2005年7月31日 丹沢 早戸川 円山木沢

メンバー:きむひろさん、moto.pさん、ひろた
装備:ザイル9mm×45m、フェルトソール
参考ガイド:東京周辺の沢
地形図:大山、青野原

昨日の原小屋沢に続き、かっきーさん、きむひろさん,moto.pさんで円山木沢に移動。かっきーさんは所用があり大棚の下までご一緒する事になった。

7:20早戸川雷平発→8:00円山木沢出合→9:00 大棚25m上→10:50 20m滝上→11:15ゴルジュ終了→12:00水涸れ
13:15中峰/東峰間の無名ピーク着、13:40下山開始→14:50駐車場
16:40玉肌の湯発→(相模湖IC、常磐谷和原IC経由)20:40自宅着

ベースの雷平を撤収し円山木沢取り付きへ移動する。円山木沢の出合は貧相だが、立派な岩小屋があるので間違う事は無いだろう。
出合の暗い小滝を登っていくとすぐに25m大棚が現れる。
円山木沢(写真左下と隣にある岩小屋
暗い小滝を超えていく
25m大棚

『東京周辺の沢』にある写真は間違っており大棚はもっと立っている。ルートは水流右。最上部がホールド少なそうだが、moto.p氏によるとA0で
クリヤーできるとの事。

 「特攻隊長!」
 「えっ!わたし?!」

と私がリードする。残置ハーケン、ボルトは多数あるが、下の方で一発ハーケンを打つ。ちょっと脆いところはあるが下から20mまではホールドは
多数あり問題ない。ラスト5mはホールドが少なくなるが、残置シュリンゲもあり細かい凹凸に足を乗せA0で登る。
ラストは水流側にトラバースするが、ここもシュリンゲを利用しA0でトラバース。そのまま2mを上がって終了!印象ではW−A0といった感じか。
滝のすぐ上にハーケンが3発打って有り、これを支点にすれば、下まで声が届く。セカンドきむひろさん、ラストはmoto.pで全員難なく終了した。
ここで、大棚下にいるかっきー氏と別れて、3人での先に進む。
25m大棚(カーソルあてて)
大棚最上部
moto.pさんフォロー

この先のゴルジュ内5mCS滝はチョットいやらしい。(ガイドには右岸を巻くように書かれている)  右壁に緑の残置シュリンゲがぶら下がっているが、
そこまでもたどり着くにも苦労が要りそう。ここはザイルを出しmoto.p氏にトップをお任せする。
 釜から直接シュリンゲまで直登は難しく、右壁を微妙なバランスでヘツリ、残置シュリンゲに手が届いた。ここで一発支点を取った後、私が一瞬
目を離してしまった瞬間。

       「おわっ!!!」

いきなりロープにテンションがかかり、釜に思いっきりダイブ!
moto.p氏が足を滑らせ3m程の高さから釜に落ちたようで、私のビレイミスが原因。申し訳ない事をしてしまった。怪我が無くて良かった。

再びmoto.pさんが、いちから出直し、今度は見事にシュリンゲ上の核心を突破する。セカンドのきむひろさんはプルージックで行くが、
右壁のヘツリが難しいようで、ゴボウで釜から残置シュリンゲまで登っていった。核心部も苦労している様だったが、何とか突破。私も右壁からへつって残置
シュリンゲえを目指すが結構これが難しい。なんとか残置シュリンゲまで届いて、その上の核心部も先ほどの大滝よりも難しい印象。
奥に5mCS滝が見える
5mCS滝の右壁に取りつく
きむひろさんフォロー

なんとかこのCS滝を終了。終了点付近は場所が悪いのでそのままザイルを引きずって次の15m滝に向かう。この滝は階段状で特に問題は無い
と思われたが、ザイルを付けたまま私のリードで登って、全員あっけなく終了。
次の15m滝は結構寝ていてしかも階段状。"滝"という印象を持たず快適に突破。ここを抜けるとスパッと様相が明るくなり、ガイドに掲載されて
いる20m滝が現れた。水際を登りたかったが、2段目がチョイト難しく断念。1段目終了したところから左に入り、小さく巻いた。 
15m滝(カーソルあてて)
2つ目の15m滝
20m滝
20m滝は左から巻いた


20m滝を越えると明るい様相は終了して、再びゴルジュに突入。二つの2条滝は快適に直登できるが、ゴルジュ内10m滝できむひろさんが苦戦。
急いでmoto.p氏と私がシュリンゲを繋ぎフォローに向かうが、シュリンゲを使わずフリーで突破してきた。
2条滝-1
2条滝-2
ゴルジュ内10m滝

ゴルジュを抜けると概ね平凡な様相。5m程度の小滝を2、3超えると(1:1)二俣。ここを右に入る。水量もどんどん細くなり。最後は右岸から湧き水が
出るところでピタッと水が無くなった。ここを少し上がるとラストの20m涸滝。見た目はそんなに難しくは無く、早速フリーでmoto.pさんが取り付くが、
岩が脆いとのこと。。。残置ハーケンのあるところでセルフビレイをとって。下からザイルを投げる。
 最上部もトリッキーなところがあるようだが見事突破ビレイ解除のコールを受け、我々も後に続いた。
小滝を超えていく
(1:1)二俣。右に入ります
20m涸滝

この滝を越えてすぐに右の尾根にあがり円山木山に向かう。このまま沢筋を詰めると最後がガレガレ&草付きの急登りになるようなので
早めに尾根に登った方が良いようだ。藪コギも無くそのまま5分も登れば円山木山山頂!!!。。。と思いきや、道標には無名ピークと書かれてある。
地形図を良く見ると中峰(円山木山)と東峰(本間ノ頭)の間のピークに出たようだ。沢の詰めは間違っていなかったので、トポが間違っている
のだろう。

下山ルートであるが、この無名ピークから北北西に伸びる尾根を下る。丹沢山系の場合踏跡が無くても薮コギが無いのでそんなに苦労しない。
所々に『水源の森林 神奈川県』と書いてある杭が打ってあり、これを赤テープ代わりに下ると良い。途中、冷房付きの作業小屋もあり踏跡も明瞭に
なるが、ラスト200m位の下降で踏み跡が判らなくなり強引に下っていくと、丹沢観光センターの屋根が見えてくる。
最後は本間沢堰堤下にでて、そのまま丹沢観光センターに出た。ここからゲートまでは300m程度。車に到着後、デポした荷物を取りに行く。
 この下山道には猛毒のドクツルタケがいたる所に生えていた。地上から生える白いキノコは要注意! 1本食べたら死にます!
最後の詰め
円山木山と本間ノ頭の間のピーク
下山ルート

帰りの温泉は早戸川林道起点付近にある"玉肌の湯"というところに行ったが、温泉でも無いのに1000円も取られた。私的には(メンバー的には)
このお風呂のよさがまったく判らなかった。。。(2010年時点廃業したみたい)

P.S:大きな滝もあり、結構楽しめる沢です。ザイルは30m以上を持って行った方が良いでしょう。





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