2014年4月5日 丹沢 河内川 火打沢

メンバー:RURUさん、SACHさん、ひろた
装備、ザイル8mm×30m、カム、靴:アクアステルス
地形図:山北
遡行図・概念図はこちら

不安定な天気となった今週末。当初計画していた沢を中止し、西丹沢 河内川(こうちがわ)火打沢に行くことにした。2,3のWEB記録を斜め読みすると、短いながらも結構滝が多く
手ごたえがある模様。癒し系好みのメンバーでどこまで行けるか解らないが、まぁ行ってみることに・・・。

4:25自宅発→5:53南越谷駅、6:05同発→6:26安行IC→7:23東名東京料金所→8:13大井松田IC→8:42基点着
9:07基点発→9:20火打沢入渓点→11:07 4段50m滝上→11:20 15m滝→13:05ゴルジュ上→13:45 460m(1:4)二俣
→16:00不老山登山道→16:50基点P

道の駅「山北」を過ぎ、道が左に大きく曲がった先で、地形図を見ながら火打沢を確認。駐車スペースは良いところが見つからず、県道脇のスペースを
見つけて駐車。ここから不動山ハイキングコースに入る。対岸に渡る橋を利用して火打沢にアプローチ。2つの堰堤を超えると早速10m滝がお目見え。
ここは右岸から2本の枝沢の滝が入りなかなかの景観。10m滝は直登できず、右岸から小さく巻く。
基点から不動山ハイキングコースへ(カーソルあてて)
火打沢へ(カーソルあてて)
最初の10m滝(カーソルあてて)

10m滝上に出ると、最初の難関である4段50m滝が見えてくる。後日WEBを見たら左岸巻きの記録が多かったが、1段目の左壁を登れば、2段目
に登れるのでは・・・と思い、ザイルを出して左壁に取りつく、残置の多い丹沢だが、ここには残置類は一切ない。下部はまだ良いが、土がかぶさってくると
非常に悪く、ランアウト状態で、なんとか、細い灌木まで到着。下からはバンド状に見え箇所も外傾気味で悪い。さらに細い灌木で視点を取って、
二人に上がってきてもらう。ここからは2段目に取り付けなくても逃げれるので、精神的には安心・・・。ここから、微妙なバランスを要求されるトラバースで
2段目を覗き込むも、ここに突っ込んだら、後戻り出来ず、右手を伸ばして写真を撮るのが精いっぱい。ここはムリせず、引き返し、ここから右岸で、
高巻いた。途中にSACHさんが、「食べられそうなキノコがある!」というので、見に行ってみると、シイタケと思しき、おいしそうなキノコ。。。、これは
とりあえずGETでしょ!ということで収穫。

右岸の巻き途中から見る2段目はやはり悪く、突っ込んだら相当ヤバかったかも。。。3段目、4段目も登れる滝ではなく、このまま巻いて4段50m滝上に
出た。
4段50m滝
左壁から2段目をねらうが・・・(カーソルあてて)
高巻き途中から3段目、4段目

4段50m滝上は、小滝とナメ床が混じる様相で楽しいところだ。少し進むと、両岸の壁が立ってきて、15m滝が見えてくる。この滝の50m程手前右岸に
残置ロープがあり、この辺りから登って、巻くのがセオリーらしいが、どこか弱点は無いか探る。水流左も5m程頑張れば直登できそうだが、この5mが悪く
ムリ。水流右のザレルンゼから上がれないか、ザイルを出して取りつく。このザレも結構悪いが強引に上がって、立木でビレイ。ここから水流
右に位置する草付を登るが非常に悪い。中間支点も頼りない細木にシュリンゲを巻きつけるくらいで、結構命がけ。ザイルも30mではギリギリ。
運を味方につけ何とか登ったが、当然、後続は皆ゴボウ。
大滝上の様相(カーソルあてて)
15m滝(カーソルあてて)
15m滝を右から超える(カーソルあてて)

