2016年3月21日 南紀 高田川 栂谷

メンバー:ひろた、他1名
装備、ザイル8mm×30m、 靴:アクアステルス
地形図:新宮
遡行図、概念図はこちら

南紀ツアー3日目はパートナーの体力を考慮し、高田川流域の沢から 一番易しく・短いと思われる栂谷(とがたに)をチョイス。那智勝浦町との境界尾根に鎮座する烏帽子山の北面に位置し、
烏帽子山への登山コースとしても良く使われるらしい。


6:45栂ノ平橋(基点発)→8:20ヤケベ嵓→11:20 588m二俣→12:55稜線登山道(烏帽子岩)→13:15烏帽子山、
13:40下山開始→14:55栂ノ平橋


仮眠をとった「道の駅 瀞峡街道 熊野川」から栂谷の基点になる栂ノ平橋を目指す。高田集落では携帯は繋がるが栂ノ平橋はsoftbankは圏外。道は
狭いが完全舗装道で安心。橋の奥側に4台ほど駐車スペースがある。入渓すると平凡な様相が続く。魚影があっても良さそうな渓相だが全く見ない。。。
そういえば、杉で有名な熊野川流域だが花粉症の時期は終わったのか全く症状が出ないのは嬉しい。 しばらく歩いていくと癒し系の2段10mナメ
栂ノ平橋に車を停める
平凡な様相が続く
2段10mナメ

ここからナメの小滝が出てくる。釜は大き目のが多が滝自体は精々4m程度でスリップに注意すれば特に突破に問題ない。
ナメ小滝を行く
釜は大きいのが多い
イイ感じのナメ床が出てきます

途中、1か所スリップして釜にドボン。足元が釜の中でも滑るので、なかなか出られない所が辛い。水温がそんなに冷たくなかったのが救いだ。。。この先
癒し系の様相を進んでいくとヤケベ嵓と名付けられた、側璧を持つ8mナメが現れる。ここが栂谷のハイライトとなる様だ。釜は非常に大きく右から回り込
んで上がって行く。
簡単な釜で滑り落ちる(カーソルあてて)
ヤケベ嵓にかかる8m滝
8m滝は容易(カーソルあてて)

8m滝上はナメ床が続く。この先はナメ床を交えた平凡な様相が長く続く。9mトイ状と呼べる滝が出てくるが、突っ込む事もせず右から容易に上がる。
その先の大釜を持った5mナメはパートナーさんは右岸に付けられたトラロープを利用してトラバース。

8m滝上のナメ
9mトイ状は右から容易に上がる
5mナメ
このすぐ先に似たような8mナメが現れ、これも左からアプローチ。この滝にもトラロープが付けられており、パートナーさんはこれを利用。その上の7m滝
は右からフリーで取りついてみたが上部がにスタンスホールドが少なそうだったので、断念して、左から小さく巻いて上がった。この先はまた平凡な様相に
なる。しばらく進むと588mに位置する二俣。水量比は(2:3)で右側の方が多いが、目指す烏帽子山から離れていくので通常ここは左を選択する。我々も
それに従った。
8mナメも左から
7m滝は途中で断念
588mに位置する(2:3)を左に入る

左に入って小滝を超え、また平凡な様相にすると680mで右岸から枝沢が入る。ただ、こちらの方が水量が多く水量比は(2:1)。さらに20m級の多段ナメ
滝が顔を出している。このまま真っ直ぐ進めば800m鞍部に出るのだが、折角なので水量も多い左に入る。。。出合から見えた20m級の多段ナメ滝は近づ
いて見ると登れそうなので、登ってみる事に。実際登ってみると40m位あり多段40mナメ滝としておく。快適に登れるのでお勧めだ。。。ここを上がると、
ゴーロ状になり、水も急に枯れる後は詰めるだけ
680mで右岸枝沢で詰め上げる(カーソルあてて)
多段40m滝を上がって行く(カーソルあてて)
後は詰め上がるだけ

藪漕ぎも無く順調に詰めあげていくが烏帽子山直下と思われる場所で岩壁に行く手を阻まれてしまう。ここを西側トラバースを続けると烏帽子岩の上に
位置する登山道に合流。せっかくなので烏帽子岩に登ってみると抜群の展望♪ 岩上部にはリングボルトが4発連打されていたが、この岩を登る人が居る
のだろうか・・・?
烏帽子岩から少し上がれば烏帽子山山頂。ここはsoftbank携帯圏外だが、auは繋がるらしい。。。山頂から延びる俵石経由の下山道は明瞭。1時間15分
で基点に戻った。 
烏帽子岩(カーソルあてて)
烏帽子山山頂
かつての作業道を通り基点に戻る

P.S:栂谷は完全癒し系の歩く沢でした。要所にはトラロープも付けられており、初心者・初級者を連れて行くにはお勧めです。
   これで魚影があればさらに楽しいのですが、2011年豪雨で流されてしまったのか魚影は10cm程度の物を1回見ただけ、
   期待しない方が良いでしょう。ザイルは30m一本あれば充分です。
   

遡行図(クリックして)
概念図(クリックして)


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