2015年4月26日 安倍川 藤代川右俣

メンバー:ひろた、他1名
装備、ザイル8mm×30m、カム#0.5、 靴:アクアステルス
地形図:栗子山、稲子
遡行図、概念図はこちら
昨日の藤代川左俣の遡行を終え、今日は右俣の遡行を行う。昨日に引き続き、山登魂の鈴木さんにご一緒していただく。

6:55基点P発→7:05右俣入渓→9:35 820m左岸枝沢出合→11:00 1065m(1:1)二俣→12:15有東木林道着

藤代川右俣を遡行する場合、有東木集落から地蔵峠に向かって舗装された林道が伸びており、遡行終了手付近に車をデポ出来るので、車2台での
アプローチがお勧め。我々は昨日の時点で車をデポ済みなので、幕営荷物を藤代川本流右岸に停めた車に置いて、出発するのみ。ちなみに有東木
の舗装された林道を上がって行くと、未舗装になってすぐ駐車スペースがあるのでここに車をデポしておくとよいだろう。


藤代川左岸にあるワサビ田横から入渓。ワサビ田があるので、導水ホースみたいなのはよく見かけたが、これは仕方ないだろう右俣の様相は左俣より
おとなしい感じ。小滝を交えた概ね平凡様相を進んでいく。
幕営荷物を車に置いて出発
ワサビ田横から入渓
小滝が現れてきます(カーソルあてて)

真ん中に丸い岩が鎮座する幅広多条滝を超えると左岸側壁からイイ感じの枝沢の滝が視界に入る。小滝を超え、両岸が立ってきてV字谷形状になると
3m、5m滝。5m滝は登れず右岸側を小さく巻いた。これを超えるとまた平凡な様相。2段6m滝は右から、7m多段滝は飛沫を受けながら上に上がる。
左岸岩壁から落とす枝沢の滝
V字谷形状になった所に3m、5m滝
7m多段滝

すると、すぐに沢幅が狭くなり釜を持った7mCS滝が行く手を阻む。高巻きするなら右岸か・・・。ただ、左を経つって突破出来ないかを探ってみる。滑り
やすいスタンスをタワシで磨いて取りつきに到着すると、最初の1段目がノッペリしており、上がりづらい。幸いハーケンを打てたので、シュリンゲを掛けて
A0で最下段をあがる。ここからはアクアステルスのグリップ力で水流右沿いをじりじり上がっていく。ホールドもあるのでそんなに不安は無いⅢ A0

7mCS滝は傾斜の緩い2段5m滝。右岸を高巻くとこの滝も一緒に巻くことになる。ここから小滝をいくつか超えると左岸に現役のワサビ田が視界に入る。
この辺りで焚火休憩。
7mCS滝(カーソルあてて)
ゴルジュ内2段5m滝
小滝を超えると左岸にワサビ田(カーソルあてて)

ここから少し進むと、顕著な二俣。水量比(3:1)。右の枝沢を見上げると作業用モノレールの橋が見える。地形図で確認すると、ここが820mで出合う左岸
枝沢のようだ。この左岸支流は有東木の林道にあがるエスケープルートになりそう。
ここを左に入ると、10m直瀑が現れる。右岸を巻くがすぐに沢床には降りれず、4m滝、6m滝も一緒に巻いて沢床に復帰した。

上部にモノレールが見える830m左岸枝沢
10m直瀑は右岸巻き(カーソルあてて)
10m滝上の4m、6m滝も一緒に高巻く(カーソルあてて)

沢に復帰し、2条5m滝を右から越え、右岸10m滝で落ちる細い枝沢のところで本流は右に折れ4m2条滝。そして、その上に大きな滝が控えているのが
見える。この辺りが右俣のハイライトと言って良いだろう。 見えてた大きな滝は18m滝、左岸からも枝沢の10m滝が落ちていてお見事!
この18m滝は
大きく右岸巻きかと思ったら右から落ち口に向かって上がれる様だ。フリーで登っていくⅢ-
右岸枝沢の先で大滝が見える(カーソルあてて)
18m滝(クリックして)
水流左のリッジで上がる(カーソルあてて)

この先にある3段10m滝は突っ込んでみたものの最上段が登れずここから右岸に逃げる。上にがると、なんとここにもワサビ田が広がっていた。たまたま
作業していたオジサンが居たので聞いてみると、有東木の林道からモノレールで降りて来るとの事。昔は作業道があったが、モノレール作って道は廃道に
なったそうだ。。。この先9m滝を左岸から高巻くと右岸高い位置にワサビ田が広がっていた。。。
3段10m滝は最上段だけ右岸巻き(カーソルあてて)
ワサビ田が広がる
9m滝と右岸に広がるワサビ田(カーソルあてて)
ワサビ田が見えなくなると沢は平凡な様相に様変わり、すると(1:1)の二俣。地形図ではなかなか読み取れずインゼルかと思ったがやはり二俣の様だ。
右を選択して上がるとやがて水が涸れ、地蔵峠には向かわず右に上がる。登山道がある高度になると、獣道みたいなものが横断していたが、「”地蔵峠”
と名前が付いている峠に上がっていく登山道なら、もっとまともな道じゃないの?」
と、さらに上がっていったが道はそれ以降見つからなかった。
やっぱりあれだったのかなぁーとトラバースして下降したら林道が見えてきた。昨日デポした車を回収して基点に戻る。
(1:1)二俣を右に入る(カーソルあてて)
最後の詰め
下ったら林道に出た(カーソルあてて)

P.S:藤代川右俣は左俣に比べ1ランク易しい沢だが、見所も有り、お手軽に楽しめる1本です。ワサビ田が随所に出てくるので、人工物が嫌いな方はお勧めできないが
   それなりに風情があり、こんな沢も良いだろう。ザイルは30m1本あれば足りるでしょう。



遡行図(クリックして)
概念図(クリックして)


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