2008年3月15日 奥多摩北秋川惣角沢→月夜見沢ヒイラギ沢下降

メンバー:単独
装備8mm×30m使用せず、靴:フェルト
遡行図はこちら

急に暖かかくなった3月。通常丹沢からシーズンインするのだが、ガソリン代が大幅に値上がり単独だとアプローチ代が
馬鹿にならないので、高速を使わないでアプローチできる奥多摩を選択。さらに雪の心配がない秋川流域で惣角沢に的を絞る。

アプローチ(CR-X)
4:22自宅発(R4、県道3号線)6:05 R16→7:01青梅→8:01惣角沢出合着

8:27入渓→9:20(1:1)二俣→10:40 3段10m滝下→11:30稜線登山道→12:22小河内峠→
12:30ヒイラギ沢下降開始→13:45月夜見沢出合→13:50右岸林道着(遡行終了)→14:40惣角沢入渓点着
14:58藤倉バス停発→19:28自宅着

奥多摩流域の核心部と言えば国道16号の荒川の橋の上と狭山付近・・・(笑)
滝は突破出来ても”ねずみ取り”は突破できないので要注意・要注意。。。

北秋川沿いの県道を進むと急に道が細くなる十字路が惣角沢出合い。右に藤倉バス停があり、迷う事はない。
きれいな公衆トイレもあり。
惣角沢沿いの林道は完全舗装。道が林道を離れるところから200mくらい手前のスペースに車を置く。
ガイドに10台程駐車可能と書いてあるところは、ここよりもう少し下になる。
入渓点は道が林道を離れるところ。"雨乞い滝○○○m"の看板がある。
入渓点200m手前の駐車スペース
入渓点
入渓地点の様相

惣角沢は。雨乞い滝と言う名前のついた滝があるようで、そこまで遊歩道がついている模様。
もちろん、利用せずに沢通しに行く。すると、すぐに7mの"雨乞い滝"が現れる。初っ端から渋め。。。
「いきなりこれかよー!」
・・・と巻いちゃおうかなと思ったが、水流右から登れるか一応確認しに行くと、大丈夫そう。最後の1mが岩が
のっぺりして嫌な感じだがV級〜V+レベル。

"雨乞い滝"上から見える次の4m滝は釜が深く岩ものっぺりしており、かなり渋い。
通常は右岸を小さく巻くようが、釜を経つって水流左壁に取りつく。落ちても濡れるだけなので頑張って登ったが、
スタンスが細かく4級はある。"初級者向きの沢でわざわざ俺は何をやってるんだ!?"って感じ(笑)
雨乞い滝7m
雨乞い滝登は水流右を直登
渋い4m滝(カーソル当てて)

次の5m滝も釜が深く、ここは釜の右を経つってそのまま水流右を直登。次の4m滝は釜無深く全体的にのっぺり
しており手がつけられず右から小さく巻いた。

惣角沢はここまでが一番面白いので、極力巻かない方が良いでしょう。
4つの滝を超えると沢は平凡な様相。右岸にワサビ田跡を見ると作業道の木橋がかかる
これを超えると1:1の二俣。本流の左に進む。
この辺り伐採木がちょっとうるさい。右岸→左岸と大ガレを見ると、立派な石積み堰堤。この辺りは何の問題も
ない。
唯一直登をあきらめた4m滝
ワサビ田跡
最近崩れた(?)左岸大ガレ

次の2:1二俣も左を入る。3m滝、2条2m、2mナメと滝として記録して良いのか悪いのかという程度の小滝を超えると
一旦伏流。右岸から涸沢が2本入ると水が再び流れ出す。雪はこの辺りでちらっと見かける。
4mナメ滝を超えるとようやく滝らしい7m程度の滝。下部は雪で覆われていて、今にも崩れそうなので、雪をよけ
水流左のルンゼに取りつくが、最初の一歩が嫌らしい。これをクリヤーするとルンゼの中に詰まった枯葉をどかし、
スタンスを探すが面倒なのでルンゼから水流寄りに脱出して直登。3級+
 このすぐ上に3段10m滝。滝と言ってもかなり寝ているので容易に登れる。
伐採木がうるさい所有り
平凡です・・・
7m滝(左から取り付く)
3段10m滝

これを超えると、平凡な様相になり、藪こぎもなく御前山と惣角山の間の稜線に出る。
"どこかで見たことあるなー"と思ったら稜線の反対側は、2005年晩秋に遡行したシダクラ沢である事を知る。
"ふーん、こーなってるのね!"と独りで納得。。。  と言う事は御前山には登っているので、すぐに
下降するヒイラギ沢へ移動する。

惣角山山頂から小河内峠へ少し下ると、1/25000地図には載っていない立派な登山道が藤倉方向に伸びている・・・
ただ案内版が何も無い。
惣岳山山頂にて
左が謎の登山道
小河内峠

とりあえず、地図を信じて小河内峠へだらだらの下りを進む。

小河内峠は案内杭もあり間違う事はなく、登山道も地図の通りに付けられている。ここを藤倉方向へ下り、
最初の沢形を横断するところからヒイラギ沢の下降を開始する。

3段10m涸滝をクライムダウンし3段7m滝で水が流れ出す。すでに伐採木が多く横たわっている。
右岸から4mナメ滝で枝沢が出合う。ガイドによるとこちらを遡行しているようだ。

ここから少し下ると仕事道の橋が2つかかり、ここから右岸に付けられた作業道を利用すれば、時間短縮になるが
ここは沢通しを敢えて行く事にした。
3段7m滝(滝じゃないってか?)
せっかくのナメ滝もこれでは
仕事道の橋

4m幅広ナメを降り、(1:1)二俣・・・滝らしい滝もなく無造作に横たわる伐採木にうんざりしながら下っていくと
右岸から月夜見沢本流が出合う。 いい加減飽きたので、ここからは右岸仕事道を利用。。いったん仕事道が
左岸に移って少し行くと、重機の音・・・。林道に到着したようだ。
月夜見沢出合。(右から下降)
割とありがちな終了パターン

舗装された林道を下り、惣角沢入渓点付近に停めた車まで歩いて戻る。時間は50分程度。
まぁシーズン初っ端は、こんなもんでしょう。

P.S:今回下降したヒイラギ沢は伐採木が多く、遡行対象に考えない方が良い。
   一方惣角沢は伐採木は多少あるものの、遡行対象と考えてOKです。
  滝は全部巻けますし、釜も深いので落ちても安心。初心者&初級者にはお勧めの沢です。
  もちろん下りは陣馬尾根。車の所へ直接降りれます。

遡行図(クリックして)




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