2017年3月18日 鶴川 阿寺沢川

メンバー:ひろた単独
装備、ザイル8mm×30m、カム#0.5、 靴:フェルト
地形図:七保、井丸
遡行図、概念図はこちら

3月中旬に思いがけない寒波がやってきて冬に逆戻り。。。群馬県南部の神流川流域もチョットまだ早く、奥多摩も日原川流域だと寒そう。先週は秋川に行ってそんなに
寒くは無かったので、もう少し奥まった位置にある鶴川流域を狙ってみる。この流域は何本か遡行しているが阿寺沢川はまだ未遡行だったので、ここに行先決定!完全
癒し系の沢らしく、ならばこの竿でも持って入渓してみる事にした。


4:17自宅発(オール一般道)→5:18久喜IC通過→6:02川越IC通過→7:02奥多摩駅通過→7;50基点P
8:15基点P発→8:25大堰堤上入渓(途中竿だし)→11:30 745m(1:3)右岸枝沢出合、12:30同発→13:25 868m三俣→14:00稜線直下林道
→14:55坪山→16:10基点P着

16:35基点P発→18:45川越IC(圏央道)→19:13久喜IC→20:45自宅着

鶴川流域だと、中央道側からアプローチするのが一般的だが、奥多摩湖側から県道18号の鶴峠を跨いでアプローチも可能!グーグルマップで確認して
みると川越ICから2時間で行ける様だ。結構これがこの沢に行く決め手だったりして。。。既にノーマルタイヤに履き替えていたので鶴峠の路面凍結が心配だった
が、峠周辺の雪景色を見ながらもスリップせず無事に基点となる阿寺沢に到着した。道がダートになる直前の民家の前に20台程駐車可能なスペース。
地元の方に話を聞くと、駐車しても大丈夫との事だ。この先のダートにはゲートは掛かっていないが、大きな倒木が道を塞いでおり、引き返しも困難なの
で入らない事。
歩き出し10分、大堰堤上で入渓する。少し進むと両岸が立ってきて3m程度の小滝が現れる。小さい釜はあるが魚影は見ない。ここは簡単に超える。
滝上には良い感じのナメ小滝があり癒し系・・・
基点。これより先、車を進めるのはNG(カーソルあてて)
堰堤上から入渓
最初の3m滝とその上の2m滝(カーソルあてて)

小滝上は平凡な様相。少し進むと小さいながらも魚影が現れた。すると、割と深い釜をもった3m滝。この時期落ちるとヤバイので慎重に左壁を経つって
滝上に出る。滝上の平凡な様相を見ると2m滝。これを超えた所で竿を出してみる。。。速攻で釣れるかと思ったが擦れているのか連れる前に2段5m滝
が出て来る。さすがにこの滝は片手では上がれないので、いったん竿をしまった。5m滝は下段を水流左から支流に向かって斜上し。昨今フェルトソールを
履いて滝に取りついていないので、足を滑らせ両手でガバにぶら下がり足をバタバタ! 力尽きる前にスタンスを拾えて一安心。タワシでスタンスを磨いて
下段を終了。上段は両足ツッパリで超えた。
深い釜を持った3m
2m滝
2段5m滝(カーソルあてて)

滝上は、トヨ状で流れる沢床になってる。両側植林帯の伐採が無ければさらに綺麗だろう。少し行ったところで再び竿だし。ブドウ虫を餌に使ってるが、
一回、尾びれで餌を蹴られたのには参った。やはり都心から近いし擦れてるのかな。。。すると、割と顕著な枝沢が右岸から入る。水量比は(1:3)。高度計
を見ると745mに位置する右岸枝沢の様だ。ここで、焚火休憩&昼食!
トヨ状の沢床
この沢はヤマメが生息
745m右岸枝沢

時間は12時半。まだ先は長いので釣りはここで終了。沢の様相は平凡だ。途中左岸にあったガレの影響だろうか?この辺りの水はかなり濁ってくる。
するとまた顕著な枝沢が右岸から入る。水量比は(1:2)高度計で場所を確認すると790mで出合う右岸枝沢の様だ。この枝沢には連瀑が掛かっていて

折角なので、この右岸枝沢の連瀑を登ってみた。どれもが2m前後で問題ない。連瀑上は平凡な様相が続いていたので、本流との中間尾根で引き返す。
本流を進むと2段3m。魚影を見るのはこの少し先までだった。。。
左岸ガレ
790m右岸枝沢(カーソルあてて)
本流の2段3m

この先、820m右岸枝沢を過ぎると870m手前で三俣となる。右はナメ状、左からの水量が一番多かったが、本流筋と見受けれる真ん中を進む。。。
植林帯は両岸共に延々続いており、倒木も多い箇所有り。さらに本流筋を詰めると水量が少ないながらもナメ床が現れる。最後の二俣を右に入ると
苔むした5m涸滝。。。あとは急傾斜の斜面を登って行くだけ
868mにある三俣は真ん中に入る
源頭部のナメ床
最後の5m涸滝

詰め上げると、地形図で登山道がある所に林道が付けられていた。稜線に上がらず、この林道で坪山方面に向かうと、林道は途中でプツリと途切れて
しまう・・・。通常、林道先に登山道が伸びているものだが、ここにはそれも無い。仕方なく近くの枝尾根から稜線に向かって上がり、適当な所でトラバース
を掛けて稜線上登山道に乗る。殆ど歩かれていない登山道で枯葉が堆積して沢靴では非常に滑りやすい。。遡行終了点から思ったよりも長く55分で坪山
到着。まずまずの展望はあるが、もちろん誰も居ない。。。

登山道には”びりゅう館、阿寺沢”という案内板があり、840m地点で地形図の通りに道が分かれているが、”びりゅう館”(郷原)に向かう登山道は明瞭だが阿
寺沢に下る道はほぼ廃道となっている。まぁ藪は無いので、地形図と磁石を見ながら降りて行けば問題ない。ただ、へたにショートカットすると民家裏に
降りたり、壁になっていたりするので、地形図通りに尾根に沿って降りることを勧める。坪山山頂から1時間15分で基点に戻れた。

車の所で、ここに住んでらっしゃるお爺さんにお話しを伺う事ができたが、稜線付近の林道は、林業目的に作ったものの未完成で打ち切り。植林をした事
によって杉に多くの水を吸われてしまって、枝沢は殆ど水が枯れてしまったそうだ。
終了点の林道跡
坪山山頂
840m付近の分岐(阿寺沢方面は廃道)

P.S:阿寺沢川は、ほぼ平凡な沢だった。両岸ほぼ全域にわたり植林されており、伐採された倒木も多いのが残念。魚影はそこそこあるが
   ヤマメで型もそれほど大きくない。ザイルは補助ロープ程度の物で十分。靴はフェルトでもラバーでも問題ないだろう。
   隣の尾名手川の方が渓相が良いかも・・・。

遡行図(クリックして)
概念図(クリックして)


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