2005年7月16日 丹沢東沢本棚沢 (ナンチャッテ版)
                           完全版はこちら(^^)
メンバー:moto.pさん、ひろた
装備:ザイル9mm×45m、カム、フェルトソール
参考ガイド:東京周辺の沢


当初、泊まりで奥鬼怒の沢に行く予定だったが、天気の関係で東沢本棚沢にいく事になった。

AM2:46自宅発→(R4)4:15首都高新井宿→4:46用賀IC→(R246)6:55西丹沢自然教室着
7:15西丹沢自然教室発→7:55ゴーラ沢出合(入渓)→8:50林道横断点→10:05本棚25m下→11:05 20m滝上→12:05檜洞丸山頂
12:30下山開始→13:30林道"棚沢橋"(再遡行)→15:35"棚沢橋"→(一般登山道)16:55西丹沢自然教室着
19:38 秦野中井発→20:00厚木IC→(R246)21:18用賀→(首都高、常磐道)23:20自宅着

西丹沢自然教室駐車場は無料だが、10台程しかスペースが無く、朝7時の私の到着でちょうど満杯になってしまった。ここは人気スポットで、
いつもこんな状態になると既に到着のmoto.pさんは言う。(トイレ有り、Softbank携帯は繋がらない)

檜洞丸への”ツツジ新道”を登る事40分、ゴーラ沢出合の東沢横断点に到着。早くも汗だく。。。ここから東沢に入る。ガイドの遡行図には
10個の堰堤が描かれていたので数えながら進む。途中、林道から落ちたのか、それとも不法投棄なのか赤の"ホンダCITY"が右岸に
突き刺さっていた。。。堰堤はハシゴが付いている物もあったが、1箇所高巻きを強いられるところもある。ガイドの通り10個の堰堤を越えたら
林道が見えた!
基点の西丹沢自然教室駐車場
ツツジ新道の東沢渡渉点(靴を濡らさず通過可能)
10個の堰堤を超えていく

林道の真下から、花崗岩のナメが現れる。奥秩父、奥多摩のように鬱蒼とした感じが無く、快適だ。少し進むと、早くも"8m滝"。。。
といってもどー見ても12mくらいはある。トポでは、"人工を交えれば直登も可能"と書いてあるが、水流右端から取り付けば登れそう。
「これ本当にガイドに書かれている8m滝?」 とmoto.pさんはのたまう。 巻きは右岸らしいが、結構登るので、ザイルを出して私がリードすることにしたハ
ーケン1発、カムを1個使ったが残置ハーケンもある。水流右端から斜上して水流側にトラバースする1歩が核心。ちょうどそこにある岩が若干
動くので注意。3級+か  moto.pさんはセカンドとはいえ、楽勝で登ってくる。
最初のナメの小滝
奥に見えるのが8m滝
8m滝(カーソルあてて)
moto.pさん余裕のクリヤー

これを超えるとゴーロ帯で5分も歩けば二俣になる。ガイドでは(2:1)とあるが(3:1)はありそう。ここを右に入って初っ端に現れる滝が"本棚25m
"。。。
とおもいきや、そこに現れた滝は ”東京周辺の沢” にある写真とはどー見ても一致しておらず、ツルツルの1枚岩の滝だった!!!
m:「あれぇ〜?!トポ写真と全然違うんだけど。。。間違った?」
h:「さっきの二俣左が正解?。。。でもガイドの通りだったけど」
m:「さっきの8m滝も人工といいつつ直登可能だったし」
h:「でも、他に分岐なんか無かったけど。。。ガイドの写真が間違ってるんじゃない?」
m:「しかしこれ25mも無いでしょー!」
h:「まぁーこんなもんでしょう!登って見ます?」
m:「こ、これはムリでしょう」
h:「うーん、ムリかなぁ???」

と、結局この滝を右岸から巻いてしまった。
(3:1)二俣 右に入ります
ヤッパリ本棚25mだった滝

この先に、本当の"本棚"が現れるわけでも無く、連続した小滝が現れ、快適に越えていくと、正面に15m程の壁から水が滴り落ちているのが
見える、枝沢かな?と思ったら、なんとこれが本流だった。 ガイドに大岩と書かれてあるが、そんな物は無く、しかも、『違う沢を遡行しているのかも…』
という不安を抱きながら遡行しているので、やはり違う沢なのか?、遡行図が大きく違っているのか?という思いもあり、深く考えずに、この滝を
左岸から巻いた。
連続した小滝(快適に登れます)
この辺は癒し系?
左岸15mの壁から落ちる本流の滝

