2014年7月26,27日 魚野川 小ゼン沢下降→小平沢
メンバー:ひろた、他2名
装備、ザイル8mm×30m 靴:アクアステルス
地形図:岩菅山、上野草津
遡行図・概念図はこちら
今週は、会社の祝日で3連休。2泊3日の沢ということで群馬/長野県境の魚野川本流を計画した。ただ、土壇場になって天気予報に翻弄され計画を縮小。
どうせ縮小するなら、魚野川流域で記録の少ない小ゼン沢、小平沢をチョイス。魚野川本流はいつか・・・に先延ばしすることにした。
18:25自宅発→19:03小金井発→19:33栃木IC→20:28渋川伊香保IC→2158道の駅「六合」、5:10同発→白根開善学校先ゲート
初日: 6:37ゲート発→7:10馬止メ登山口→9:00稜線登山道(オッタテ峠)、9:15小ゼン沢下降開始→11:45魚野川本流出合 →13:15庄九郎沢出合(行動終了) 二日目: 6:11出発→6:23庄九郎ゼン下→7:10庄九郎ゼン上→7:30小平沢出合→10:10稜線登山道→11:00オッタテ峠→11:48馬止メ登山口 道の駅「六合」で天気を調べて、計画縮小を決定。代案も用意がなく、表題のコースとなった。オッタテ峠から延びる”馬止メ”登山口に向けて車を走ら
せるが、白根開善学校の少し先でゲートになってしまう。駐車スペースはゲート横に1台、ゲートから50m戻ったところに3,4台。ここでは、sohtbank携帯は
使えないがdocomo、auは繋がる。このゲートから稜線まで全く水場は無い。幸い水はメンバーが2Lのペットボトルを持ってきてくれたので、3人で分け
オッタテ峠を目指す。ゲートから30分チョットで馬止メ登山口。そこから、休憩交えて1時間50分でオッタテ峠に到着。
稜線登山道合流点から野反湖側に10m歩いたところで沢型が見え、地形図で確認するとどうも、この沢型を降りれば小ゼン沢の下降になる様だ。下降を
開始するとすぐに踏跡を発見。この小ゼン沢は釣師が使うという話を聞いていたが、まさにその証拠を発見した感じ。しばらく下降を続けると水流が現れ、
ナメ床も現れる。
この先は概ね平凡。せいぜい滝は出てきても5m程度で、お助け紐さえ使わないで降りれるレベル。水量が多くなってきたところで、竿を出してみるが、
アタリなし。魚影すら見なかった・・・。
沢中、1か所雪渓ブリッジが残っていたのには驚いたが潜って突破、そのすぐ先で5mクラスの滝が出てきて右から小さく巻いて降りると、これが小ゼン沢
最初の滝の”ネジレゼン”で、すぐに魚野川本流と出合う。ちょうど稜線から2時間半だった。
本流は燕滝5mが掛かっている。燕滝の大釜で再び竿を出すがアタリは無い。ネジレ滝に戻ってみると、ようやくここでレギュラーサイズが掛かってくれた。
燕滝は右から簡単に超えることが出来る。滝上は平凡で、いくらでもイワナが泳いでいそうだが、先行者も居ないのに魚影は、この渓相にして残念ながら
非常に薄い。竿を出しながら進むがアタリも無かった。。。小ゼン沢から下ってくる釣師が居るとはいえ、オッタテ峠を越えてやっとたどりつく流域。。。
沢屋が全部釣り上げてしまったと言うのだろうか???
しばらく進むとナメ床が現れ、右岸から庄九郎沢が出合うが、地形図で確認しないと解らないくらい、名前が付いた沢にしては小さな流れだった。
ここで、常吉さんが左岸にテン場を見つけるが、薪が少ない所なので、もう少し先に行ってみましょう・・・ということで、竿を出していないお二人に先行し
てもらい、より良い場所を探してもらう。私も竿を出しながらお二人を追うと、この先で6m2段の大ナメ。ここで、ようやく2匹目GET。
ちょうどここで二人と合流。この先に庄九郎ゼンがあって大高巻きしないと越えられず。残念ながらそこまでに良いテン場は無かったとの事・・・。
「じゃぁ仕方ないですね、さっきの場所で幕営しましょう」とテントを渡して、自分は一応庄九郎ゼンまで行ってみた。庄九郎ゼンは10mほどの見事な滝。
すべての記録に”左岸を大高巻きして超える”とあるが、よく見ると、水流左端から取り付けそう。近づいて見上げると、6mほど立っているが、スタンスが
つながりそうで、そこを超えられれば、後は楽勝ということが解り、今日はここで引き返す。
庄九郎沢出合横の幕営地に戻ると、すでにテントが設営されており、薪集めが始まっていた。3人で薪をかき集めて、たき火もそこそこに全員釣りに
出かけるのであった・・・
二日目
今日は昼から雨ということで早めに出発。2段6m大ナメ上にある3m大釜滝を超えると庄九郎ゼン。15mって記録もあるけど、まぁ10mってところでしょう。
早速、昨日下見した水流左のルートをザイルを出して登ってみる。出だしはヌメヌメなので、タワシで磨いて垂直部分へ。リスは多く、適当な場所で1発ハー
ケンを打ち、スタンスになりそうな場所をタワシで擦って登る。水流側のスタンスに足を置くと右肩にシャワーをまともに食らうが、ここで、ガバホールドが 理想的な所にあり突破。。。登ってみればグレードはV程度。 多くの記録にあった”大高巻き”ってどの程度か解らないが、サクッと直登できるので、
こっちの方が楽しいんじゃないかな? 支点は灌木で容易に取れ、ピッチを切ってお二人にも上がってきてもらう。
庄九郎ゼン上は平凡な様相で、右岸に良いテン場がある。ここは薪も豊富だ。 この先で巨岩帯に入り2条7m滝を超える。この辺りは”上のゴート”と
呼ばれる所らしい。するとすぐに小平沢が右岸から入る。水量比(1:4)。
小平沢は序盤平凡な様相に小滝が混じる感じ。魚影は見当たらず調査釣りをしてみるがアタリなし。6m滝が現れたので竿をしまう。この滝は登れず
右から小さく巻いた。この先も、出てくる滝は3m前後の物ばかりで、難しいところは一つもない。
しばらく進むと1630mに位置する(1:1)二俣。ここを左に入る。3連瀑の小滝を超えると、概ね平凡な様相が続く。沢型が消えると、手で簡単に掻き分けられ
るほどの笹薮。魚野川本流源頭部の北ノ沢&南ノ沢は根曲がり竹の密藪と聞いているが、こちらの藪は”癒し系”。登山道もここは稜線上にあり、あっけ なく終了した。
ここから、オッタテ峠までの道はあまり歩かれていないようだが概ね明瞭で全く問題ない。あとは、登ってきた道をゲートまで歩いて終了する。
P.S:小ゼン沢、小平沢共に、敢えてこの沢を目指して遡行する必要はありません。ただ、魚野川本流遡行のエスケープルートとしては藪漕ぎも少なく
両沢とも機能を発揮するかと思います。両沢でザイルを必要とするところはありません。この時期アブはまだ居ませんがヌカカ?が多かったです。
魚野川は、ほぼイワナ狙いに入ったわけですが予想に反しに魚影は非常に薄く、その点はガッカリでしたが、渓相は良かったのでいつか本流遡行を
する時もあるでしょう。
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