2015年2月21日 房総 小糸川流域 木和田川本流

メンバー:ひろた単独
装備、ザイル8mm×30m、カム#0.5、 靴:アクアステルス
地形図:坂畑
概念図はこちら

まだまだ寒い2月、高校の同窓会の幹事会(飲み会)が千葉であるついでに、房総の沢を1本行ってみる事にした。。今回は、WEBで記録が無い豊英湖から延びる木和田川本流をチョイス。
内容はどうであれ、同窓会ついでなので、お構いなし。こういう機会じゃないと、遡行しないだろうと思えば。。。と言う気持ちで調査してみる。


18:30自宅発→19:46谷和原IC通過→20:55村上駅横通過→21:13穴川IC通過→21:25松が丘IC→21:40市原SA、5:38同発→5:54君津IC→6:30大戸場滝付近基点P
7:00基点P発→7:17木和田川入渓→7:20大戸場滝下→8:35東沢出合→8:40中沢出合→11:45稜線着→道迷い
→12:26下山開始→12:45 190m付近本流→13:09中沢出合→13:12東沢出合→13:45湯ノ沢橋上→14:05基点P着


木和田川へのアプローチだが豊英湖畔(とよふさこ)にある、豊英湖つり船センターをめざす。ここから対岸に渡る橋を通って清和県民の森の施設に向かって
進んでいくが、清和県民の森の施設までは進まず、最初のトンネルを潜って数百m進んだところに10台程度停められる駐車場があるので、ここに車を
停める。携帯はsoftbankでもつながるがトイレは無い(概念図参照)。
トイレはさらにこの林道を清和県民の森の施設まで進み、オートキャンプ場先の湯ノ沢橋を渡ったところにある。
気温1.2℃を見て、おっ!凍って無いじゃん!と喜ぶのは俺くらいか・・・ 入渓点は林道を少し歩き、”豊英大滝”(地形図では大戸場滝)と書かれた指導標から
入渓した。
木和田川沿いの基点駐車場
豊英大滝指導標から入渓
入渓点にある右岸の白い側壁

入渓点のナメ床を少し進めば、すぐに大戸場滝。2段構成のナメ状滝で、よく見ると下段は右端、上段は左端にステップの様なものが掘られているが、
これを利用せずとも直登可能。滑りやすいのでタワシがあると良いだろう。滝上は埋まった場所もあるが概ねやさしい雰囲気の漂うナメ床。この辺りは
林道も並行して走っているようだが、かなり高いところに道がある様で、遡行中全く気になるような事は無い。しばらく進むと、林道の下を通過、帰りがけ
解ったが湯の沢橋と名付けられている様だ。
大戸場滝(クリックして)
滝上の様相
湯の沢橋の下を通過

おだやかな様相が続く中、右岸から林道に上がる階段を発見。その先で顕著な右岸枝沢。高度計を見るとおそらく130m付近で右岸から入る枝沢だ。
この枝沢は少し行くと切り立った壁に堰堤が設けられており、沢通しの遡行は出来ない。

本流に戻り、少し進むと、今度は左岸から白い色をした細い枝沢が入る。ここには道標も立てられているが、こんなところ運動靴じゃずぶ濡れになるし、
どういう人向けに建てられた道標なのか謎。。。この白い成分は何なのか?上信越なら硫黄の確率が高いが、全然匂わないし、これまた謎だ。
右岸に林道に上がる階段発見
130m付近で出合う顕著な右岸枝沢(カーソルあてて)
道標の立つ白色の左岸枝沢

この先も、いかにも房総の沢といったナメ床が続く。ここで早くもスリップして、厚手の手袋をビショビショに・・・(涙) もうちょっとまともな手袋を用意した方が
良かったかも。。。 この先、顕著な右岸東沢出合。この辺りの本流はずっとナメ床が続いていて、さらに右岸から中沢が出合う。中沢の出合に掛かる3m滝は取りつかなかったが、いかにも滑りそうでチョイト嫌な感じ。。。

