2014年5月18日 足尾 渡良瀬川 仁田元沢

メンバー:ひろた単独
装備、ザイル8mm×30m 靴:アクアステルス
地形図:皇海山、中禅寺湖
遡行図・概念図はこちら

土曜夜のチャイコフスキー5番の演奏を終え、1次会、2次会と参加したが、日曜日の天気がとっても良いので、2次会を途中で退席してたまらず一応用意しておいた計画の
足尾 仁田元沢に行くことにした。この沢を車1台で日帰り遡行をする場合、基点を足尾銅親水公園とし、石塔尾根を利用して戻ってくるルートとなる。

5:58自宅発→7:12足尾 銅親水公園着
7:35銅親水公園発→8:35仁田元沢スリット堰堤(入渓点)→13:55石塔尾根1745m鞍部→15:25沢入山→16:01中倉山→17:15銅親水公園着

オケの2次会は0時過ぎたが、中ハイ1杯半で退席したため、残酒は無し(念のため)。6時前に起きて7時半前には基点の銅親水公園にノ駐車スペースに到着。
丁度60代くらいのガイド登山みたいなパーティーが中倉山に向けて出発していった。 入渓準備を整え自分も歩き出す。松木川を横断する橋はあるが、
簡単に横断できそうだったので、銅親水公園にかかる大堰堤のすぐ上から仁田元沢に向かって真っすぐ歩き出す。仁田元沢に入ってすぐ左岸の林道に上
がって奥まで行く。林道が左岸から右岸に渡ると、最終のスリット堰堤が現れ、そこから入渓となる。といっても突き出たボルトにシュリンゲを掛けて、
下のボルトに足を乗っけるという感じで、ここが核心だったかも・・・(笑)
ここから直線的に仁田元沢へ(カーソルあてて)
林道を進む
入渓点となるスリット堰堤(カーソルあてて)

スリットの隙間から早くも釣り師の姿・・・。「どうですかぁ?」、に 「ぼちぼちです」との事。こういうのって釣れてない事なのかな・・・?まぁトラブルにもならず先
に行かせていただく。
新緑時期ということもあるだろうが、平凡な様相でも渓相は良い。しばらく進むと、WEBで見た左岸枝沢の10m滝が出てきたが、今日は水量が少ない様だ。
4m程度の小滝を2つ、3つ超えると広河原。たまに魚影も見たのでたまらず竿を出してみるが釣れない。
入渓点の様相
左岸枝沢の10m滝
癒し系の小滝(カーソルあてて)

広河原を進んでいくと巨岩のある3m滝。左から簡単に超える。この上も平凡な様相だが、渓相は良い。しばらく進むと左岸上部に岩峰が見え、左岸から
枝沢が入る。
巨岩3m滝
渓相は良いです(カーソルあてて)
左岸に岩峰

この先も平凡。すると、上流から沢の格好をした4人組パーティが下ってくる。私は水線、彼等は左岸の壁際を歩いていたので、挨拶しか出来なかったが、
ここを下って来るということは庚申川流域を昨日遡行して来たのだろう。なんであれ玄人山岳会に違いない。この辺りでも魚影はたまに見かけたが、
そう多くは無いようで、再び竿を出すもアタリ無し・・・、インゼルを2つほど交えると、左岸からわりと顕著な枝沢が入る水量比は(3:1)。この先でようやく
滝らしい8m滝が現れる。ここは左から簡単に巻ける。
下ってきた4人パーティ
(3:1)二俣
8m滝

この上は小滝の連瀑帯。ただ、この区間は短く。見通せる小滝群を上がってしまえば、また平凡な癒し系になる。この上で、1390mに位置する左岸の細い
枝沢。さらに少し先で、また左岸から(3:1)くらいで枝沢が入るここは1450mで出う枝沢だろうか。銅親水公園を基点にした場合は本流を進めば進むほど、
帰り道が長くなるので、時間を見計らって左岸枝沢利用でショートカットしても良いだろう。moto.p氏の記録だと、最奥の1745m鞍部から3時間で戻っている
ので、自分のペースだと帰り道は4時間と見ておけば十分と考え、本流を進む。。。まぁ日が長いので問題ないでしょう。
小滝の連瀑帯(カーソルあてて)
1390m左岸枝沢
1450m左岸枝沢

この先、2m,2mの小滝が1箇所、4m階段状の小滝がひとつ出てきて、滝は終了。右岸の北面斜面には雪渓が残り、これが、次第に沢を埋めると、1680m
に位置する最終二俣となる。雪渓が顕著に二俣になっているので解り易かったが、雪が消えると、笹に覆われ、判別しにくいかも・・・
この二俣を左に入ると庚申山荘の方へ行く。石塔尾根へは右だ。雪渓をちょっと上がって腰上笹薮の笹薮を上がっていくと、1745mの石塔尾根に出た。
4m階段状滝
北面斜面にはまだ残雪ありました。
1680m付近の最終二俣
石塔尾根 1745m鞍部(正面は皇海山)

稜線上は薄い踏跡がある。藪は殆ど無いので特に問題ないが、1822mピーク付近は鬱蒼とした感じで、松木川側で小さく巻いたが若干コメツガ交じりを
進むことになった。ここは北に尾根が延びているのでガスっているときだけは注意。、1822mピークは仁田元沢側を巻いた方が良いのかな?

藪漕ぎはせいぜい5分程度で、石塔尾根稜線に復帰。ここから先は草原のような感じで気持ちが良い。途中UFOが着陸した跡の様なものが稜線上に
あったが、何なのだろう。踏跡は仁田元側についているが、稜線ピークを忠実に歩いても問題なし。
1822mピークを巻き終えるとテープ発見
沢入山方向
途中UFOが着陸した跡の様なものあり


1704mの沢入山、1500mの中倉山までは稜線上を忠実に進む。それにしてもウメコバ沢を代表とする松木川北面の沢の崩壊度はすさまじく、『足尾山塊の
沢』という本にいくつか紹介されていたが、あまり遡行する気になれない。中倉山からは松木川側から仁田元沢に回り込む様に道が付いている。割と明瞭
で、テープも散見されたが途中道を見失い、面倒なので尾根から左の沢形の方に強引に降りていったら、たまたま登山道と合流。そのまま仁田元沢左岸の
林道に出た・・・。
ガレガレ・ザレザレのウメコバ沢
沢入山山頂
中倉山方向&中倉山からの下山道(カーソルあてて)


P.S:仁田元沢は変化には乏しいですが、渓相は割と良いです。石塔尾根も気持ちが良いので、結構楽しめると思います。ザイルの必要性は全く感じませんでしたが、
   30m程度1本持ってけば十分でしょう。下降ルートとしても使えるので車が2台あれば庚申川流域を遡行して、仁田元沢を下降すれば充実した遡行になると思います。
   沢中整地済みのテン場は見ませんでしたが、おおむね平凡な沢なのでどっかしらテン場は見つかると思います。

仁田元沢遡行図(クリックして)
仁田元沢概念図(クリックして)


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