2016年1月9日 房総 湊川 梨沢左俣→右俣下降
メンバー:ひろた、
装備、ザイル8mm×30m、、 靴:フェルト
地形図:鬼泪山
高校の同期メンバーが集まり成田でゴルフ。。。実家も千葉にある事だし、ならばついでに房総の沢を押さえておくか!・・・という事で、房総では割とメジャーな湊川梨沢に行くことにした。
左俣がWEBに多く記録がアップされているが、右俣も捨てがたいので周遊してみる。 19:55自宅発→22:05千葉北IC通過→22:20松が丘IC→22:35市原SA、6:15同発→6:53富津中央IC→7:10梨沢区公民館
7:35梨沢区公民館発→8:00左俣入渓→9:25七ツ釜→10:15最終堰堤上広場(大休止)、11:20同発→11:45左俣/右俣分岐尾根
→12:05左俣下降開始→13:30護岸工事ポイントで左岸林道に上がる→13:50梨沢区公民館着 梨沢へのアプローチは梨澤橋という所になるのだが、ナビが無いとかなりアプローチが難しい。事前にGoogleマップを印刷して置いたので、現地で人に聞かずに無事到着できた。駐車スペースは梨澤橋100m手前にある梨沢区公民館の駐車場を利用すると良いだろう。飲料水ではないが、蛇口があって
帰りにスパッツなどを洗う事が出来るので便利。ここはsoftbank携帯でも使える。気温は房総と言えども5℃あるかないかだが、半袖ウエットを着込んで いるせいか寒くはない。入渓点へは『七ツ釜』と書かれた案内板に従って進めば良い。未舗装路になった先で手掘りトンネルを抜け、沢床に導かれる。 まぁ、お世辞にも美しいとは言えない様相だが、ここは房総・・・有るがままを受け入れるのが良いでしょう。
平凡な様相を進んでいくと、両岸が立ってきて、それなりにイイ感じなってくる。すると「梨沢不動滝」「迂回路」を示す案内板を発見。本当にハイキング コースとなっているようだが、ハイキングにしてはちゃんと沢靴履かないとさすがに辛いでしょう。さらに進んでいくと両岸の岩盤が発達してきて不動滝が 現れる。通常水流左から上がるそうだが、水流右を見てみると、若干ハング気味で、ボルト+アブミまでやらないと直登は難しそう。定石通り水流左から 登るが、階段状で頑張れば手を使わなくても登れるレベルⅡ。 不動滝上はナメ床。今日はフェルトソールだが意外とグリップは利くので嬉しい。。。巻道は滝上すぐの所で沢床に戻れるようになっていた。ここからは
断続的にナメ床が続く。腰まで浸かりそうな深さの釜も出てくるが、膝から上を濡らす気にはならないし、どれもが容易に突破できるのでサクサク進む。 幾ら歩いても高度が変わらない房総では私みたいにGPSを持っていないと何処を歩いているのか解りにくいが、この梨沢では、顕著な枝沢が現れる度に 地形図でチェックすれば何処を歩いているのか把握できる。途中メダカサイズのお魚を多数見るが何んでしょう???
この先、狭い感じのゴルジュになると大きな釜が埋った跡が現れる。ここが”七つ釜”?って思ったらその通りの案内板が右壁に付けられていた。3つ4つ くらいしか釜は数えられなかったが、どこから数えて七つあるんだろう・・・?と思っているうちにあっけなく終了してしまった(笑) このすぐ先で案内板が付 けられた顕著な二俣。高度計と地形図を照らし合わせると135mに位置する二俣だ(概念図参照)。水量比はほぼ(1:1)。案内板によると左沢は”行き止まり” と書かれてあるが大きな堰堤でもあるのだろうか? 今回は右沢下降の予定なので、ここは右沢を選択して進む。 この先もしばらくナメ床交じりの平凡な様相。滝は先ほどの不動滝以外は出てこない・・・。すると突如5mほどの堰堤出現! 左から小さく巻くと開けた様相
に一変する。地形図を照らしてみると高度170mの所だ。この辺りを右に上がれば左俣の下降にスンナリ入れる。時間はまだ10時15分・・・。陽も当たって 暖かいので1時間ほど焚火休憩。 ここから水の無い左岸枝沢で詰める。小さな堰堤が3つ現れすべて右岸巻き。藪漕ぎゼロで左俣/右俣の境界尾根に 出た。
チョット進めば保田見集落だが、そちらには行かず、281mピーク横を通る明瞭な登山道で右俣・左沢で下降する。ガレている箇所を右岸側から小さく巻き 気味に下降するが、かなりの急降下。まぁロープを使わず。なんとか沢床に降りたものの最上部の岩質は脆いので注意。しばらく下降すると水が流れて くるが、左俣より少ない印象。こちらも倒木が覆う3m滝がひとつ出てきたくらいでナメ床が点在する概ね平凡な様相だ。 この先、滝は4mが一つ。ただクライムダウン出来ないが、なんと木の梯子が掛けられている。人工物は使いたくないが、敢えてザイル出して汚す必要も ないのでありがたく利用させていただく。この先で右沢と合流するのだが、水量が増えるどころか伏流になってしまう・・・。地形図で60mで出会う右岸枝沢 を見ると高さ10m弱の堰堤が現れる。この下で水流が復活した。左岸側にハシゴがつけられているので、これを利用して降りるとよい。
堰堤下はナメ床に なるが、しばらくすると平凡に。右岸から入る顕著な枝沢を覗くとすでに林道が通っているようだ。さらに本流を下ると、護岸工事された 様相になるので、ここで打ち切り左岸林道に上がる事にした。ここから20分程度で基点に戻れる。
P.S:梨沢は左俣/右俣共に滝は1つくらいしか無い。内容は左俣の方が良いかな。沢の下降をしなければ沢慣れした人なら小学生のお子様を連れてハイキング
感覚で行く事も可能ですし、バイクツーリングの延長で散策してみるのもお勧めです。沢登りを普段やる人にとっては物足りないでしょう。ヒルは出そうな様相 なので4月以降はそれなりの対策をした方が無難。水も綺麗とは言いがたいので持参した方がベターです。沢の下降をするなら20m程度のザイルがあれば 安心でしょう。フェルトソールがお勧めですが、濡れてもいいなら運動靴でも大丈夫かな? |