2015年6月28日 西上州 神流川 大蛇倉沢

メンバー:単独
装備、ザイル8mm×30m、カム#0.5、#0.4 靴:フェルト
地形図:浜平、居倉
遡行図、概念図はこちら
北関東の天気が不安定という事で、西城州 神流川流域の沢から大蛇倉沢を選択。WEBで記録を見ない沢で全く詳細不明。ただ地形図を見る限りでは単独でも問題なさそうだ。
下山は登山道が記されていないが、、南側の長戸沢には車道が付けられている為、林道末端にチャリをデポし、長戸沢を下降するルートで計画してみた。

16:25自宅発(一般道)→17:30佐野藤岡→18:00大田桐生→18:13県道68→18:40 R462→19:05本庄児玉IC→20:20道の駅うえの
4:15同発→4:40大蛇倉沢通過→4:55御巣鷹登山口→5:10大蛇倉沢基点P
5:30基点P発→5:40入渓→8:00 1275m(3:2)二俣(休憩有)→9:45林道横断点(竿だし)→11:22 1530m二俣(右に入る)→12:35稜線着
→12:55大蛇倉山→13:40日航慰霊碑→14:35慰霊碑駐車場着(チャリデポP)→14:55基点P


土曜出発なので、早めに家を出て一般道アプローチ。R462はクネクネ道で走りにくかった。。。道の駅「上野」で仮眠。R299から上野ダムを目指す。 チャリをデポする為、大蛇倉沢基点を通り過ぎ、長戸沢沿いの林道を最奥まで車を進める。ここは、御巣鷹山の日航機墜落事故の慰霊碑があるようで道は整備さ れ完全舗装。終点には10台程度の駐車スペースがある。チャリをデポして、大蛇倉沢基点まで引き返す。大蛇倉沢入り口には駐車スペースは3台ほど。大蛇倉 沢右岸には地形図には記されていない林道が付けられているが、入り口にゲートがある。

暫く、この林道を歩くが長く続いているようなので、二つ目の堰堤上から入渓した。沢は平凡な様相。林道が付けられている為か、魚影はこの辺りでは見ない。堰堤はここから二つあり、最終堰堤を越えると右岸の林道も無くなった様だ。。。

日航慰霊碑駐車場にチャリをデポ
大蛇倉沢基点を出発(右岸に林道あり)
二つ目の堰堤上から入渓

沢の様相は相変わらず平凡。左岸から10m滝で入る枝沢がはいる。魚影は「あれ?!そうかな???」と言う程度にごく薄い。しばらく進むと右岸から割と
顕著な枝沢が入る。
10m滝で出合う左岸枝沢
本流2段5m
右岸から枝沢

ここを本流の右に入るとまた顕著な二俣が現れる。水量比は(3:2)。どうもここが1275mに位置する二俣の様だ。ここは、計画では左に入る予定だが3mの
前衛滝の奥に12mの直瀑を落としていて直登は不可能。左岸側のザレで巻いて行くが、今一つ足元が悪かった。高巻きを終えると、少し穏やかな様相。
・・・と思ったら、なんと右岸に林道が通っているではないか! 地形図には記載されていないが、入渓点から延びていた林道がここまで続いていたと考え
るのが妥当だろう。

1275m(3:2)二俣
左俣には12mの直瀑を左岸ザレで巻く(カーソルあてて)
12m滝上の様相と右岸林道(カーソルあてて)

焚火休憩して少し進むと、林道が沢を横断し先ほどの右俣の方へ伸びて行く。何処まで続いているのか定かではない???。沢は小滝が出てくる程度で
概ね概ね平凡だが魚影発見! 竿を出すと、ヤマメが1匹、イワナが1匹掛かった。魚影が濃いわけでは無いのでどちらもリリース。

林道が横断
3m幅広ナメ
天然イワナ君は歩いて沢に戻りました!
この先、1460mに位置する(1:3)を右。1520mの三条に流れる二俣は、左に入ろうとしたが、すぐに水が涸れそうだったので、右沢に変更したが、こちらも
時折伏流になる。1620mに位置する二俣では水流は右からしか流れてこないが、。下山方向とかなり離れてしまうため、水の涸れた左沢に進路をとる。
沢筋を詰めていくと、涸滝にぶつかり右から回り込むと沢筋も消え、岩壁にぶち当たる。ここは左から巻いて上がると最後の詰めはシャクナゲ系の薄藪。
ここを少し頑張れば稜線に到着。ここには薄く刈った踏跡があった
3条に水が流れる1520mの二俣
最後の詰めと最後の岩壁(カーソルあてて)
稜線到着

これを登って行くと1962mの大蛇倉山に到着。ここから先は赤テープもある一般登山道だ。さらに1922mピークには日航墜落事故にちなんで”日航の頭”と名付けらてた看板がぶら下がっていた。。。

ここからも地形図には無い明瞭な登山道が稜線につけられており、南側は三国峠まで行ける様だ。尾根の途中から”昇魂碑”に向かい明瞭な登山道が
付けられており、これを利用。慰霊碑がこの下にあるのはわかっているが、実際の墜落現場何処なんだろうと辺りを見渡しながら降りて行くと、急に植生が変化したところに到着。『9A』と書かれた案内板を発見。近づいて見ると、日航事故で亡くなられた方の墓標が立っていた。このような墓標がこの辺りに
点在。さらに下降すると、尾根に『昇魂之碑』があった。偶々、慰霊碑を掃除に来ていた地元の方に話を聞くと、墜落現場はまさにこの昇魂之碑が建て
られている所との事。。。さらに案内版を見ると、この尾根に機体がぶつかり機体が真っ二つに折れ、尾根の左右に飛び、右側の長戸沢側の現場で4名の
生存者が見つかったとの説明書き。事故があった時、自分は19歳。今年は事故から丁度30年目だ。。。そんな折にここに足を運んだのは偶然だったの
だろうか。。。
大蛇倉山山頂
事故をきっかけに出来た登山道
昇魂之碑

P.S:大蛇倉沢はごく平凡な様相の続く沢だった。ナメも少なく魚影も薄い。林道が延びているようなので、下降路としては使えるかも。テン場適地は随所にあり困らない。
   ザイルは補助用として20mあれば足りるでしょう。沢よりも日航慰霊碑の方がインパクトは大きかった。

遡行図(クリックして)
概念図(クリックして)


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