2007年4月29日 丹沢早戸川 本間沢→鳥屋鐘沢下降

メンバー:単独
装備:ザイル8mm×30m、靴:フェルト
参考ガイド:丹沢の谷110ルート
遡行図はこちら

当初、土日で丹沢世附川水ノ木沢周辺を狙っていたのだが、土曜の天気が悪い予報が出た為、
別案で考えていた本間沢に行くことにした。最後の林道歩きがちょっと嫌な感じだが、
下降は鳥屋鐘沢を選択。

アプローチ:CR-X
3:15自宅発→4:15谷和原IC→5:25相模原IC→6:15本間橋着
6:51出発→8:35 15m大滝下→10:25稜線登山道着→10:30本間ノ頭、
10:35鳥屋鐘沢へ下降開始→13:12 2段15m大滝上→14:15早戸川出合着→15:15本間橋着
15:21同発→(国立府中ICから高速)22:21自宅着

早戸川林道の入り口はちょっと判り辛いが、”早戸川国際マス釣り場”の看板を目指して進めばOK。
林道は完全舗装だ。現在は閉鎖されている丹沢観光センターを目指して車を進め、本間橋を渡ったところに
3台分の駐車スペースがある。道路の反対側には大きな駐車スペースがあるのだが、しっかり鎖が掛けられ
利用出来ないのは残念。

本間沢への入渓点は、一旦丹沢観光センターから付けられている踏み跡から入って枝沢を横断した所から
スタート。3つの堰堤を超え、しばらく平凡な様相を詰めていく。それにしても今日はやたら水が冷たい!

最初に現れる8m滝は軽く飛沫を浴びながら直登。とにかく水が冷たい。次の6mナメは水の冷たさに負けず
直登。この辺りから沢床がナメ状になり良い感じ。 次の釜を持った4m滝は敢えてツッパリで突破。
もう、この辺りで手が悴んでしまう。
本間橋にて
最初の8m滝
釜を持った4m滝

次に現れる18m3段滝は上段4mを水流右端から取りついたが水が冷たい事もあって少々シビアだった。
水さえ温かければ全く問題ないはずなのだが・・・

次の5m2段(上段は2条)は上段が直登出来ないと思って右から巻こうとしたが、残置シュリンゲがぶら下がって
いたため、取りつく。よく見るとハーケンがクロモリだったのでA0突破を辞め、ハーケン回収に変更!
冷たい飛沫を5分以上浴びながら、ようやく回収。何やってんだ俺・・・(^^)ゞ

手と手をこすりながら、ナメ床、小滝を超えるとミニゴルジュ。このゴルジュ内の滝は特に問題なく通過。
すると(3:1)の二俣。本流は左で3条5m滝となっている。この上で一旦沢は平凡な様相。右岸の大ガレを見て
5m2段滝を超えると再びゴルジュが現れる。沢が左に折れると本間沢のハイライトであろう15m大滝が姿を現す。
(3:1)二俣
15m大滝(クリックしてください)

瀑心直登可能そうだが、何しろ手は完全に悴んでしまっており、この水の冷たさではシャワーは考えられず、
瀑心直登断念。水流左にあるクラック沿いの直登は簡単なので、水流僅かに右の壁を登り、最上部だけシャワー
突破を試み様として直上。しかし、最上部の水流の強さと、手が悴んで全く握力が出ない事に不安がよぎり
シャワー突破断念。左から小さく回り込む。

この滝のすぐ上にある8m滝は完全シャワーじゃないと登れないので、潔く左から小さく巻く。
巻いた後に、全く滝を直登出来ない自分が情けない・・・

次の滝は両手両足ツッパリで突破。頑張ったのはここだけって感じ。またミニゴルジュに入る。入口の3m滝は
容易だが、次の7m滝は直登可能だと思うが、やっぱりシャワーになるので、右から巻く。今日は完全逃げ逃げだ!

最後の滝となる4段15m滝は快適に直登。ここから(1:1)の二俣が2つ出てくるが鳥屋鐘沢下降を考慮し、左、左と
入る。水流が消え単調な登りになるが、藪こぎは全くない。本間ノ頭のすぐ西側の稜線に出た。
8m滝
7m滝
4段15m滝

さて、鳥屋鐘沢の下降だが、本間ノ頭から真南にテープの付いている丹沢観光センターへの踏み跡に入る。
金沢に入り込まない様に。2〜3分程下ると『丹沢観光センター⇔本間ノ頭』と書かれた看板があるので、ここを
丹沢観光センター側に少し降り、鳥屋鐘沢に下る。沢は南に延びているので、必ず磁石で確認した方が良い。

鳥屋鐘沢上流部は延々と水の流れていないガレ。これを登るのはちょっと気が引けるくらいだ。
この看板の先で下降を開始
鳥屋鐘沢上流部

ようやく水も流れ出し、何の問題もない小滝をクライムダウン、広河原に入る。堰堤を4つ巻いて降りた先で、
右岸に最近崩れたと思われるガレ。ここからゴルジュっぽくなり、小滝のクライムダウンが続く。
沢床もナメ状となり楽しいところだ。1箇所クライムダウン出来ない5m滝を右岸から小さく巻こうとしたが、切り込み
が入った灌木を発見(木は生きている)これを上手く利用してなんとか降りる。

この先で、鳥屋鐘沢のハイライトとなる2段15m滝上に出る。上段はゆるい傾斜のナメ。慎重に下りれば問題ないが
下段は懸垂下降となる。
切り欠きの入った木を利用して下降
2段15m滝(中央リッジを懸垂下降)

ツッパリで登るとガイドに書かれてある2m滝はツッパリでは降りれず右から巻いて降りる。幅広6m滝は左岸の
踏み跡を利用して降りる。変わった取水口を右に見て2段7m、4m、4mと降りると丹沢らしからぬ幅広のナメ
迎えてくれ、早戸川に出る。
2m滝
幅広ナメ
ここで靴を履き代え、林道を歩く。結構な登りだが40分で丹沢観光センターに戻れた。


P.S:本間沢はシャワークライムなら直登可能な滝が多いだけに、水が暖かくなって来てから
   遡行するのが良いでしょう。鳥屋鐘沢は中流部からは上はあまり見る所が無いのが残念。
   本間沢の滝の直登はsudoさんのページが参考になりますのでこちらをどうぞ!




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