2016年10月29日 男鹿山塊 男鹿川 坂本沢

メンバー:ひろた単独、
装備、ザイル8mm×30m、 靴:イドログリップ
地形図:川治
遡行図、概念図はこちら

この1週間、日本ハム-広島の日本シリーズにハマってしまい、土曜夜の第6戦がどうしても見たくて、日帰りの近場の沢を選択。
3年前の大下沢遡行以来、気になっていた坂本沢に行くことに。地味な沢でガイドブックにも一切掲載されておらず、WEBにも記録
は無い。地元栃木の沢として調査してみることにした。。。


4:00自宅発→5:30川治温泉着
6:00基点発→6:08入渓→7:20 677m左岸枝沢出合→9:15 796m二俣→12:25遡行終了→12:47藤田農園横通過→14:05基点P着

坂本沢に基点は川治温泉。男鹿川を横断する川治橋を渡る手前の側道に入った所に広い駐車スペースが二つほどあるので、そのどちらかに車を停め
ればよい。携帯は繋がるがトイレは無い。今回、初めてウェットタイツを履いたが、厚さ2mm無いはずなのに入渓する前にすでに暑い。。。
坂本沢を横断する半分埋もれかけた橋を渡ったところから入渓。大水でこの辺りは崩壊しまくっていた。。。堰堤を二つ左から超えると(1:1)二俣。実質
ここから入渓と言って良いだろう。
男鹿川左岸の駐車スペースが基点
坂本沢を横断する橋から入渓
最終堰堤上で(1:1)二俣

本流筋の左に入ると、早速ゴルジュになり4mCS滝。無名の沢にしてはスタートの感じは良い 釜を経つって左から超える。滝上のゴルジュ内には大岩
がゴロゴロ。この中に3~4m程度の滝を掛けるが、突破に問題は無い。その上の7m滝も階段状で快適に上がって行ける。ここで大方ゴルジュは終了。
最初の4mCS
3m程度の小滝が続きます(カーソルあてて)
ゴルジュ出口の7m滝

荒れた感じの様相から徐々に落ち着いた平凡な様相に変化、至る所にテン場適地がある。魚影はあるが、非常に薄い印象。キノコ狙いもあったが、
殆ど出ていない。。。平凡な様相をしばらく進むと正面に2条3m滝が現れるが、これは677mで出合う左岸枝沢の滝。水量比は(3:2)で、左の本流に入る。
両岸の壁が立ってくるところも出てくるが、通過に問題ない。
徐々に落ち着いた様相に変化(カーソルあてて)
677m左岸枝沢の2条3m滝
本流の様相

ここからは平凡な様相が続く。しばらく進むと大岩が詰まったゴルジュ。入口の小滝は釜を左から経つって超えると5m滝。ここも釜が深かいが、左岸から
小さく巻けそうなので、ここを利用。このゴルジュを抜けると、796mに位置する二俣。水量比(1:2)。ここは水量の多い右に入る。

大岩のあるゴルジュ
ゴルジュ出口5m滝
796m二俣を右に入る

ここからも平凡な様相がつづくが、右に曲がった所に突如8m滝が掛かる。水流を横断して右から快適に直登。続く5m滝は水流左で簡単に登れるが、
練習がてら敢えて右から際どい経つりで突破する。滝上は若干ナメ床チックになるがまたすぐに平凡になる。左岸から細流を見ると7mナメ。ここも小さく
巻けるが敢えて水流左で直登した。
8m滝(水流右から)
5m滝も敢えて右から
7mナメ

この先、少し行くと5mCS滝。これも左から巻いてしまえば、なんら問題ないが、敢えて突っ込む。左膝と右手で突っ張る様なトリッキーな感じで上がれた。
この辺りから地形図では等高線の間隔が密になっているが、滝が出てくるわけでは無く、急傾斜のゴーロ状で、しかも長くインゼルが続く様相となっていた
。この急傾斜を詰め上がった所にこの沢最大の2段12m滝が現れる。水流左の凹角に順層のルートが見出せる。傾斜は強いものの、浮石を掴みさえしな
ければ問題ないだろう。 2段目も水流左が順層で快適に上がって行ける。
5mCSは左の水流側で直登
ゴーロ状で高度を上げる(カーソルあてて)
2段12m滝は水流左の凹角から(カーソルあてて)

この滝を超えると、徐々に傾斜は緩んで来るが、上に道路が通っているせいかゴミも目立ってくる。土木関係のゴミが主体。ここは文句を言ったって仕方
がない、ここは受け入れるのが寛容だろう。。。沢の傾斜が完全に寝て来ると終了点も近い。車道が横断する所まで進むつもりだったが、その手前で護岸
工事された所が出て来たので遡行を打ち切り、左岸笹薮を少し漕いで上がると、ビニールハウスの畑に出た。
徐々に傾斜が緩やかに(カーソルあてて)
傾斜が無くなると終了点も近い
高原集落の畑に出る

下山は高原と川治をつなぐ登山道(概念図参照を利用。以前大下沢遡行の時に利用したので迷いはない。藤田農園の看板を通り過ぎ藪の中の薄い
踏跡を進むと金網の反対側に登山道が伸びている。前回は金網を乗り越えたが、1か所鍵のかかっていない扉があり、ここを抜けて登山道に入る。
すぐに磁石岩なる看板が立っている。登山道は意外と明瞭。道を失いそうになったら送電線と平行に歩いていれば必ず登山道に復帰できる。遡行終了か
ら1時間半で基点に戻れるのが嬉しい。さぁ、日本シリーズ第6戦を観戦しよう
藤田農園横の道を直進
金網横に登山道。上送電線が目印(カーソルあてて)
大方明瞭

P.S:坂本沢は予想通り癒し系の沢でした。敢えて首都圏から来るほどの沢ではありませんが、滝の登攀も難しいものは無く、行動時間も長くないので
   経験者が居れば、初心者も安心して楽しめますので、沢登り体験講習会にはお勧めです。隣の大下沢を初日遡行し、坂本沢堰堤上で宴会。翌日、
   この沢を遡行すると楽しめるかも。。。魚影も散見されますが、残念ながらこの沢は全面禁漁の様です。ザイルは30m一本で十分です。

遡行図(クリックして)
概念図(クリックして)


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