2011年8月26日 奥多摩 水根沢谷

メンバー:RURUさん、ひろた
装備:ザイル8mm×30m、カム
遡行図はこちら

昨日の倉沢谷本谷遡行を終え、海沢谷に幕営。今日も昼から雨という予報なので、こういう時にしか遡行できない水根沢をチョイス。
奥多摩を代表する超メジャーな沢だが、北関東からわざわざこの沢を遡行しに来る居る輩はまず居ないだろう。
もちろん小生も遡行したことが無く、ある意味いい機会に恵まれたといってもよいかも・・・ RURUさんはガイドと一度遡行したことがあるらしく、
その時一か所登れなかった滝があるという事で今回リベンジしてもらう事になった。

7:28水根バス停前発→7:36水根沢入渓→10:05 6m半円の滝上通常終了点→11:55 880m滝記号(遡行終了、林道へ)
→12:54水根バス停着

海沢谷は7月に基点とした駐車スペースから歩いて1分程度の沢からチョイト離れた左岸にテント一張り分のスペースがあり、
焚火は沢沿いで出来る。木は雨で濡れていたが、見事着火。

ここから、基点となる水根バス停に向かう。ここに大きな無料駐車場があるので、ここに車を停める。水根沢キャンプ場に向かって歩き、
キャンプ場手前の堰堤上から入渓。
濡れてる木でもバッチリ♪
水根バス停駐車場
キャンプ場手前から入渓します

右手にキャンプ場を見ると2条2m滝でスタート。水量はまずまず。50cm程度の高さの堰堤?を超えるとゴルジュになる。15年前に書かれた遡行図を
持って行ったが、かなり釜は埋まってしまったようだ。その遡行図には3m、4mの滝記号があるが、それぞれ1m程度低くなっている。
あまりヌメリは無く、アクアステルスがバッチリ利く。
2条2m滝でスタート
50cmのミニ堰堤?
ゴルジュ内2m滝。水流にも負けません!

橋を潜り3m2条滝を超えると2回目ゴルジュに突入する。見た目悪いゴルジュに見えるが、ここも相当埋まってしまったようだ。2m滝が落ちているが釜は
浅い。右岸側の壁にハーケンが連打されており、当時の遡行の苦労が伺える。現在は何の苦労もなく水流通しで突破可能。その先の3m滝も水流右に
残置シュリンゲがぶら下がっているが、何の意味があるのか解らないくらい、簡単にA0せずに登っていける。その先の4mトイ状はRURUさんが唯一超え
られなかった滝だそうだ。釜の深さは胸まであり、水流に押し戻されずに滝に近づければ、そこからツッパリで上がっていける。RURUさんもフリーでTRY
見事突破して大喜び。
左壁にハーケンが連打された2m滝
残置シュリンゲ使わなくても余裕の3m滝
4mトイ状(早めにツッパリ体勢に入る、カーソルあてて)

4mトイ状のすぐ先に2段12m滝。7m、5mの二つの滝と言ってもよいかも。7下段7mは左壁が被っていて嫌らしい。ここは水流右に逃げる形になる。
上段は水流沿いを登っていける。ここで、当時の核心ゴルジュは終了。小滝を超えると3段の2m滝があり、RURUさんが言うにはここで、ウォーター
スライダーが楽しめるらしい。 昔は頭からウォータースライダー!!! なんてやってたけど、もう歳なので、やめとく(笑)
2段12m滝下段
上段は水流沿いを上がる(カーソルあてて)
ウォータースライダー可能な2m滝

癒し系の様相を進むと右岸から枝沢。ここに小屋があるが、ワサビを趣味で作っている人が時折今でも使っているらしい。 ここからまたゴルジュになる。
ここの通過も問題になるところは無く、ゴルジュ出口に掛かる5mトイ状”半円ノ滝”も両足ツッパリで慎重に登れば問題なし。多くの遡行はこのゴルジュを
抜けたところ(700m)で終了して帰るらしい。時間は12時前。まだ水流は十分あり、持ってきた地図の標高880mに滝記号があるため、ここまで行ってみる
事にした。
またゴルジュが始まる
5mトイ状半円ノ滝
通常終了点が見える

さて、通常終了点から先の様相だが、悪そうなゴルジュは無いものの、今までの様相が繰り返される、まさに”延長戦”といった感じ。しかし一番の大釜
を持った2m滝。直登可能な6m滝と700m地点で引き返すのは勿体無いかも。。。残置シュリンゲも発見。850m左岸枝沢が入るところにワサビ田が
広がり、地図に滝記号が書かれてあるところに来たが滝は見当たらず。若干雨もパラついてきたため、880m付近で遡行終了。15m程上がって登山道。
雨は激しくなり、車に逃げ込んだ。
延長戦の様相
大釜2m滝
6m滝(カーソルあてて)

P.S:かつては難しかったとされる水根沢。今では釜も埋まり、アクアステルスの登場でより易しい沢になった様です。
   ツッパリで登った滝も巻けるようなので、初心者を連れてくにはお勧めでしょう。夏の半日コースです。ザイルは20mで足ります。

遡行図(クリックして)




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