2017年3月26日 南紀 和田川 鳴谷
メンバー:Kawataさん、マー君、RURUさん、ひろた
装備:ザイル8mm×40m、8mm×30m、カム#0.4、0.5 靴:イドログリップ
地形図:本宮
南紀ツアー二日目。今日は大阪からKawataさん、マー君が合流、Ruruさんと私は昨日の鈴鹿の沢から南下し和田川 鳴谷を遡行。。。
高低差600mを切る小さな沢だが、70m大滝を含め多くの滝を掛けるらしい。天気予報は15時くらいから雨予報だったが、折角だし まぁなんとかなるでしょう・・・と言う事で決行する。
13:25-14:15亀山温泉白鳥の湯→(オール無料区間)17:35尾鷲北IC→19:10道の駅「熊野川」、6:10同発→6:25小口自然の家、7:00同発→7:15鳴谷出合
7:35入渓→9:15伏流部(右岸テン場適地)→10:40-11:30鳴谷大滝下(大休止)→12:05大滝上→12:40植林小屋跡
→13:10稜線→14:45基点P着 大阪組とは”小口自然の家”前で集合。softbank携帯は圏内だが、RURUさんのAUでは国道168から県道44号に入って少し行くと圏外になってしまう様だ。
KawataさんとはSNSで頻繁にやり取りしているが実際会うのは1年ぶり? 若手のマー君とは初顔合わせ。お父さんと私が同世代なんて泣けてくる。。。 ここから県道229号に入る。道は全舗装だが道は狭く、随所に小さな落石が落ちている。県道が左岸に渡り、トンネルを二つ抜けた先の顕著な沢筋が 鳴谷だが、橋の名前は”太郎橋”と赤ペンキで書かれている。さらに、なぜかここに割と新しい入居者募集の看板がある。「家賃は蜂蜜でOK」なんて・・・超 怪しすぎる!!!ちなみに、ここに書かれてる電話番号を後日ググっても不動産屋は出てこなかった。。。 ちなみに、こんな奥地なのにSoftbank携帯はアンテナが辛うじて立っていた。。。駐車スペースは太郎橋を過ぎた所に2台分ある。 入渓は太郎橋の脇から・・・。小滝を超えると早速8m2段滝。下段は水流右脇を登る。2段目はミニゴルジュっぽいが問題なく上に上がれるが、皆はさらに 右の乾いたところから上がってきた。。
8m2段滝を上がると、間髪入れずに7m滝が二つ続く。手前側は右端から登るが意外と悪く、途中から1段上がって灌木帯に入り滝上に出る。奥側は 水流左のノッペリ気味の壁も登れそうだが、左から安易に乾いたところを登って行く。この二つの滝は、いろいろルート取れそうなのでTRYしてみると楽 しいかも。上の滝を登った先には深い釜を持った6m滝があり、一緒に巻いてしまう。
この上でミニゴルジュ。皆は右岸を高巻いたが、釜を右岸から経つって突破可能。ここで平凡な様相に変化。少し進むと、ゴルジュになり右直角に曲が った所に10mカクレ滝。釜も深く手がでない。少し戻って左岸ルンゼから高巻いた。滝上は平凡。すると大釜を持った8m滝。右から簡単に巻ける。 8m滝を巻き終えるとすぐにまた深い釜を持った5m滝。奥にデカい滝が落ちているのがここから見える。5m滝も小さく右から釜を回り込んで滝上に出て、
奥の滝を見上げると15m滝か・・・結構立っていて水流沿い直登は不可能。左岸は岩壁が続いており、高巻くなら右岸だが、かなりの大高巻きになりそう。 よく見ると水流右側の灌木をうまく繋げば滝上に出れそう。ここはKawataさんとRURUさんが右岸巻きを、私とマー君が水流右の灌木伝いの直登を選択 する。灌木伝いの直登は割と立っていて、一応ザイルを出して、自分がリード。灌木は根っこも含め割としっかりしているので、そう恐怖度は無い。落ち口 直下で水流側に移動するとイイ感じに木の根がスタンスになり、滝上に出れた。Kawataさんは「初登ですよ!」と言っているが、これは違うでしょー(笑)
15m滝上しばらく進むと、2m、6mの小滝が出てきてそれぞれ水流左から上がると左岸に炭焼き釜跡が現れ、僅かな区間だが伏流になる。右岸は絶好 の台地でテン場適地になっているが、割れたビンがチラホラしているので幕営する場合は注意。ここまで入渓してから1時間半強だ。水流はここで明瞭に 復活し、経つりで進んでいく。
出てくる5~6mの小滝を超えていくと狭いゴルジュが出て来る。泳げば・・・と言う感じだが、そんな気にはならず右岸でゴルジュ全体を高巻いた。この 直後右岸から明瞭な沢形が入る(水流は無い)。地形図を確認すると、ここが325m右岸枝沢で671mピークへ登って行く沢筋らしい。
さらに小滝を進んでいくと、2段20mの直瀑にぶつかる。両岸そそり立つ壁に圧倒され、最初これが大滝かと思ったが違うらしい・・・。右岸の大高巻きに 入るが途中に出て来るバンドで壁の弱点を付いての高巻きになる。高度感はあるが、残置シュリンゲもあり、ザイルを出さずに全員無事高巻きを終了。 落ち口ジャストに出たが、すぐ上の2m滝が釜が深く登れず。これも右岸で高巻いた。すると今度は12m滝。これも両岸壁が切り立ち、大高巻きの予感。 これも高巻きは右岸。これにも途中残置があるが割りと厳しめの高巻きになる。。。これを高巻くと美しい多段15mナメで癒してくれた。
ここから小滝を上がり、大岩を抜けるとハイライトの鳴谷大滝が現れる。70mあるらしい。デカい!・・・けど、もしかして右の灌木をたどって行くと登れたり するのかな??? 焚火タイムになり確認しなかったけど、誰か行ってみて! この大滝も両岸の側壁が切立ち、近くから高巻いても、壁に行く手を遮られる。登ってきた小滝を降り、大滝から100m程戻った右岸で大きく高巻く。1か所 お助けを出したところがあったが特に問題は無いだろう。滝の落ち口から延びる小尾根(踏跡が671mピークに向かって伸びている)を跨いで高巻きを終了する。 折角なので落ち口を覗きに行ってみた・・・なかなかスリリングな場所だ! 大滝上は様相が一変。落ち着いた平凡な流れになる。 しばらく進むと左岸に植林小屋。この二俣の次に出て来るのが”奥ノ二俣”。水流は右俣のみ。 671mピーク横の鞍部出る左俣に入る。後は詰め上がるだけ。稜線は踏跡があるが671mピーク付近は何処でも歩けるので迷いやすい。地形図の409m の尾根に乗ってしまえば下山に問題ない。409mピークからは基点方向に向かって急降下。最後は15m強の懸垂下降で県道に出た。植林小屋から2時間 と言った所だ。
P.S:鳴谷は日帰りの沢としては内容十分なる沢だ。攻めようとすれば何処までもグレードを上げることができるので、初級者から上級者まで楽しめるはず。
ザイルは通常遡行であれば30m1本で足りると思うが、攻め方によっては40m以上を用意した方が良いだろう。泳げば取りつける滝も出て来るので、夏 も楽しいはず。靴はラバーソールがお勧め。ただ残念ながら魚は小さいハヤくらいしか見ません |