さて、15m滝上から沢床に戻りたいところだが、すぐ上に10m滝が控えており、ヤバそう。ザイルも30m一本だと懸垂で滝を降りることも難しいので
ここでは沢床に降りず、ザイルを伸ばしてもう1ピッチ左岸巻きを続けた。ここで、古い残置ロープを発見したが、何用に使ったものかは解らない。
この先も、悪いゴルジュになっており、最奥に見える滝が超えられないと脱出不可能の雰囲気を漂わせている・・・。ここで、初めてトポを見てみると
どうも、この悪いゴルジュは突破出来るようだ。「ちょっと偵察してくる」と言って二人を残し懸垂で沢床に降りる、すぐ先の釜をもった4mトヨ状滝は左壁
を利用して上がってみるが、最後の一歩がかなり度胸が入りそう。自分一人なら何とかなるかもしれないが、フェルトソールのRURUさんだとチト
厳しそう。さらにこの先の滝のことを考え、ここは敢無く断念。左岸側の壁の唯一の弱点を拾って二人の元へ引き返して、このゴルジュ全体を巻いた。
後日家に帰ってみると、4mトイ状は水流を直登している写真があり愕然とした・・・う〜ん水に入ることは全く想定外だったからなぁ・・・、
15m滝上の10m滝も高巻く(カーソルあてて)
偵察しに懸垂
最狭部4mトヨ状(カーソルあてて)

ゴルジュ上は、ナメ床状混じりの癒し系。1枚岩の4m滝は私だけ水流左の1枚岩から上がる。通常は水流右らしいが、腰上まで水につかるのを嫌がって
二人は右岸を巻いていた。この先、広河原状となったところで休憩、先ほど採れたキノコを焼いて食べてみる。調味料は全く持ってこなかったが、
やはり美味しい!、これはやっぱりシイタケに違いない この広河原が終わったところが460mに位置する(1:4)二俣。ここを水量の多い右俣に入る。
1枚岩の4m滝(カーソルあてて)
広河原状で休憩(カーソルあてて)
460m(1:4)二俣

この先も、しばらくは小滝とナメ状の床を交えた癒し系が続く。ここから40分ほど進むと10m滝が行く手を阻む。ここは二俣になっており、右岸から25m滝が
入っている。本流は右。この10m滝も直登はムリで、水流すぐ右のルンゼからザイルを出して取りつく。支点は灌木で取れるが、土混じりなので慎重に・・・
小滝を楽しむ(カーソルあてて)
10m滝と右岸の25m滝
10m滝は右の小ルンゼで上がる(カーソルあてて)

10m滝上は間髪入れずに3段15m滝。ただ、この滝は全段ともザイルを出すまでもなく快適に直登できる。 この先の(1:1)二俣を右に入って、いくつか
小滝を超えると、また顕著な9m滝が出てきた。これはシャワーすれば登れるが、どうも頭からのシャワーはメガネを掛けていると不利で。ちょっと
突っ込んでみたものの敢無く敗退・・・、すごすごと右岸を小さく巻いて上がるが、巻きも嫌らしいトラバースが1か所あるので、シュリンゲで確保して進む。
3段15m滝は快適に直登可(カーソルあてて)
(1:1)二俣は右に(カーソルあてて)
9m滝(カーソルあてて)

この先、5m程度の小滝を超えると、また(1:1)二俣。ここも帰りの事を考え右に入る。水も枯れてくると沢が藪っぽくなってくるので左岸に上がって
登山道を目指す。獣道も多く紛らわしいが、藪漕ぎもなく5分程度で問題なく登山道に出た。内容の濃い沢だったが、やはり短い沢だったようで、
特に急いだわけではないが1時間かからず基点に戻ることができた。
最後の小滝
藪っぽい(1:1)二俣を右に入って終了(カーソルあてて)
登山道から海が見える

P.S:火打沢はたしかに、短いながらも内容は濃かったです。今回は予習が少なかった分、無駄な直登(?)もあって緊張感のある沢登りができました。
   核心ゴルジュは突破できるようですが、最悪、脱出可能になるよう、40m以上のザイルを用意しておくと安心です。持って行ったトポは遡行時間
   4時間とありますが、6時間は見ておいた方が良いでしょう。下りはあっという間なので、ご安心を! 

火打沢遡行図(クリックして)
火打沢概念図(クリックして)

沢登りトップへ       その空の下で。。。トップへ


inserted by FC2 system