2009年2月15日 奥多摩 大丹波川 曲ヶ谷沢

メンバー:Y師匠、まっちーさん、ひろた
装備:ザイル8mm×30m、靴:フェルト
地図:原市場、武蔵日原、奥多摩湖
遡行図はこちら

2月13、14で全国で吹き荒れた”春一番”。14日は2月の観測史上最高記録となる25度超え
こうなったら沢に行くしかない!という事でメンバーを募ったっ所、まっちーさん、Y師匠が参加表明
してくださり初ジョイント。実は、計画では真名井沢だったのだが、取り付きを間違え大丹波川の遡行
となってしまった・・・

アプローチ:CR-X
3:48自宅発→6:03青梅通過→6:30鳩ノ巣駅無料P(待ち合わせ) →大丹波川へ移動
7:48大丹波川入渓→9:19曲ヶ谷沢出合→10:54石積堰堤→12:30登山道着(終了点)
→12:55川乗山小屋跡→14:29鳩ノ巣無料P着

鳩ノ巣駅裏無料駐車場にて集合。ここは、皆さんご存知のように20台以上の車が停められる。携帯OKトイレあり。
ここで、車を1台デポして真名井沢に向かう。川井駅から伸びる県道に入り"北川橋"を渡らず、手前の左に延びる
細い道を進むと、"真名井橋"という1/25000地図に掲載されていない橋がある。この橋が曲者で、この橋を左岸に
渡らず真っ直ぐ伸びる細い道に入ると真名井沢林道になる。我々は、"真名井橋"と書いてあったので、これが
真名井沢なんだと信じて疑わず、大丹波川沿いの林道をどんどん進んでいった。

"朴橋"と書かれた橋で大丹波川の右岸から左岸に渡った先で3台分の駐車スペースがあるところに車を停める。
(さらに林道進むとヘリポートが現れ、道も悪くなるので、引き返した)
持って来た遡行図に描かれている"とりがや橋"はまだ先なんだろうなー・・・
なんて思いながら、「まぁ良いでしょう」とここから入渓する。
大丹波川左岸を走る林道
ここから入渓♪

沢の様相は平凡。シーズン初っ端で2月に遡行できる幸せもあり、両岸から入る枝沢を利用した現役のわさび田を
見ながら7個もの堰堤を何の不満も無く越えていった。
左岸林道は沢から高い位置につけられており、さすがに「この沢真名井沢じゃなくて大丹波川じゃないのかなぁ」という
気がしたが、1時間以上歩いており、もうアフター・フェスティバルだ!!!
「地図も、遡行図も無いけどまぁイメージ判るし良いんじゃない!?」
という事で、このまま進む事にした。

左岸林道から伸びる登山道を猟銃を肩に掛けたおじさんが降りてくる。そう、奥多摩は今日まで狩猟期間
(鹿のみ2月末まで)なのです!!! 
目立たない服装のY師匠は
「撃たれちゃうじゃん・・・(^_^メ)」
とビビるが、二人ともお構いなし(笑)
「おじさん!一発撃たせてー♪」 と言いたい所だが、グッとこらえる・・・
大丹波川は概ね平凡です。
でも、結構楽しんでたりして・・・
登山道が沢沿いを通ります

ここから沢沿いに登山道が付けられ、これを利用して進むと割と大きな沢の出合となる。案内板をみると"曲ヶ谷"
と書かれてあった。登山道もここで二股に別れ、一方はこの曲ヶ谷に沿って付けられている様だ。
方向的には、曲ヶ谷に入った方が良さそうなので、こちらに入ってみる事にする。

狭いミニゴルジュ上には割と立派な橋がかかっている。曲ヶ谷沢を縫うように登山道が付けられているのだ。
ミニゴルジュを抜けると平凡だが、水もしっかり流れており、悪い感じはしない。
出合い立つ案内板
最初のミニゴルジュ
上に橋がかかります

ナメ床を抜け沢が右に直角に曲がったところに5m滝。深い釜を持っており、この時期には残念ながら取り付けず
左から小さく巻いた。魚影は小さいが、たまに見かける。それ以上に何故かこの時期にカエルを多く見かけた。
2m、4mの滝は何の問題も無く、さらにその上の2m、4mも容易。
5m滝
2m、4mの小滝
4m滝

しばらく進むと左岸に人工物を発見。言ってみると、プラスチックの収納BOXが置いてあり、中に
コッヘル、コーヒー、家庭用ガスカートリッジ、折りたたみ椅子等が入っていた。
まさに休憩キットといっても良いだろう。「じゃぁ、ちょっとここらで」といって早速焚き火を始め休憩。
何があるかな・何があるかな・・・
祭りの後・・・

その先の3mトイ状は突っ張りで容易に登れる。この辺り、登山道の木橋がいくつも見受けられるが、多くが落ちて
しまっており、整備はされていないようだ。
しばらく進むと左岸に植林帯が見え、2段5mナメ、3m滝を越えると、低い石積堰堤が現れる。
3mトイ状
左岸に植林帯
3m滝
石積み堰堤にて

これより上流はワサビ田跡となっており、これに沿って高度を稼いでいく。2月なのに谷筋にもほとんど雪は見られない。 
二俣っぽいところも見受けられるが右俣はどれも水が流れておらず左、左と進む。やがて本流の水も涸れ、
2回目の休憩でまた焚き火。自分も好きだけど、まっちーさんも焚き火好きねぇ。。。(笑)

最後はガレを詰める。薮漕ぎは無い。稜線手前で古里から伸びる登山道が横断。ココで終了となる。
枝沢にも広がるワサビ田跡
二俣は左、左へ進む
最後の詰め

登山道を北に300m弱進むと川乗山へ伸びる主稜線登山道と合流。見渡す奥多摩の山々に雪はまったく見えなかった。
ここ数日の気温上昇で一気に雪解けした感じだ。川乗山ピークへは登らず、小屋跡から鳩ノ巣に下山する。
この日は東京で最高気温17度位まで上がったようだが、沢シャツ+カッパのみで全然寒くなかった。

温泉は松乃温泉水香園に入る。 温泉後、帰ろうと思っていたが、まっちーさんの友人が
御岳ボルダーに居るということで、クライミングシューズも用意しており、「どうですか!?」と言う。
"元気だねー"と思いながらも、御岳ボルダーを全く知らない私は、どんなところか見に行く。

一枚、岩のゲレンデかと思ったら、多摩川両岸に点在している大岩に皆取り付いていた。しかも大賑わい!
 「オヤジレンジャー隊もいたりして・・・」なーんて思っていたら
本当に現場監督さんとSakuraiさんに出くわしたので、びっくりした(笑)
稜線に雪は無し
お疲れ様〜♪
超〜偶然!!!


P.S:曲ヶ谷沢はロープは愚か、ハーネスも要らない簡単な沢です。濡れても良いのなら運動靴でもいけるので
   全くの初心者が"沢に行って見たい"というならココに連れて行くと良いでしょう。もちろん下山ルートとしても使えます。
   未知の沢を紹介する事が出来て私は満足です(^^)v

曲ヶ谷沢遡行図(クリックして)

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