2013年10月19日 尾瀬 笠科川 タル沢→井戸沢下降

メンバー:SACHさん、ひろた
装備、ザイル8mm×30m、カム、靴:アクアステルス
地形図:至仏山
遡行図、概念図はこちら

日曜悪天の為、土曜日帰りでまだ行ったことの無い、尾瀬 笠科川流域をねらう。今流域は”帝釈山脈の沢”(廃刊)に掲載されているが、いかんせん記録が古いものが多い。
WEBでも記録が散見されており、その中で、一番様相が良さそうなタル沢、悪沢→井戸沢下降を選択。

19:15小金井駅→19:45栃木IC→20:52沼田IC→21:35鳩待第1駐車場(近辺車中泊)、5:45同発→6:05かさね橋(基点着)
6:28かさね橋→7:12タル沢出合→8:30引上悪沢/ワル沢分岐(焚火休憩あり→9:55 1715m二俣(右に入る)→10:50稜線登山道
→11:15井戸沢下降開始→11:48 1585m(1:1二俣)→13:05県道着→13:15基点P
16:35同発→16:57鎌田交差点→(赤城北面ルート)18:38太田桐生IC→19:02栃木IC→19:30小金井

栃木IC〜沼田ICまでは106km。20時前に高速に乗れたので、通勤割引を使って沼田まで高速で行ってしまう。太田桐生ICで降りて赤城北面ルートで。
行くよりは遠回りながら、楽で圧倒的に早い。下降する井戸沢と入渓点になる”かさね橋”間には駐車場なる物は無く、路側帯のスペースに車を停める
ことになる。2、3台程度のスペースだ。携帯は尾瀬戸倉温泉から県道63号線沿いの集落を過ぎると繋がらなくなる。

”かさね橋”から入渓。キノコモードで辺りを見回しながら進むと、橋から数分はいった所で、クリタケかナラタケのどっちか解らないが(笑)
絶対食べれるキノコとムキタケを発見、ここで採ると荷物が重たくなるので、下山後採りに行くことにし、遡行を続ける。

平凡な様相から3mナメ滝を超え、(3:2)の顕著な二俣でタル沢が左岸から出合う。
県道沿いの駐車スペースと”かさね橋”(カーソルあてて)
笠科川本流(カーソルあてて)
3mナメ滝とタル沢出合(カーソルあてて)

少し進むと6m魚留滝。右から簡単に超えられる。滝上はナメ状小滝を交えた癒し系の様相が続く。4m滝も左右どちらからでも思い思いに超えられた。
タル沢最初の6m魚留滝(カーソルあてて)
癒し系の様相
4m滝(カーソルあてて)

この上はミニ廊下に変化。ここでもキノコを発見し、登って採りに行く。廊下状出口の4m滝は水流左から簡単に超えられる。すると、ミニ廊下はもう一つ
あり、へつったり、両足ツッパリで超えたりして楽しく突破出来る。
この先もナメ床が続く、岩盤も発達して美しい所だ。すると、引上悪沢/ワル沢を別ける(1:1)二俣。一応、出合右岸に幕営可能な場所有り。ここを右の
ワル沢に入る。
一つ目のミニ廊下(カーソルあてて)
二つ目のミニ廊下(カーソルあてて)
癒し系様相から引上悪沢/ワル沢分岐(カーソルあてて)

”ワル沢”と言った所で、悪い様相は皆無。2段5mトイ状は両手両足ツッパリで超える。この先の4mナメ滝を超えると(3:2)二俣。ここを水量の多い左に
入る。
2段5mトイ状(カーソルあてて)
4mナメ滝(カーソルあてて)
(3:2)二俣

さらに小滝をいくつか超えていくと1715m付近に位置する(2:1)二俣。本流筋は水量の多い左俣で、悪沢岳頂上付近に詰めあがるが、地形図を見る限り、
藪漕ぎが多そうなので、水量の少ない右に入る。この先、少し行くと左岸にテン場があり、ここが幕営適地の最終ポイントになる。

この先は、滝らしい滝は無く、(1:2)、(2:3)と二俣が出てくるが、いずれも水量の多い右を選択。1900m付近で水流も無くなり、ネマガリタケの藪に突入する
が、藪漕ぎになった時点で傾斜は緩むので、きつく感じることは無い。10分程度の藪漕ぎで稜線登山道に出た。道は明瞭。鳩待峠からのハイカーと多く
すれ違う。
1715m(2:1)二俣と最終テン場(カーソルあてて)
源頭の様相
登山道到着です

さて、井戸沢の下降点に向かう。顕著な鞍部は無いが、地形図にある1867mピークの南面であれば、何処で降りても井戸沢に吸い込まれるので、高度計
を持っていれば、問題だろう。

笹薮を漕いで行けば、すぐに沢形が入る。悪いところは無く、ナメ床交じりの様相で下り、右岸から同水量で沢筋が入る。井戸沢のハイライトはここから
で、ナメ床が続くようになる。グリップも割と利き降り易い。
井戸沢への下降
小ナメも混じります
(1:1)二俣右から下はナメ床が続く(カーソルあてて)

長いナメ床を過ぎ、8m滝は傾斜も緩く水流左を簡単に下降。その下の3m滝を降りると、一旦ナメ床が途切れるが、少し進むと、またナメ床が断続的に
現れる。
8m滝とその下の3m滝(カーソルあてて)
断続的にナメ床が現れる。
2段4mナメ滝

1480m付近からはまた長いナメ床がひたすら続く。5mナメ滝を左岸側の草を掴んで下り、7mナメ滝は細かい起伏を上手く拾えば、水流を右から左に
横断しながら降りることが可能。さらに連続されるナメ床を堪能。。。
5mナメ滝は左岸の草を掴んで下降
7mナメの下降(カーソルあてて)
ナメ床は続きます

平凡な様相になると林道も近い。県道手前には2つの堰堤が続き左岸を小さく巻いて県道に出た。井戸沢には”井戸沢橋”が架かっているので、こちらを
遡行する場合は、橋名を見て判断すればよいだろう。車までは10分の歩きで戻れる。さて、時間はまだ13時過ぎ。。。こんな時の為に用意した、そばつゆ
ツマミ&ノンアルコール飲料を持って、行きで確認したキノコを採りに行く。採れたてのキノコをその場の河原で、キノコ鍋・・・ちょっとした幕営気分を
味わって帰宅した。
堰堤到着(カーソルあてて)
井戸沢橋からの様相
オマケ。。。

P.S:今回のルートは完全癒し系の沢です。運動靴にジャージでも行けるので、初心者を沢の世界に引きずり込むにはお勧めの沢でしょう。。。(笑)
   ザイルは、初心者連れて行く場合でも20mあれば十分です。

遡行図(クリックして)
概念図(クリックして)


inserted by FC2 system