ナメ床が続く。。。
東沢出合
中沢出合に掛かる3m滝

このまま、本流をつめていくと、小規模ながら、房総特有の土壁やそれで作られたゴルジュなどが現れる。釜は一部吹きあ所も有るが、スリップしなければ
腰を濡らすことは無い。さすがに手足が冷たいので、適当な所で、一旦焚火休憩をした。
一瞬現れるゴルジュ
一瞬現れるナメ滝状
焚火レシピ

体も暖まり、遡行を続ける。この先、ミニ淵や3mの小滝も出てくる。こんなマイナーな沢だが、この3m滝にトラロープが付けられているのだから、誰か
遡行してるんですねぇ・・・、もちろんトラロープ使わなくてもここは大丈夫でしょう。
ミニ淵(カーソルあてて)
ミニゴルジュ
3m滝

ここから先、分岐は、水流の多い方&沢床が低い方を選択して進む。ナメもわりと奥まで続いていた。。。おそらく、ここが最後になるだろう(1:1)後日確認
すると、215mに位置する二俣
を、東沢下降を考えていたため、地形図を確認することなく左に入る。。。確かに、高度計は標高の変化が少ない房総の沢では
全く当てにならず、中沢出合から地図もほとんど広げてない。見たところで・・・という気持ちもあった。・・・が、やはり、ここを左に入ったのが稜線で迷う
原因になった様だ。詰め上げれば林道に出るはずだったのに、林道に出ないまま稜線に到着。予期しない方向から1台のバイクの音が聞こえたが、
まずは高い所に上がろうとすぐ近くのピークを目指す。下草は無く30秒ほどでこのピークに到着。看板みたいなものが立っていたが、道標ではない。
古い青テープもあったが、何処のピークに到着したかは不明。とりあえず磁石を見て、狙った方向に進むも、車の音も聞こえず、道も見つからない。
一回、あれかなと思って下ったところは単なるがけ崩れの跡で、また登り返す。。。
ナメ床は上流部も散見
実際は215mにある(1:1)二俣を左に入り失敗する
林道に出るはずと思ったが・・・

時間は大丈夫であるが、夜の幹事会には定刻どおりに行きたかったので、多少あせる気持ちもあり、一旦元のピークに戻り、100%確実下山できると
思われる方向に伸びる尾根を進む。下草はやはり無く歩きやすい。しばらくすると、急激に高度を落とし、沢床に出た。何処の出合だ? と思ったら沢は
∪の字型に折れ曲がったところに出ただけ。。。仕方なく、下流方向に下ると右岸からかれた枝沢。後日、地形図を改めてチェックすると、187m付近に
位置する右岸枝沢だったようだ。その後、来るときに見た場所が視界に入り、ホッとすると同時に、マヌケ感も沸いてくる。。。

下りは、湯の沢橋下で打ち切り、橋の上に上がったら、オートキャンプ場があり、お客さんが、「凄い所から人が出てきたからビックリした!」といわれる始末。
まぁクマと間違われて撃たれるよりはマシだろう。。。 林道をテクテク下り、基点に戻った。
思いもよらないところに三角点有り
187m付近の沢床に降りてしまう
湯の沢橋上のオートキャンプ場(カーソルあてて)

P.S:木和田沢は変化の少ない地味な印象であった。敢えてわざわざ来るような所でもないかもしれないが、埋まっている箇所は多くないので、
   房総も数本遡行して、他にないかな・・・?と探しているなら、良いかもしれない。晩秋であればきっと紅葉も綺麗なはずで、東沢の下降も織り交ぜれば
   もっと遡行価値は高まるかも。ザイルは初級者、初心者がいるなら30m一本あれば、最初の大戸場滝も問題無し。ただ漠然と遡行してると小生みたいに、
   稜線に出て迷うので、注意。GPSがあると便利でしょう。地図読み練習するなら、房総の沢でやればかなりレベルアップが図れるかも。。。(笑)
概念図(クリックして)


inserted by FC2 system