2015年12月6日 八溝山塊 宮川 南沢→北沢
メンバー:ひろた単独
装備、ザイル8mm×30m、 靴:フェルト
地形図:八溝山
12月に入り、沢登りは完全オフシーズンといって良いだろう。。。しかし、オフシーズンだからこそ、足を運んでみたい沢が千葉・茨城・八溝にある。
今回、真冬の寒気が降りてくる前に一番北に位置する八溝山塊に着目。久慈川流域 宮川南沢→北沢に的を絞って調査遡行してみる 20:07自宅発→21:25大子駅→21:50→21:50道の駅はなわ、5:45同発→6:10山本不動尊着
6:35山本不動尊P発→6:55南沢/北沢出合(入渓点)→9:30 450m(2:3)二俣(焚火休憩)→11:45稜線登山道(大笹山往復)
→12:05 北沢下降開始→14:40北沢/南沢出合→14:55山本不動尊P着 宮川遡行の基点は山本不動尊になる。駐車場は無料。softbank携帯は繋がらない。陽が短いので、明るくなり始めた6時過ぎに歩き出す。山本不動尊を
抜け、宮川沿いを通る林道でキャンプ場横を過ぎると南沢/北沢出合。ここには橋が架かっ ている。南沢、北沢のどちらから回っても良いのだが、南沢 に入ることにした。南沢側には遊歩道が並行して延びているが、そう景観を損なうものではなく、あまり気にならない。沢床は概ね平凡。八溝山塊では珍し い花崗岩系だが、粉砕され砂状になっているところが多い。
少し進むと、遊歩道の看板に書かれてあった”ひびくらの滝”が現れる。名前が付けられているものの、高さは3mしかなく、水流左を簡単に上がる。滝上 は一瞬ナメ状になるが、またすぐに平凡な様相になる。平瀬が多く、魚影も見当たらない。すると小ぶりな堰堤が現れる。堰堤はこの一つだけだった。 平凡な様相のなか、遊歩道は左岸から右岸に移るが、もうここまで歩いてくる人も居ない様で崩壊気味となっている。
左岸崩壊地で倒木がうるさい所を抜けると今度は遊歩道はまた左岸に移動。沢床は相変わらず平凡。右岸、水が滴る程度の枝沢の涸滝を見ると左岸 から割と顕著な枝沢。水量比は(3:1)地形図で確認すると413m付近に位置する左岸枝沢の様だ。この辺りで魚影が現れる。追い込んで見ると、立派な ニッコウイワナだった。こんな八溝山塊にもイワナが居るなんて、なんか感動・・・。。。
この先で、二つ目の滝らしい滝となる5m滝(魚留め)が現れる。手が冷たいし、ちょっとでも水が掛かるのはイヤ!なんていうと簡単な滝でも割と渋くなる。 八溝の沢ごときでアクアラバーをすり減らすのは勿体ないと、すでにつま先にフェルトが全くないハゲソールで水流右に取りついたら滑って釜に浸水・・・ 「ぎゃぁぁーーー」 腰までで済んだのが救い。気を取り直して、慎重に上がってクリヤー。するとこの先で、インゼルか・・・と思わせる二俣になる。水量比は(2:3)。地形図で 確認すると450mに位置する二俣の様だ。正面に石垣があるのが良い目印になっている。 付近で焚き火休憩をして体を温める。この先も偶にナメ床状が現れるも概ね平凡な様相が続く。魚影はもう見ない。
2m滝を越えると495mに位置する(1:1)二俣。どちらに進んでも大笹山山頂付近に詰めあがれるが、今回は右を選択。この辺りから傾斜が増してくる
あとはゴーロ状の沢方を詰めると、膝下程度の笹藪になり稜線に到着。あまり踏まれていなさそうな登山道が通っている。折角なので大笹山を往復。地形
図には 大笹山と記されているが、三角点には高笹山と記されていた。展望はほぼ無いと思って良いだろう。山頂から北沢の下降に向け稜線を830mまで 下り、そこか ら北沢に下りていく。 枝沢を交えると水も増え3m滝をクライムダウン。さらに平凡な様相を下って行き、今度は470mで左岸から枝沢が合流。
この先右岸から枝沢を見ると、割と大き目のナメ滝。慎重に降りると7mナメ滝だった。さらにこの先3mCSを左岸から微妙なへつりでクライムダウン。
若干南沢より北沢の方が変化が有る感じか・・・3段小滝も快適に降りる。
377mで右岸から入る枝沢が合流すると魚影も発見。2段5m滝は右岸側からスリップに注意しながら降りる。4mナメも傾斜が緩く下降に問題はない。。。
平凡な様相を進み、小滝を降りると、左岸にケルンを発見。よく見ると後ろに棒が立っており、”お墓?”って感じにも見える。祟りがあると嫌なので、いじ らないで素通りした。。。この先、両岸が切り立った先で来る時に見た橋が視界に入る。時間は15時前・・・丁度日帰りコースとしてはイイ時間かも。橋を 潜った先で左岸遊歩道に上がり基点に戻る。 P.S:予想通り宮川 南沢/北沢は難しいところ無く初級者向けコースといっても良いだろう。まぁ都心から敢えて出向くほどの沢ではないが、茨城、栃木、福島在住の方が
初心者を連れて行くには行き帰りの渋滞も無いしお勧め。南沢側に遊歩道が伸びている為、北沢→南沢下降の方が時間短縮できるはず。魚影はあるが非常に薄い。 ザイルの必要性は感じなかったが、30m1本を持っていけば安心でしょう。 |