(1:2)二俣、共に進路を右に取り、沢床が藪っぽくなった所で沢から離れ、
右に上がると藪漕ぎも無く、稜線を通る林道に到着する。
堰堤上バックウォーター
最後の小滝
林道到着。終了です♪

高倉沢への移動だが、地形図の通りに林道が付けられており、視界さえ利いていれば間違う事は無い。高倉山が正面に見えてくると左側に”駒新道”と
書かれた廃道の案内板があり、ここから高倉沢へ下降する。沢型に出ると初のブリッジ雪渓。。。そそくさと潜る。昨年の地震の影響か右岸が崩れた様で、
ナメ床が埋まってしまったようだ。 しばらくすると、こちらもナメ床が続くようになる。
高倉山と駒新道(カーソルあてて)
雪が多い2012年の5月末でこの状況
ナメ床が埋れた様です

出てくる滝は概ね3m〜4m程度。なぜか高倉沢のナメ床はフリクションも利き、下降しやすい。こちらもイワナが居て、岩陰に隠れたイワナをSACHさんが
掴みかけたが、捕獲には至らず。しばらく下降すると、左岸から本流より多い水流で枝沢が入ってくる。
最初に出てきた出てきたナメ滝
下降に問題なしです
(1:2)二俣。左から降りてきました。

ここからも、ナメ床が続き、3m滝を右岸壁を経つって下り、そのまま続く見事な右岸壁を見ると穴戸沢本流も近い。合流した穴戸沢の右岸はゴルジュに
なっているが、弱点を見つけ、高倉沢出合付近で林道に上がれた。
ゲートから穴戸沢までは若干の距離と高低差があり、幕営するにはチョイト面倒だったので、昨年利用した二口沢本流の幕営ポイントまで車で移動した。
イイ感じの様相です(カーソルあてて)
左岸側壁と奇石
穴戸沢本流到着です。

P.S:エシコ沢→高倉沢下降はナメの多い半日コースです。高倉沢は若干埋まってしまった感がありますが、それでも短いなりに充実した
   遡行となりました。初級者も楽しく遡行できるはず。エシコ沢の大滝は35mありますが、沢慣れした人ならザイルは30mで十分です。
   幕営適地は高倉沢の方が圧倒的に多いですが、エシコ沢も上部林道横断点付近で見つかると思います。
   ちなみに穴戸沢の各支流の名前は昭文社の山と高原地図(蔵王)に掲載されてますので、そちらを参考にしてください

遡行図




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