2008年11月9日 大血川西谷 ワレイワ谷 イヌオテ沢

メンバー:りんごさん、ひろた
装備:ザイル8mm×30m、靴:フェルト
地図:雲取山
遡行図はこちら

11月なので、濡れない、歩く沢…と言う事で、奥秩父からワレイワ谷を選択。東京から、りんごさんが応募してくれたので、
初ジョイントとなる。

3:52自宅発→(一般道)5:52花園IC通過→6:40秩父駅
8:23西谷入渓→9:02タカノス谷出合→9:14ワレイワ谷出合→11:31イヌオテ沢出合
→14:00稜線着→14:27白岩小屋→16:20西谷入渓地点着

西武秩父駅でりんごさんと待ち合わせ。そのまま車で大血川へ移動。大血川沿いの道は完全舗装。1/25000地図の
通りに、道がつけられているので、西谷から一旦離れ、また近づき、再び離れるところが入渓点だ。
駐車スペースはゲート手前に1台くらいしかないが、道に停めてもなんら問題無い。(携帯は繋がらない)
入渓準備を整え、出発。タカノス谷出合までは踏跡が伸びているようだが、沢通しで進む。この辺りは植林はされていない
ようで、両岸とも広葉樹林帯。紅葉も残り綺麗だ。4条の小滝を過ぎ、8m滝は水流左の凹角から直登も考えたが、釜も
深いので容易に右から小さく巻く。4つ目の橋を過ぎると右からタカノス谷が入る。
4条の小滝(4条は珍しいよねぇー!)
8m滝(右から容易に越えられます)
ワレイワ谷

ワレイワ谷本流には堰堤があり、右巻き。するとすぐに石楠花沢/ワレイワ谷の出合だ。
ワレイワ谷に入ると両岸切り立った壁が現れるが、沢自体は平凡。6m滝は右から簡単に越えられる。初級の沢しか行った
ことが無いと言う、りんごさんも、なかなかの足取り。
その上の6m2条滝はそれぞれの水流が全く違う形で落ちユニーク。小滝を2,3超え左岸に岩壁をみると急に様相が一変。
平坦な広河原となる。自然に出来る地形とは思えないので、おそらく埋没してしまった堰堤の上に出たのだろう。
石楠花沢/ワレイワ谷の出合
6m2条滝
平坦な広河原

この先で、(3:1)、(4:1)で2本左岸から枝沢が入る。ここは両方とも水流の多い左に入る。6m2段、4m滝は容易に小さく巻ける。
7m滝も水流沿いには登れず右から巻く。その上の5m滝も右を小さく巻くが、ちょっと悪いので、りんごさんにはザイルを出した。
(3:1)二俣
7m滝
唯一ザイルを出した5m滝

2m、4m2条の連瀑小滝を越えると、再び4m2条。この4m2条がワレイワ沢本流とイヌオテ沢の出合となっていた。
水量比は(1:1)。ガイドは右のワレイワ谷本流を紹介しているが、地図では左のイヌオテ沢の方が白岩山と芋木ノドッケの
鞍部に詰めあがり明らかに本流筋。ワレイワ谷本流の内容もたいした事無いので、情報の無いイヌオテ沢に入る。
ワレイワ沢本流とイヌオテ沢の出合
ワレイワ谷本流
イヌオテ沢を進む

4m滝は簡単に巻けるが、私は水流直登。6m滝も自分は水流右を直登。するとミニゴルジュの中に6段20m滝が現れる。
傾斜のゆるい小滝の連続なので二人とも水流沿いを快適に超える。この上の大岩のある小滝を越えると水は一旦伏流。
3m程度の涸滝が現れるが何の問題もなし。再び水が流れ始めると二俣。水流の多い左に入る。そのすぐ上の二俣は
水の多い右に進む。苔が生した6m滝は一見直登不可能に見え、りんごさんは巻いたが、取り付いてみるとスタンス、
ホールド十分で直登可能。
6m滝
6段20m滝
苔が生した6m滝


この上で水が涸れる。3〜4m程度の小滝をいくつか超え、8m涸滝を越えると、水がまたしっかり流れ出した。稜線は
まだ先なんだと思うとちょっとカッタルイ感じになってきた。この後も5m以下の小滝を越え、登り傾斜が緩くなってくると、
稜線は近い。沢形も無くなりかけた所で、右の小尾根にあがる。藪漕ぎは一切無く10分程度で狙い通り白岩山南の鞍部
の稜線に出た。道は明瞭。時間があればタカノス谷を下降も考えていたが、
8m涸滝
右の小尾根(藪こぎ無です)
帰りがけ白岩山山頂にて


14時なので断念。一般道で下山。白岩小屋は外見は朽ちた感じだが、ちゃんと有人の小屋らしい。小屋の窓から覗いた
らオジサンと目が合ってしまった(笑)
下山する太陽寺への分岐もちゃんと案内板があるので迷うことは無い。ここから道はあまり歩かれていない感じになるが、
りんごさんの快調なペースは変わらず、意外と速く舗装された林道に出た。実際の林道は1/25000地図以上に長く伸びて
おり、3回目に表れるの舗装道路がゴール地点だ。太陽寺と同じ高さまで下ると思ってください。

温泉は、荒川道の駅近くの白雲荘に入るが、わかりにくい場所にある。(800円)
秩父駅前のファミレスで食事を取り無事解散となった。

P.S:歩く沢です。沢の景観は良いので初級者にお勧めかも。地図さえ読めれば初級者同士でも遡行可能。
ザイルは30mで充分です。


大血川 西谷 ワレイワ谷 
イヌオテ沢遡行図(クリックして)

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