2015年4月25日 安倍川 藤代川左俣

メンバー:ひろた、他1名
装備、ザイル8mm×30m、カム#0.4、0.5 靴:アクアステルス
地形図:湯の森、篠井山
遡行図、概念図はこちら
6月に入るとヒルが多くなるという静岡安部川流域の藤代川を4月中に狙う。この辺りが栃木から東名高速利用で週末で遡行できる限界流域と言った感じか000さて藤白川には
左俣/右俣が遡行対象となっており、地元静岡山岳会が発行しているハイキングガイドでは右俣が紹介されているが、左俣も面白いらしい。初日に左俣、翌日に右俣を遡行する
事にした。今回は北ノ又川でご一緒して以来の山登魂の鈴木さんがご一緒していただいた。

17:55自宅発→18:55五霞IC通過(R4)→19:58安行IC→20:25用賀(R246)→21:25厚木IC→22:35清水PA、5:30同発→新静岡IC→6:25有東木林道車デポ→7:00藤代川基点P着
7:28出発→7:51左俣/右俣分岐→8:50 2段12m滝下→10:50 1025m付近(2:1)二俣(途中たき火休憩→12:05 1135m右岸枝沢出合
→13:15 1440m地点遡行打ち切り→13:30 1525m右岸尾根着、13:40下山開始→14:55 1001mピーク手前→15:35基点P着

今回、車は2台あるので、1台を有東木(うとうぎ)から地蔵峠に向かう林道奥にデポ(概念図参照)。舗装路からダートに変わってすぐの所に6代くらいの駐車
スペースが、あり、さらに奥にも3台くらいのスペースがあるので適当な所に停める。今日はここには戻らず、翌日の右俣遡行でこの場所に来る予定。
藤代川遡行基点は藤代集落横にあるダートを100mほど進んだところに3台ほどの駐車スペースがあり、ここを利用。dokomo携帯はココでも使用可能。
基点から、藤代川左岸に渡る吊り橋が掛かり、対岸に渡り作業道を少し歩いて、堰堤上に出るここに平らな場所があったので、今宵の幕営ポイントに
する。左俣/右俣の出合はこの堰堤の下に位置する。
藤代川基点駐車スペース
吊橋で左岸に渡ります
右俣の堰堤から見る左俣/右俣出合

左俣に入るとすぐに立ちはだかる滝が視界に入る。近づくと15mはあろう見事な直瀑。かなり手前からではないと巻けない様な様相だが、前衛の3m滝を
超えると左岸から巻けそうだったので左岸高巻きに入る。この滝は右岸はかなり上まで巻き上げられるので注意。滝上は大岩が転がる様相、その中に
3、4m程度の小滝が散見される、4m、7mの2連続滝は4m滝左壁を経つって、7mは水流右で超える昨年同様、鈴木さんは軽快に登っていく。渓相はまず
まずだが入口にある15m滝が利いているのか、魚影は全く見ない。
左俣入口から。15m滝が見える
15m滝は、前衛小滝の先で左岸巻き(カーソルあてて)
4m、7mの2連続滝(カーソルあてて)

続く6m直瀑は左から。3m前後の小滝を超えると今度は2段12m滝。これも直登は不可能で左岸を高巻く。この先に出てくる小滝をクリヤーしていくと
明るく開けた左岸ガレから9m滝が入る。高度計を照らし合わせると780m付近か?。。。
6m直瀑は左から
12m滝は左岸を高巻く(カーソルあてて)
左岸ガレから9m滝

この先も小滝は幾度となく出てくるが、すべて快適に超えられるので楽しい。7m斜瀑や、9m滝は飛沫を浴びながら直登可能この先で、ちょっとした
ゴルジュに入っていく。
CS小滝
7m斜瀑
9m滝。直登可能