この滝の上からはずーっとゴーロ帯になっていて、水もここで消える。 少し進むと左岸の岩壁が実に見事。我々は沢筋に従いゴーロ帯を
登っていく。このゴーロ帯は稜線まで続いているようだったので、moto.pさんの意見で右の小尾根に上がる。小尾根に上がると尾根の反対側にも
沢筋が走っていた。

h:「あっ!さっきの左岸の見事な岩壁のルンゼ。あれ40m涸滝だったんじゃない!」
m:「確かに、そう言われると…」

もし自分の考えが正しかったら、今歩いている尾根は檜洞丸山頂に直接出るはず。ただ、左斜め上方に山のピークがあり、それが檜洞丸山頂
なんじゃないという考えもあった。
 ここで映画『猿の惑星』をラストシーンを思い出し。
「『ここは地球だったんだぁー!!!』と叫んだシーンの様になることは無いでしょうねぇ」なーんて話しているうちに、
左斜め上方に山のピークが次第に真横に見えるようになってしまった!!!
 尾根の傾斜も緩み、だんだん不安が現実に変わる雰囲気が増す。そしてそこには多くの人!!!

『やはり東沢だったんだぁー!!!』

荒れたゴーロになります
見事岩壁って、これが40m涸棚だった


12時過ぎに檜洞丸山頂に着いたものの、どーも釈然としない我々は、一旦林道まで下り、再調査という名目で、8m滝直後の二俣を右に入った
ところを左に入ってみる事を考えた。

"皇室が登ったのでは?"と思えるような立派な階段付の下山道をスタスタ下り、林道に近づいたと思われた頃、moto.pさんの鋭い読み通り、
登山道から林道に下る道を発見!ここらか10分もかからず、林道終点に到着。
なんと、林道には車が2台駐車されていた!しかも普通軽自動車もあるこの林道は一般車が通れるのだろうか?それとも下山時にすれ違った
ボッカの人(山小屋関係者)の車なのだろうか?駐車スペースは5台分くらいあり。林道終点から2分も歩けば、先ほど来た本棚沢にかかる"棚沢橋"
林道に下る道
林道終点に軽自動車が・・・
棚沢橋に戻ってくる

再び遡行を開始する。今日2度目となる8m滝は、今度はmoto.pさんがリード。滝上のゴーロ帯を進むと問題の二俣。さっきは右に入った。。。
今回は左に入る。ゴーロ帯をさらに登る事10分強。次の二俣が現れる。そしてここを右に入る。これが本棚沢であれば、25m本棚が現れるはず!
…しかし、5m滝が現れるだけ。。。ザックをデポしさらにその先に進む。200mくらいゴーロ帯を進んだだろうか、水も殆ど流れていない7mcs滝で
閉ざされたところで断念。。。

 「あぁーやっぱりあれが本棚沢だったんだねー、ガイドに掲載されてる滝は何処の滝なんだろう?」

と、さすがに本棚だけ直登して帰る気力ももはや無く、トボトボと引き返した。。。
こんどは8m滝moto.pさんがリード
二俣を今度は左に入ります
唯一の5m滝


林道からツツジ新道の上りは15分もかからないので、堰堤を下るよりは、早く下山できるだろう。

温泉は山北町健康福祉センターに入り、大井松田IC付近で食事。moto。pさんがガイド本『東京周辺の沢』を持ってきて確かめると、
東沢本棚沢の写真の滝は西沢本棚沢の本棚70m大滝である事が判った!トポに頼るとこういう事になる典型的な悪い例だ・・・

帰りの東名高速では目の前の黒いワゴン車と左後から来た白のミニバンが接触しそうになって、白のミニバンがハンドル操作を誤り左壁に激突!
その反動でミニバンは3車線の道路を横に滑り出し中央分離帯目に再度激突!それを避けようとした黒いワゴンが急ブレーキして真ん中の車線上で180度ターンして停車!
私は左後方から車が来ない事を見極め左車と路側帯を使って追突を避けることが出来た。後方から車も来るので停車はしなかったが、一応警察には連絡しておいた。
それにしても凄いものを見てしまった!巻き込まれずにホッとする。

P.S:完全に消化不良になってしまった今回の遡行。近いうちにリベンジを予定!





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