ゴルジュ内には8m滝。右から小さく巻ける可能性を見出しているが、ザイルを出してシャワーでの直登を試みる。最初の3mは水流右0スタンスは無く、
ザレを交えて手のひらサイズのテラスに足を置くまでずり上がるのが一苦労。ここで支点が取れれば良いのだが、リスや、カムが決まるところは皆無。
さらにここから滝内に入る一歩もラバーソールのグリップを信じるしかない。幸い岩は滝に磨かれており、滑ることなく、滝内に入れた。ここで飛沫は架かる
が安心して立てるスペースがあるので、ハーケンで支点をとって、更に2mほど直上。ここで又ハーケンで支点が取れる。ここからそのまま水流右を直上
出来ればよいのだが、自分はムリ。藩芯を極力かわして水流左に横断。横断できれば後は簡単で水流左壁を直上して滝上に出た。フェルトだと厳しい
かもⅣ-
ゴルジュ地形になる
唯一ザイルを出した8m滝(カーソルあてて)
8m滝直登(クリックして)

この先、少し行くと特徴的な2条9m滝。鈴木さんがフリーで左の水流右から取りつくが滑るらしい。自分も取りついてみたが、岩も脆そう。ここもザイルを
出せばなんとか直登出来そうだが、左の乾いた岩から簡単に上がれるのでムリせずそちらを利用。ここから少し行くと左岸から顕著な枝沢。高度計読み
で950m付近。。。 8m滝を右岸から巻き7mCSは左からも巻けるが、左壁の細バンドと脆いホールドを拾い直登する。落ちても釜なので楽しいかも。
2条9m滝は取りついたが断念。左から上がる
950m顕著な左岸枝沢と8m滝(カーソルあてて)
7mCS(カーソルあてて)

この先で(3:2)二俣。右は7m滝で入るここを左に進路を取るとすぐに(2:1)二俣になる。地形図で1020~1025mに位置する場所だ。(2:1)二俣の右俣には
大滝が掛かっているので見に行く。進路は水流の多い左俣を選択。少し平凡な様相を進み1枚岩の5m滝を超えると1135mで出合う右岸枝沢が入る。
エスケープするにはここを左に入れば良い。
1020m(3:2)二俣を左に
1025m(2:1)と右俣の滝(カーソルあてて)
1135m右岸枝沢。エスケープに使える

ここを本流の右に進路を取ると7mクラスの滝が出てくる。登れないものは簡単に巻いて進んでいける。これでもかと言うくらい出てくる滝をこなしていくと
2条10m滝。チョット悪いが鈴木さんは躊躇せず左の水流を直登。登ってみると左の水流は右岸の枝沢だった。ここで終了しても良かったのだが、まだ
本流には顕著な水流が流れているので、もう少し進むと(3:2)二俣。ここを左に入ると水涸れした。
滝はこれでもかと出てくる(カーソルあてて)
最後の滝となる2段10m
(3:2)二俣を左に入ると水枯れ
水も滴れて来て、平凡になったので、稜線まで詰めることなく、高度計読みで1440m付近で遡行を打ち切り、右岸の尾根に上がる関の沢南沢との境界
尾根に出たところで高度計は1525mを指していた。やはり読み通り、薄いが踏跡があった。。。この境界尾根を1001mピークのチョイ手前まで下降する。途中2、3度踏跡を見失うが、尾根の真ん中を歩いていれば迷うことは無いはずだ。標高1100m付近から道は明瞭になってくる。
水枯れして右岸尾根にあがる(カーソルあてて)
1525m付近右岸尾根到着
昔はやっぱり道があった様だ。

1036mピークから先はこの踏跡は関の沢側へ下つていくようなので、忠実に尾根に沿って1001mピークを目指す。1001mピークのチヨイ手前の目標地点
からは藤代集落に向かって尾根を下降。踏跡は無いが、植林帯なので歩くことに労は無い。植林帯が終わると、作業道があるのかもしれないが見つけ
られず急降下。鈴木さんが上手いル小取りをしてくれ、懸垂することなく藤代集落の林道に出た。基点に戻って宿泊キットをザックに詰め込み堰堤上の
幕営ポイントに移動。ビッグファイヤーで宴会に突入する。
尾根上にあった作業小屋跡
藤代集落へ急降下
藤代集落に出る

P.S:藤代川左俣はハイライトとなる大滝は無いものの10m前後の滝を複数持ち、上部まで滝が続く面白い沢です。滝は大方高巻けますが、癒し系ではなく
   初級者向きの沢ではない感じ。ザイルは30mが1本あれば足りるでしょう。靴はラバーソールの方が良いかと思います。


遡行図(クリックして)
概念図(クリックして)


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